今回は僕がぜひ聴いてほしいと思うヘヴィーメタルバンドを6組ご紹介します。
バンドごとにおすすめのアルバムや曲を挙げていくので、ぜひそこからチェックしてみてください。
ここでご紹介するバンドはヘヴィーメタルの歴史を紐解くものではなく、完全に僕の趣味です。
そのため、メロディックスピードメタル、シンフォニックメタルにかなり偏っています。
しかし、その分新しい発見をしていただける可能性もあると期待しています。
また、これらのジャンルはメタルの中でもかなり日本人でも馴染みやすい部類に思います。
よって、今はメタルにあまり関心がないという方にもおすすめです。
目次
ANGRA(アングラ)
僕がまずおすすめしたいのは、ブラジルのバンドANGRA(アングラ)です。
ANGRAはメロディックスピードメタルの王道を行くバンドで、ご存知の方も多いかと思います。
個人的にはギターのカッコよさも特に光るバンドと思います。
なにはともあれCarry On
まず聴いてほしいのは、1stアルバム「ANGELS CRY」に収録されている Carry On 。
バンドの不動のアンセムであり、メロスピ界の不朽の名作です。
ANGRAを聴くなら、まずはここから。
Nova Era、そしてSpread Your Fire
ANGRAのヴォーカルはこれまで3人が代わる代わる務めてきました。
- アンドレ・マトス
- エドゥ・ファラスキ
- ファビオ・リオーネ
中でも僕が愛してやまないのは、2人目のエドゥ・ファラスキです。
エドゥの全盛期の伸び伸びとしたさわやかなハイトーンは僕がメタル界で最も好きな歌声です。
彼が歌った曲から、さらにおすすめを2曲。
まずは4thアルバム「REBIRTH」のNova Eraを。
第二のCARRY ONと呼ぶに相応しい、メロスピの王道をゆく名曲です。
とても気持ちのよい爽やかさとカッコよさが綯い混ぜになった傑作。
こんなメタルもあるんだと、多くの方に知ってもらいたいです。
続いて、5thアルバム「TEMPLE OF SHADOWS」からSpread Your Fireをおすすめします。
これがもうたまらないほどカッコいい。
壮大さ・疾走感満載のメロディーと、エドゥの歌声との究極の融合といえるでしょう。
ちなみに、本アルバム「TEMPLE OF SHADOWS」は、ジャンルの垣根を越えて僕が一番好きなアルバムです。
完成度がとにかくもう尋常じゃない。無人島に1枚アルバムを持っていくなら、これを選びます。
これを超えるメタル界隈のアルバムはもう出てこないでは、と思っています。
- Carry On(1stアルバム ANGELS CRYより)
- Nova Era(4thアルバム REBIRTHより)
- Spread Your Fire(5thアルバム TEMPLE OF SHADOWSより)

SONATA ARCTICA(ソナタ・アークティカ)
続いてご紹介するのは北欧フィンランドのバンドSONATA ARCTICA(ソナタ・アークティカ)です。
SONATA ARCTICA(以下、ソナタ)の楽曲の特徴は、何といってもキラキラしたまばゆいキーボードとスピードメタルの融合だと思います。
SONATA ARCTICA || Official Website
名盤Ecliptica
1stアルバムの「Ecliptica」から既に圧倒的な完成度を誇っています。
Blank FileやKingdom for a Heartあたりを聴けば、ソナタ節を思う存分体感できるでしょう。
アルバム自体も捨て曲なしで超おすすめです。
2nd、3rdでもソナタ節全開
2ndアルバム「Silence」、3rdアルバム「Winterheart’s Guild」でもソナタの魅力は健在です。
2ndアルバムには、バンドの代名詞とも言える名曲San Sebastianが収録されています。
ソナタはまずはここからチェックしてもいいでしょう。
3rdアルバムのThe Cageは、ソナタの楽曲の中で僕が一番好きな曲です。
理由はというと、カッコいいメロディー。その一言に尽きます。
- Blank File(1stアルバム Eclipticaより)
- San Sebastian(2ndアルバム Silenceより)
- The Cage(3rdアルバム Winterheart’s Guildより)

Rhapsody of Fire(ラプソディー・オブ・ファイア)
お次はイタリアのバンドRhapsody of Fire(ラプソディー・オブ・ファイア)。
ファビオ・リオーネのオペラ的な歌声と、クラシカルかつ馴染みやすいメロディーが特徴です。
クサメロと呼ばれるどこかキャッチーでカッコいい曲調は、一度聴けば好きになる人は多いはず。
ファビオ・リオーネはRhapsodyの後にAngraのヴォーカルを務めています。
Rhapsody of Fire | Official Website
RhapsodyといえばEmerald Sword
Rhapsodyを聴くなら、まずは2ndアルバムに収録されているEmerald Swordで間違いなし。
Rhapsodyの良さが全て凝縮されていると言っても過言ではありません。
クサメロ・ファビオの迫力ある歌声・クラシカルな雰囲気…これら全てが詰まっています。
ライブの締めは大体この曲なようです。
僕が一番好きな曲Holy Thunderforce
3rdアルバム「Dawn of Victory」のHoly Thunderforceは、Rhapsodyの楽曲の中で僕の一番のお気に入りです。
「Rhapsodyのお家芸であるクサメロを突き詰めたらこうなった」みたいな曲です。
これはぜひ聴いてほしい一曲です。
4thアルバム「Power of the Dragonflame」が初期の完成形
4thアルバム「Power of the Dragonflame」で、それまで一貫してきたRhapsody節は完成された感があります。
そこで、このアルバムの表題曲Power of the Dragonflameはおすすめです。
- Emerald Sword(2ndアルバム Symphony of Enchanted Landsより)
- Holy Thunderforce(3rdアルバム Dawn of Victoryより)
- Power of the Dragonflame(4thアルバム Power of the Dragonflameより)

Helloween(ハロウィン)
ドイツのバンドHelloween(ハロウィン)は、これまで紹介したバンドに大きな影響を与えた存在です。
今回紹介する中で最も有名なバンドかと思います。
マイケル・キスク時代がおすすめ
Helloweenはその歴史の中でヴォーカルが変わってきたのですが、僕のおすすめは断然マイケル・キスク時代です。
マイケルのクリアなハイトーン・ヴォイスの魅力は、メタルという垣根を越えて好きになる人はきっと多いはず。
Angraのエドゥ・ファラスキと近い系統かと思います。
彼がいたときに発表されたアルバム「Keeper of the seven keys Part.1」及び「~Part.2」は傑作です。
特にPart.2の出来は凄まじく、紛うことなき名盤と言えるでしょう。捨て曲なし、名曲盛りだくさん。
楽曲のお勧めとしては、その中からEagle Fly FreeとI Want Outをピックアップ。
これらの楽曲が発表されたのはなんと、1980年代の後半です。
(僕はまだ生まれてすらいません)
名曲は時代が過ぎても色褪せないもので、今でもそのカッコよさをたくさんの方が楽しめると思います。
- Eagle Fly Free
- I Want Out
ともに「Keeper of the Seven Keys Part.2」収録
DragonForce(ドラゴンフォース)
DragonForceはイギリスのメロディック・スピードメタルバンド。
特におすすめするのは、ヴォーカルがZP・サートだった頃の作品です。
個人的に彼の荒々しく突き抜けていくハイトーンが好きです。
スピード・スピード・スピード
DragonForceの特徴といえば、やはり圧倒的なスピード感ではないでしょうか。
好きな人にはたまらないと思います。
正直DragonForceの曲は似たようなものが多いのですが、突出した曲はちゃんとあります。
個人的に特に最初に聴いてほしい曲はValley of the DamnedとFury of the Stormの2曲。
聴いていただければ、上で紹介したANGRAやRhapsody of Fireの音楽性を受け継いでいるのが分かると思います。
(DragonForceの方が新しいバンドです)
楽曲の知名度としては、Through the Fire and Flamesが一番だと思います。
こちらもぜひぜひチェックしてみてください。
「これがDragonForceだ!」と言わんばかりの、主張の激しいスピード曲です。
- Valley of the Damned(1stアルバム Valley of the Damnedより)
- Fury of the Storm(2ndアルバム Sonic Firestormより)
- Through the Fire and Flames(3rdアルバム Inhuman Rampageより)
Heavenly(ヘブンリー)
6組目に紹介するのは、フランスのバンドHeavenly(ヘブンリー)です。
これまで紹介したグループに比べて知名度は高くなく、現在音源も手に入りづらくなっています。
ですが、個人的に埋もれさせたくないバンドなのでここでご紹介します。
クサメロの洪水
Heavenlyの特徴はというと、Rhapsodyをさらに濃くしたようなクサメロであると言えます。
「これどこかで聴いたことあるような…?」と思いつつも、実は聴いたことがない。
そんな錯覚を覚えるほど、とにかくもうキャッチーでクサいメロディー。
しかし、それがまたいいのです。
おすすめは2ndと3rdアルバム
特に聴いてほしいのは2ndアルバム「Sign of the Winner」と3rdアルバム「Dust to Dust」です。
この頃のクサメロのメロディーセンスには思わず脱帽。
2ndでは、Destiny、Sign of the Winner、The World Will Be Betterの3曲を。
3rdでは、Evilをぜひぜひチェックしてみてください。
ちなみに、HeavenlyのBassを担当するフレデリック・ルクレールは上記DragonForceのBassでもあります。
- Destiny
- Sign of the Winner
- The World Will Be Better
- Evil
1~3は2ndアルバム Sign of the Winner収録
4は3rdアルバム Dust to Dust収録
おわりに
以上、僕がおすすめするヘヴィーメタルバンドを6組ご紹介しました。
それぞれおすすめ曲を数曲ずつピックアップしてまとめたので、興味がある方はそこからチェックしていただければと思います。
この記事では僕の好みに合わせてメロディックスピードメタル・シンフォニックメタルばかり紹介してしまいました。
この手の音楽に一人でも興味を持ってもらえれば嬉しいです。