Path of Exile 3.21時点の内容です。
PoEをプレイ時、画面のカクつきが許容出来ないレベルでゲームにならない問題に悩まされていました。
要点から書くと、僕の場合は下記の設定をすることで劇的にプレイフィールが改善されました。
- レンダラーを「Vulkan」にする
- 設定ファイルを直接書き換え、texture_qualityの数値を大きくする
(ファイルを読み込み不可状態にする必要あり)
以下、もう少し詳しく書いていきます。
※この記事の内容を実践するのは自己責任でお願いします。
PCスペック
問題対処時の僕のざっくりとしたPCスペックは以下のとおりです。
- CPU i7-4770
- RAM 24GB
- グラボ Radeon RX6600XT(VRAM 8GB)
- ゲームはSSDにインストール
PC自体が2013年頃に組んだもので、CPUがめちゃくちゃ古いです。i7とは言っても、ここがボトルネックでスペック不足と言われたらそれはそうとしか言いようがありません。グラボはその後買い替えて、RX6600XTの製品にしてあります。これはざっくり言うとGeForce RTX3060とだいたい同じくらいの性能です。
光回線で有線LANを使用。APEX(オンラインゲーム)でラグを感じたことは全くないので通信環境には大きな問題はないと思われます。
カクつき問題の原因や改善方法はケースバイケースです。あくまで個人が経験した一例と思ってください。
カクつきの対策
僕がやったカクつき対策は最初に書いたとおりですが、もう少し詳しく書いておきます。
レンダラーをVulkanに
まず、ゲーム内のオプションでレンダラーを「Vulkan」にしただけでもかなり効果がありました。なのでカクつきでお困りの方は、この簡単な方法を試してみるといいでしょう。
レンダラーというのが何なのかよく分かっていないのですが、画面を描写するためのソフトウェアみたいです。これはPoEではデフォルトでは「DirectX11」になっています。
蛇足なのですが、ここをDirectX12に設定したら暗転して操作できなくなり、戻せなくなる問題が起きました。この問題は設定ファイルを手動で書き換えることで解決可能です。
【関連】【Path of Exile】DirectX12選択後に起動出来なくなる問題の対処法
Vulkanにして戻せなくなってもたぶんこれと同じ方法で戻せます。
設定ファイルでテクスチャクオリティを下げる
もう1つ出来ることとして、設定ファイルでテクスチャクオリティを下げる方法があります。
テクスチャクオリティ自体は、ゲーム内のオプションからでも一応変えられますが、設定できる数値は2段階だけです。しかし、設定ファイル内の数値を変えることで、ゲーム内では出来ないレベルで画質を下げるということが可能です。
もちろんこの設定をすると画質が下がって、全体的にのっぺりした感じになります(APEXでテクスチャストリーミングを最低にした感じ。ただその分FPSは出る)。ただ僕はハクスラの醍醐味は画質ではなくゲームのロジックだと思っているのでゲームの満足度は変わりませんでした。むしろカクつきが少なくなったので満足度UPです。
このやり方はちょっと複雑で面倒なので下記にまとめます。
【1】まず、テクスチャクオリティ以外の設定を自分にとって適切と思われる内容にセットします。これは後から変えるのが面倒になるからです。カクつきを抑えたいなら、グラフィック設定は全て最低値にするのがいいでしょう。
【2】次に、PoEの設定ファイル(production_Config.ini)を開きます。デフォルトでは下記のフォルダにあります。
C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\ドキュメント\My Games\Path of Exile
(ゲームのインストールフォルダではないことに注意)
このファイルの各項目を編集することで、ゲームを起動しなくてもオプションを変えることが出来ます。
これからファイルの内容を編集していくのですが、その前に必ずバックアップを取っておいてください。(上の画像だと、production_Config.bkがバックアップ)
メモ帳で開いたら、Ctrl+Fで検索機能を使い「texture_quality」を探します。
この項目は最初は1か2になっていると思います。この数値は大きいほど画質が下がるようなので、3以上の数字にします。
どこまでが上限かは試していないのですが、僕は5にしてプレイしています。最初に変更する場合は、3や4を試してみてください。
上書き保存して閉じます。
その後、設定ファイルを右クリック→プロパティを開き、属性を「読み取り専用」にしてOKをクリック。
これが必要な理由は、ゲームを起動するとテクスチャクオリティの設定が上書きされて、ゲーム内で設定できる範囲に戻ってしまうからです。読み取り専用とすることで、自分で設定した数値に固定することができます。
デメリットとして、読み取り専用にするとゲーム内でオプションを変えても保存内容を持ち越せなくなります。例えば、言語の変更は再起動が必要なのでゲーム内では変えられないということになります。この場合、一時的に読み取り専用を外して上記の作業をまた一からやり直すか、設定ファイルから言語を変えるという作業が必要です。
Awaken PoE Tradeを使う時期だけフルスクリーンと言語を変えるのが面倒になりました。
考察
僕がカクつき対策として行った内容は以上になります。僕の場合はこれでカクつきが大幅に減ってプレイに支障がないレベルになりました。以降は完全に蛇足なのですがこの問題についての考察みたいなものを書きたいと思います。
各種設定を変えることでカクつきが大幅に改善したので、基本的にはクライアント側(僕のPC)の何かが原因だったのではないかと思います。
まず古いCPUを使っているということで、ここ数年に発売されたゲーミングPCと比べると性能は見劣りします。グラボだけは割と新しいものにしていますが、CPUがボトルネックになって性能を生かしきれていないのは間違いないです。
テクスチャクオリティを出来るだけ下げてなるべくFPSを出すというのはAPEX LEGENDSでもよく使われている設定で、あれとやっていることは同じですね。
ただレンダラーとの相性もかなり大きかったのではと思います。テクスチャの質を変えなくてもVulkanにしただけでだいぶ変わったので。
画面に表示される敵の数が少ない(=負荷自体はそこまで大きいはずもない)ときでさえ大きなカクつきが出ていたのですが、それもこの説と符合します。
さらにレンダラーの影響が大きいと思う一因として、他のプレイヤーのレビューがあります。僕よりもずっと性能の高いPCを使っているのに大きなカクつき、同期ズレのような現象が起きるという声をSteamなどで見かけます。こういうこともあると、単にスペックだけの問題とも言えないのかなと。
当初はPoEのサーバーのせいにもしていたのですが、そこで思考停止せず色々やってみて正解でした。
確かにPoEは古くからあるゲームではあるものの、度重なるアップデートでゲームの負荷は大きくなっている可能性もありますし、実際エフェクトの数も尋常じゃありません。正直エフェクトまみれで何がなんだか分からなくなっているので、もう少しスッキリさせてくれればなんて思ったりもしています。
カクつき対策について調べていると他にも以下のような対策が出てくるのですが、試してみてもあんまり効果が実感できませんでした。
- フルスクリーン→Awaken PoE Tradeが使えないのも不便
- 時間帯を変える