イラスト練習記録(1)

イラスト練習についての個人的な記録。何回目まで続くか分からないけど今回が第一回目。

Live2D用のアバターとしてアニメ風キャラを描いたことで、こういった画風や方向性の面白さを発見。さらに、イラストを本格的に趣味に出来たらいいなと思って、インプットや練習を開始。

一時はLive2Dで動かすのが面白いと思っていたのですが、いつの間にか意見が変わり、今では一枚絵を描く方が楽しくなっています。

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一枚絵のまともな練習を始めて、最初に形になったのがこれ。

色々ツッコミどころはあるものの、これでもずいぶんマシになった方。

全要素をいきなり突き詰めようとしても駄目だと思って、今回は下記のような方向性で描くことにしました。

・体の曲線と全体のプロポーションの練習をしたかった。これが一番。よって衣装は最低限とし、肌面積が大きいものとした。(それ以上の特別な意図はない。本当に。)
・まずは線画を優先した。塗りにこだわるのは時期尚早と判断し、見様見真似で最低限。
・手の練習をしたかった。
・正面直立以外のポーズを書きたかった。コントラポストのポーズとして、ミケランジェロのダビデ像をパクった。
・背景は優先順位が低いため、これも最低限。

作品についてはこんな感じ。

イラストをちゃんとやりたくなってからとりあえず作品を作るまで何をやっていたかを以下に記録しておきます。当時何を考えていたのかという備忘録的な意味も込めて。

『ソッカの美術解剖学ノート』を読む

これの2ヶ月くらい前に、ルーミスの「やさしい人物画」を買って模写をしていました。序盤のプロポーションや棒人間の項目はとても役に立ちました。しかしその後はただ模写をしているだけで、手段が目的化していた気がします。そんなこんなで面白くなくなり挫折。(今から思うと脳死模写を続けなくてよかったと思います)

そもそもこの本の原題が「Figure drawing for all it’s worth」なので初心者に優しいはずもなく。ただ出版社が売りたいがために「やさしい」と訳しただけっぽいです。

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それからやみくもに練習しても意味がないなと思って色々調べた結果、美術解剖学を学んでみることにしました。それで買ったのが『ソッカの美術解剖学ノート』。定価7,370円(税込み)。趣味でこんなに高い本を買ったことはありませんでした。ただ、間違いなく値段の価値はあったと思います。

 

この本のレビュー的なものはまた個別の記事に描きたいと思うのですが、個人的に良かったのは「これを読んだことでフィーリングで描く部分が減った」という点です。この点については特に手応えがありました。

僕は以前から「人間の体が持つ曲線をきれいに描きたい」と思って、本格的にではないもののデッサンの練習を少ししていました(ルーミスもその1つ)。しかしいつも想像やフィーリングを頼りにするために、自分で描いていて明らかにおかしいことに気づいていました。

とにかくフィーリングに頼った描写をこれ以上したくない。何の根拠もなく適当に線を引いて、それがいい感じになるかどうか運ゲーをしているのが本当に苦痛でした。これはやっていることが根本的に間違っているなと。

そこで役に立ちそうだと思ったのが美術解剖学で、その分野で一番自分に合っていそうだと思ったのが上記の『ソッカ』だったという形になります。値段で怯みましたが、「なんでここに窪みがあるのか」「なんでここが膨らむのか」とか「どこが人体のランドマークなのか」といったことを広く学べました。しかも、そういった知識をガチガチの学問スタイルではなく、日常の感覚から無理なく学べるような動線が敷かれているのも評価ポイントでした。そのおかげで600ページ以上の文量でも読み通すことが出来ました。その後も適宜参照しています。

ソッカに一通り目を通した後、課題を洗い出すことを目的としてオリジナル作品の製作を進めていきました。その知識をもとに体の部位を骨や筋肉のパズルで埋めていき、(まだ理想には程遠いですが)以前とは比べようもないほどマシな線が描けるようになったと思います。

コントラポストについて知ったのも本書がきっかけでした。とにかく色んなことを学べました。

詳しいことは別な投稿でレビューする予定。

手も上手くなりたい

体の曲線の他に、手も上手く描けるようになりたいと強く思っていました。というのも、手は感情を表現する重要なパーツだと思ったからです。

この少し前に作っていたアバターでは手をそもそも範囲外にしたり、衣装の一部で覆ってごまかしていました。理由は単純。描けなかったからです。

このままではまともな絵が描けないなと思って、「ソッカ」を読むのと並行して毎日手の練習をしていました。描きたい手の形を自分の写真で用意し、それをもとにコツコツ練習。しかし輪郭線を模写しても意味がないなと思って、手を円柱やブロックに分割して構造を捉えるトレーニングをしていました。特にブロックで分けると「どこでどういう角度でくっついているか」が分かりやすく、意味があったと思います。

また、誤解していた骨の構造、関節の角度やプロポーションについては「ソッカ」で学び直しました。

しかし、自分の手を綺麗に描けても、実際にはそれをデフォルメして美少女キャラクターの「お手々」にしなければなりません。それはそれでまた別の練習が必要でした。自分のゴツゴツした成人男性の手が描けても、むしろそこがスタート地点。どうデフォルメすべきかは、先人たちのイラストも参考にしました。

こういったデフォルメイラストでは「しわ」や節のような装飾を描くことが許されないので、シルエットの線と影だけで勝負しなければなりません。しかも手は日頃から目にする機会が多い場所であるためか、ちょっとしたズレが一気に全体のイメージを変えます。そういうわけで、手についてはやればやるほど難しく感じていきました。デフォルメ=簡単、という認識は間違いだと思います。

まだまだ理想には及びませんが、これでも練習前と比べたらずいぶんマシになった方ではあります。ただ、今回はいつの間にか「物体に手を触れている構図」になったので余計に難しくなった感があります。というのも、練習していたのは基本的に空中の手のポーズだったからです。次は空中にすべきかも。

練習の方向性自体はそんなに間違ってなさそうなので、これからも手はコツコツ練習する予定。

作品を描く

以前描いていたLive2D用のアバターイラストは、一般的な一枚絵のイラストとは似て非なるものだと感じていました。というのも、アバター用イラストは正面からの画角で直立しているため、とにかく描くのが楽なのです。利用できる資料がパーツごとに無限に見つかるため、実質パーツごとの模写のような形でもまあまあ描けるものだという印象でした。こんな感じで↓

 

しかし一般的な一枚絵の場合、話は変わってきます。基本的に完全な正面直立ではない何かを描くことになると思うのですが、そうすると考えなければならないことが一気に増えていくように感じました。挙げればキリがありませんが例えば、斜め顔の描き方、腕を曲げたときどういった角度になるのが自然か、その場合筋肉はどういったカーブを描くか、などなど、冗談抜きで頭がパンクしそうでした。分からないことが多すぎて、書き始めの頃は手が止まりかけたくらいです。

しかし現在の僕が最もやりたいことは依然として「人体の曲線をきれいに描けるようになりたい」ということでした。特に腰のくびれから始まり、大腿骨の大転子から太もも、ふくらはぎ、足首へと続くカーブが描けるようになりたい。課題は無数にあるのですが、いっぺんに取り組むのは不可能。なので作品の方向性としては、体の曲線をメインテーマとしました。

「ソッカ」の該当する部分を調べ、どこでどういう骨や筋肉が曲線に影響しているのか調べ直しました。これはかなり意味があったと思います。当てずっぽうよりもずっとマシな結果になったことは確かです。

また、アバターのような直立ではないポーズを描きたいとも思っていました。そこで知ったのがコントラポストです。要は左右非対称。例えばミケランジェロのダビデ像は骨盤と胸郭がそれぞれ違う方向に傾いていて、単調ではないものの自然な姿勢です。そういうわけで今回はダビデ像をパクりました。重心は右脚に乗っており、左足は比較的に自由に斜め方向に伸びる形。

そんなこんなで作品が完成。もう列挙するのも諦めるくらいおかしいところが多いと自分でも気づいています。今後の課題があまりにも多すぎて、どこからどう手をつけてよいか未だに混乱しているのが現状です。

イラストに没頭しているのが楽しかった

ちょっと毛色の違う話なのですが、この少し前に「没頭」についての記事を書きました。

【関連】イラストなどのアウトプット型の趣味を持ちたい – 没頭と幸福感

要は、「何かに没頭している時間がすごく楽しい。創作型の趣味を作って没頭したい」って話です。

最近はイラストを描くことに没頭することができていて、基礎的な練習や作品の製作もとても楽しく取り組むことが出来ています。これは当初期待していたのと同じか、あるいはそれ以上に好ましい結果となりました。

直近ではもっぱらゲームで暇つぶしをしていることがほとんどでした(主にハクスラ)。しかしゲームの中でいくら強くなっても現実では何も変わらない。一方でイラストならゲームほどの派手さはないものの、コツコツと現実のスキルを磨いていくことが出来ます。これが僕にとっては特にやりがいを感じられるポイントでした。まだ初歩の段階だからでしょうが、「なんか前より上手くなってないか?」と思えることがそれなりにあって、その度に1人で喜んでいます。

そういうわけでしばらくはイラストの練習を続けていこうと思っています。ただ僕ももう歳なので、何かを始めるには遅すぎるのかもしれません。そう思うことがしばしばあります。とはいえ今やりたいならやらない理由もないなということで、コツコツ続けていく予定。