【Logicool C920rレビュー】フルHD1080p対応の高画質ウェブカメラ。PCでの動画撮影ならこれがおすすめ。

 

今回は、Logicool(ロジクール)のウェブカメラC920rのレビューです。

C920rはLogicoolのラインナップの中でも特に高画質(HD 1080p)・高音質な製品として位置づけられています。Skypeはもちろんのこと、YouTubeに投稿する動画の撮影にも使えて、守備範囲の広い一台と言えるでしょう。

僕がC920rを購入したのが2016年1月。それ以降使った上でのレビューになります。

ウェブカメラで何が出来るのか?

まずは、そもそもウェブカメラとは何か、それがあると何が出来るのかを確認します。

「それはいいからC920rのことを教えて」という方は次の大見出しまでスキップしてもOKです。

 

要はPC用の外付けカメラ

ウェブカメラというのは、要するにPCにカメラの機能をつけるものだと考えてOKです。

例えば、スマホにはもともとカメラがあるので写真・動画の撮影やSkypeみたいなビデオ通話が最初から出来ますよね。

一方、デスクトップPCをはじめ、多くのPCにはカメラがついていません。
(Macbookみたいにカメラがついている製品もありますが)

そこで、PCでもカメラを使えるようにするのがウェブカメラです。ウェブカメラがあると、スマホで出来ていた撮影やビデオ通話がPCでも同じように出来るようになります。監視カメラのような特殊な使い方も出来ます。

 

チェックすべきポイント

ウェブカメラと一口に言っても、いろいろな製品があります。

購入前にチェックすべきポイントは、大きく分けて次の3つ。

  1. 解像度(720pや1080p)
  2. フレームレート(30fpsや60fps)
  3. 取り付けの仕組み

 

もちろんこれ以外にも細かい機能はありますが、まずは上の3つがメインと考えてOKです。

 

解像度は、単純に画像・動画のキレイさです。数字が大きくなればなるほど細かい部分まで描写できて、クオリティの高い撮影が出来ます。

 

フレームレートというのは、動画撮影に関係するポイントです。

ディスプレイに映る動画というのは、いわば静止画の紙芝居です。1秒間に何十枚かの画像が連続で表示されて、あたかも動いているように見えます。

1秒間に表示される画像の数がフレームレートと呼ばれ、これは機種によって変わってきます。フレームレートの数字が大きいほど紙芝居の数が多くなり、動きがヌルヌルになります。

 

ウェブカメラはPCにUSB接続して使うので、その設置場所も考えないといけません。

多くのウェブカメラはクリップ式になっていて、ディスプレイの上に乗せられるようになっています。どんな取り付け方が出来るのかも、購入前に確認しておくのをおすすめします。

 

Logicool C920rの仕様

ここまで、ウェブカメラを選ぶ上で重要なポイントについて見てきました。

続いて、C920rのウェブカメラとしての基本的な仕様から見ていきます。

  1. 最大解像度:1080p/30fps
  2. マイク:ステレオ
  3. オートフォーカス機能
  4. ガラスレンズ
  5. HD光補正

 

最大解像度:フルHD1080p/30fps

1080p

まずは、解像度とフレームレートについて。

ウェブカメラの性能として一番大事なのはやはり、映像をどれだけキレイに映せるかではないでしょうか。

C920rの最大解像度はフルHD1080p/30fpsです。

 

これはどういうことかというと、まず「1080p」という数値は、1920×1080の画素数を表しています。この画素数のことを「フルHD(High Definition)」といいます。

その後の30fpsは、上での解説したとおり動画撮影時のフレームレートのことです。1080p/30fpsというのは、「1080pの画素数の動画を、フレームレート30fpsで撮影できる」ということを意味しています。

動画1秒間あたり30枚の紙芝居になっているということですね。

 

ビデオ通話は余裕どころか良すぎるくらい

C920rの1080pという解像度について。

これは、Skypeのようなビデオ通話(チャット)では十分過ぎる性能といえます。

なので、とりあえずビデオ通話がしたいだけの人はここまで高い解像度はいらないかもしれません。

ちなみに僕はC920rでSkypeをしていて、相手から画質がいいねと褒められました。向こうはMacbook Proで見ていたはずです。

例えばですが、ビデオ通話用だとしても出来る限り良い環境を整えたいなら、1080pを目指すのをおすすめします。

 

動画撮影もいける

僕はYouTubeにギターの演奏動画を投稿していまして、その動画撮影は全てC920rで行っています。
(音声は別)

素人が趣味で投稿する動画としては十分過ぎるほどキレイに撮れるので、僕は満足しています。具体的にはこちらの動画ですね↓

YouTubeの画質は「歯車のマーク」から選べます。最初は低い画質になっているかもしれませんが、こちらの動画は最高で1080pまで選べます。もしよければ、参考までに1080pで観てみてください。

 

一眼レフ・専用のビデオカメラには及ばない

画質についての注意点として、ウェブカメラの表現力は一眼レフや専用のビデオカメラには及びません。

なのでガチでYouTuberになろうとしている人、あるいはとことん画質を追求している人が動画撮影するのにはウェブカメラはおすすめしません。

そのレベルを目指している人は、一眼レフやビデオカメラを使いましょう。そこまでいかずとも、最近のスマホの画質も侮れません。

一方、上でご紹介した趣味の動画やビデオ通話では十分です。そのあたりの線引は意識しておいた方がいいと思います。

 

ステレオ仕様のマイク

続いて、音質の面について。

ウェブカメラには基本的にマイクもついています。なのでPCにウェブカメラを接続したら、カメラ(画面入力)とマイク(音声入力)がどちらも使えるようになる、ということですね。

C920rに内蔵されているマイクはどうかというと、ステレオ仕様になっています。つまり、左右で分離しているということです。

大して、左右が分かれていないのはモノラルですね。安めのウェブカメラだとマイクはだいたいモノラルです。

C920rはレンズの左右にマイク(穴が空いた部分)があるのが分かると思います↓

ステレオマイク

Logicoolのウェブカメラのラインナップはいくつかあるのですが、C920rよりも下位の製品だとマイクがアナログになっています。

ウェブカメラで音を拾う際のクオリティを気にする場合、ここは要チェックポイントです。

ぶっちゃけいうと普通のビデオ通話ならステレオでなくてもいいかな、とは思います。

 

マイクについても、音質をこだわるならそもそもウェブカメラのマイクを使うべきではありません。

一例を挙げるなら、PC→オーディオインターフェース→コンデンサーマイク、という感じですね。

ウェブカメラのマイクは、あくまでもチャットレベルの用途で使うのをおすすめします。

 

取り付け・設置について

続いて、PCへの取り付けや設置について。

 

モニターに装着可能

C920rはモニターに装着できるクリップ機能があります↓

マウンター

グニャグニャ調整できるので、よほど変わったモニターでなければ設置できるはず。

 

試しに、僕が使っているPCのディスプレイ(DELL U2415)に、Skypeの使用を想定してC920rを装着してみました↓

ディスプレイの背面が若干ナナメになっている製品なのですが、C920rは設置の柔軟性が高いので問題なしです。

ディスプレイにマウント

 

ディスプレイだけでなく、ノートPCにも装着できます。手元にあったレッツノートで確認。

画面が薄くても大丈夫でしたし、がっちりホールド出来てます↓

ノートパソコンに装着

 

三脚用のネジ穴があります

C920rはディスプレイの上に乗せるだけでなく、カメラ用スタンドに載せることも出来ます。

クリップ部の底には三脚用のネジ穴があって、これは一般的なマイク用スタンドについているネジと適合しています。

なので別途三脚を用意すれば、モニターに装着する以外の使い方もOK。

ネジ穴

 

例えばですが、僕は上でご紹介したようなYouTubeの動画を撮るときはカメラ用の三脚を使っています。

その方が角度や位置を柔軟に決められるので、ビデオ通話以外の使い方をするならスタンドは必須かなと思います。

僕が使っているのはManfrotto PIXIという、Amazonで一番レビューが多い小型スタンドです。机に置くならこのサイズがちょうど良く感じます。

三脚を使う

 

ケーブル長1.5m

ケーブル

PCと接続するためのケーブルの長さは1.5mです。よほど変わった使い方をしない限り、これだけあれば十分だと思います。

 

 

Logicoolの他の製品との違いは?

ここまで、C920rの特長についてご紹介しました。

これを踏まえた上で、Logicoolの他のモデルとの違いを見ていきます。用途によってはC920rではなく他のモデルの方が向いているかもしれません。

僕自身もC920rを買うときは同社の他のモデルと迷ったので、そのとき注目したポイントについて書きます。

 

比較するラインナップ

Amazonの販売・発送で購入できる現行のラインナップの中から、次の4つをピックアップします。

  1. C922
  2. C920r
  3. C615
  4. C270m

 

数字が大きいほど高性能で値段も高くなるとお考えください。

 

C920rとC922の違い

今回レビューするC920rの上位機種として、C922という製品があります。

C922はゲーム実況配信に特化していて、次のような特徴があります。

  1. 1080p/30fpsに加え、720pのみ60fpsに対応
  2. 三脚つき
  3. xsplitのライセンス3ヶ月
    (xsplitはライブストリーミング用のソフト)

ご覧のとおりライブストリーミングに特化しているので、生配信するつもりがないなら選ぶ理由はあまりないかなと思います。

性能だけ見ればC920rとほとんど違いません。

 

C920rとC615の違い

C920rの1つ下位のモデルとして、C615があります。こちらもフルHD1080pまで対応しています。

C920rとスペック的には近いのですが、次のような特徴があります。

  1. 折りたたんで持ち運べる
  2. マイクはモノラル

持ち運び(ポータブル)用に特化しているので、外に持ち出す機会が多い方にはいいと思います。

逆に、僕のように家から全く持ち出さないなら持ち運びやすさは決め手にはならないですね。

 

C920rとC270m

さらに下位のモデルとして、C270mがあります。

C920rと決定的に違うのは、最大解像度が720pに留まるという点です。

例えば僕は解像度1080pは妥協したくなかったので、このあたりは候補から外れました。

それでもビデオチャット専用機としてなら十分だと思います。値段もC920rよりずっと安いので、コスパは高いです。

 

まとめ

以上、LogicoolのウェブカメラC920rのレビューでした。

個人的にはビデオチャットとYouTube用の動画撮影をこれ1台で出来ているので満足です。

本格的な動画撮影をせず、単純にPCにカメラを外付けしたいだけなら間違いない製品だと思います。