今回は、荒木飛呂彦先生の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を読む順番について。
ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)は1部、2部…のように分かれています。
そこで、「ジョジョ読んでみたいけど、どれから読めばいいの?」と思う方もいるのではないかと思います。
それに対する僕の意見としては、普通に1部から読むのがおすすめです。この記事では僕がそう思う理由について書いていきます。
漫画だけでなくアニメを観る場合でも同じように参考にしていただけます。皆さんがジョジョシリーズを楽しむ役に立てば幸いです。
なぜ1部から読むのがおすすめなのか?
ジョジョシリーズは次のように分かれていて、現在も連載が続いています。「~部」という言い方もあるのですが、本来は「Part~」という表現が使われています。
- Part1:ファントムブラッド
- part2:戦闘潮流
- Part3:スターダストクルセイダーズ
- Part4:ダイヤモンドは砕けない
- Part5:黄金の風
- Part6:ストーンオーシャン
- Part7:スティール・ボール・ラン
- Part8:ジョジョリオン
このように全体としてヴォリュームが大きいため、これから初めて読もうと思っている方は、どこから手をつけていいか迷うでしょう。
結論を繰り返すと、第1部(Part1)のファントムブラッドから読むのをおすすめします。
その理由はつぎの2つ。
- 話が多少つながっているから
- 単純に面白いから
以下、この2つの理由について詳しく解説していきますね。
話がつながっている
ジョジョシリーズは部に分かれてこそいますが、背景や設定は共通しています。
また、前の部で登場したキャラクターが次以降の部に多かれ少なかれ登場することもあります。
なので、前から順に読んでいった方が話の内容がよく分かって楽しめるのは明らかです。
もちろん途中の部から読んでもバトル漫画として普通に楽しめるのは間違いありません。ただ読んでいく上で「これ誰?」とか「その設定何?」となってしまう部分があります。
DIOという存在を知る
ジョジョシリーズにおいてDIO(ディオ)という人物は非常に重要なキャラクターです。
「貧弱!貧弱ゥ!」と言い放ったのは彼ですし、作品中で初めて「ウリイイイイイイイイイ!!!」と叫んだのも彼です。
DIOは第1部から超主要キャラクターとして登場し、その後の部でも実際に登場したり、名前がよく出てきたりします。
なので、このDIOという人物をよく理解する上では第1部を読むのはかかせません。
最初スタンドはなかった
ジョジョと言えば、特殊能力である「スタンド」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、スタンドという概念は最初からあったわけではないのです。
ジョジョはもともとどういうストーリーだったかというと、ざっくり言えば石仮面の力で生まれた吸血鬼との戦いでした。太陽の波動を拳に宿して吸血鬼と戦う…みたいな感じです。
そこからどうやってスタンドが出てくるのか。後付けではあるのですが、それにはちゃんと理由があるのです。
DIOほど重要ではないのですが、最初から読んだ方がこのあたりの流れもよく分かると思います。
1部から面白い
設定や登場人物の理解も重要ですが、それ以前にジョジョは第1部から既に面白いです。ちょっと面白いとかじゃなくて、かなり面白い。
ジャンルで言えば、バトル漫画ですね。上に書いたとおり最初はスタンドは出てこないのですが、この時点で既に名作と呼べる作品になっています。
初期の頃(特に第2部まで)は、絵にけっこうクセがあります。これに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、僕は好きです。むしろそれがジョジョ節の1つだとも思っています。
初期には初期にしかない「勢い」みたいなものを感じます。確かに絵的な古臭さはありますが、いつの時代になっても面白い漫画であり続けるのは僕が請け合いましょう。
注意点
これを言うと逆に混乱するかもしれませんが、一応補足を。
ジョジョシリーズ全般に言えることなのですが、バトル漫画なので人は死にます。しかも、ワンピースのように話が連続していないので、Partごとに人が死んでも成り立つわけです。
ジョジョの登場人物はみな強い個性を持っていて、読んでいるうちに自然と愛着が湧いてきます。なので登場人物が死んでしまったときは悲しく、読んでいてつらいものがあります。
で、第1部でもキャラクターが死ぬのは当然のこととして、胸が締め付けられる度合いはシリーズ中で最も大きいと感じました。
流石にトラウマになるようなことはないでしょうが、そういう漫画だと思っていてください。
そういうわけで第1部からどうぞ
以上、ジョジョを読むなら第1部から、という内容で書いてきました。
僕はプロの漫画評論家ではないので、一読者の意見として参考にしていただければと思います。
ジョジョは本当に面白い漫画で、読んでいない人は人生の1割くらい損していると思います。ぜひ読んでみてください。