今回は、itDEALというメーカーのスマートウォッチのレビューです。
itDEAL M8というモデルを使ってみた経験をもとに、その中で感じたメリット・デメリットを紹介していきます。
結論から言うと、健康向けの機能が一通り揃っていて低価格(4000円以下)なので、「スマートウォッチってどうなの?」という方にはおすすめです。
itDEALとは
itDEALというメーカーは聞き慣れませんが、これはおそらく中国のメーカーです。じゃないとここまで多くの機能を持ちつつも安くは出来ないと思います。
取扱説明書も中国人が頑張って翻訳した感じになっており、微笑ましいものがあります。
itDEALの製品は、Amazonで「スマートウォッチ」で検索すると上位に出てきます。僕が買ったモデルのAmazonでのレビュー数は1000を超えており、評価も悪くはありません。
以上のことから、itDEAL製スマートウォッチは中国製であることを認識した上で、コスパを求めて買う製品だと言えるでしょう。
Apple Watchよりも圧倒的に安い
スマートウォッチと言えばやはりApple Watchですよね。
Apple Watchは色々な機能がついていて便利かつ信頼性も高いのは確かですが、安いモデルでも何万円もするので気軽には買えません。僕もまだ買ったことがありません。
中華製スマートウォッチは軒並み5000円以下で買えるため、「スマートウォッチは気になるけど、Apple Watchは高すぎる…」という層にマッチすると思います。
僕自身がまさにそうで、スマートウォッチを使ってみたいとは思いつつも二の足を踏んでいました。そんな折、Amazonで検索したら中華製の安いスマートウォッチが色々見つかった…というわけです。
健康志向の機能が揃っている
M8はスマートウォッチなので時計として使えるのはもちろんのこと、健康面を意識した機能が数多くついています。
- 万歩計(歩数・距離)
- カロリー消費量
- 血圧測定
- 心拍数測定
- 睡眠時間のモニター
万歩計になる
上の写真のとおり、1日の歩数を記録してくれます。
1つツッコミどころとして、表示する数値が上下に3桁ずつ分かれているんですよね。上の例だと、これは「2074歩」を表しています。
これは直感的ではないので、見やすいかどうかで言えば見づらくは感じます。といっても、まぁ慣れてしまえばほとんど気にならないレベルです。
僕が使った限り数値に関してはそこそこ正確かなと思いました。スマホの万歩計機能と比べても大きな誤差はありませんでした。なので、「これ絶対おかしいでしょ」みたいな数値にはなっていません。
万歩計としてスマホよりも優れているのは、ウェアラブルだという点です。スマホは家の中も含めて必ず持ち歩いているわけではありませんが、スマートウォッチは常に体に装着していますからね。
歩数とともに、距離も表示してくれます。
こちらはカロリー表示。ぶっちゃけ正確かどうかは分かりません。
血圧測定
万歩計はスマホでも出来てしまいますが、スマートウォッチなら血圧も測れます。
血圧測定モードにして何十秒か待っていると血圧が表示されます。難しい操作は全く要りません。
「でもそんなに正確じゃないんでしょ」と思う方も多いと思うので、オムロン製の本格的な血圧測定器の結果と比べてみました。
まずはitDEAL M8で測定。79~118でした。
続いてオムロンのHEM-7133という製品で測定。67~113でした。
- itDEAL:79~118
- OMRON:67~113
という結果だったので…、まぁ近からず遠からずといったところでしょうか。
血圧に限らないのですが、あくまで格安スマートウォッチなので厳密な数値は期待しない方が良いと思います。一般人が趣味の範囲内で健康管理する上では十分…という感じです。
心拍数測定
心拍数(Bpm)も測れます。
これもやり方は血圧の場合と同じで、モードを選んで待つだけでOK。簡単です。
心拍数は数十秒待って結果が出たあとはリアルタイムで変化していきます。
数値の正確さについては、上記のオムロン製測定器と多少違うレベル。ものすごく正確ではないとしても、ぶっ飛んだ数字にはならないので安心してください。
睡眠時間
スマートウォッチをつけたまま寝ると、昨晩の睡眠時間を計測してくれます。
使ってみた限り、これは睡眠時間というよりは「横になっていた時間」の方が正しい感じがします。僕は横になってから意識がなくなるまでにそこそこ時間がかかります。で、翌朝データを確認してみると、睡眠のスタート地点はどうやら横になった時刻とほぼ一致している感じがします。
スマートウォッチ上では単純に時間しか表示されませんが、連携するスマホアプリ上にはもっと詳しい情報が載っています。
スマホ用アプリと連携
このスマートウォッチは単体でも使えはするのですが、スマホに専用のアプリを入れて連携すると出来ることが多くなります。
iOS、Androidともに「H Band」というアプリが用意されていて、Bluetoothワイヤレスイヤホンのようにペアリングして使います。
こうすることでLINEのメッセージや電話の通知をスマートウォッチに飛ばして、振動で伝える…という使い方が可能です。
振動はけっこう大きいので、手首につけているのに気づかないということはまずないと思います。
(爆睡している場合は別)
充電持ちは悪くない
スマートウォッチを使う上で気になるのが、充電がどれだけ持つのかというポイント。
結論から言うと、itDEAL M8の電池持ちは悪くはありません。体感として、3~4日に1度充電するペース。
充電は2時間でMAXまで貯まるので遅くはないと思います。
電池が少なくなったらデスクワークの間にでも、手から外して充電しておく…という使い方を想定するとおけば十分過ぎるスピードですね。
専用の充電器を使う
充電には、ちょっと変わった装置を使います。もちろん同梱されているので別に買う必要はありません。
充電器は洗濯バサミに端子がついたような形になっていて、これでスマートウォッチ本体をはさみます。
そしてもう一方のUSB端子をACアダプタなどに挿せばOK。
充電器のケーブルはかなり短いので、モバイルバッテリーを使うと便利だと感じました。
デメリット・気になった点
使っていて気になった点・惜しいと思った点について。
操作が一方通行
このスマートウォッチは画面の下側がセンサーになっていて、それを押していくごとに歩数→距離→カロリー…というふうに表示が変わっていきます。
惜しいのは、これが一方通行にしか操作できないこと。つまり、行き過ぎてしまった場合は1周回って戻ってこないといけません。
センサーの感度自体は良いので、1周回るのはそれほど大変ではないんですけどね。
まぁこの安さ(4000円以下)なら仕方ないかな…とも思います。個人的にはここが一番の不満です。
充電が共通規格ならなお良かった
上では充電機が専用だと書きました。
もしスマートウォッチ本体にMicro-B端子がついていて、そこから充電できればもっと便利だったかな、と思います。他のデバイスと同じように充電出来れば電源周りがスッキリするので。
これは不満というよりは、僕の願望です。
入門機としてなら悪くない
以上、itDEAL M8の機能やメリット・デメリットについて見てきました。
結論を繰り返すと、itDEAL M8は至らない点はあるものの、安いので入門用には向いているスマートウォッチだと思います。
クオリティにとことんこだわるならやはりApple Watch。しかし、いきなりそこまでは求めないという方にはこういったコスパ重視の格安スマートウォッチはおすすめです。
僕自身とりあえずスマートウォッチデビューしてみたかったという人間なので、今のところは本機で十分と考えています。もっとこだわりたくなったら素直にApple Watchを買います。