レッツノートのHDDを新品のSSDに換装する方法

この記事では、PanasonicのノートPCレッツノートのHDDを新品のSSDに換装する方法を写真つきで解説します。

この記事での前提条件として、次の2つがあります。

  1. 換装後、OSをクリーンインストールする
  2. SSDは新品を使う

古いHDDの内容をSSDにクローン(複製)するのではなく、クリーンインストールする方法をとります。

クローンにはSATA⇔USBの特殊なケーブルや複製ソフトが必要です。しかし、クリーンインストールするならそれらはいりません。

※クリーンインストール:OSをまっさらな状態でインストールすること

2つ目のポイントとして、SSDは新品を使います。

既に何かに使っていたSSDはフォーマット作業が必要ですが、新品ならそれも不要です。

HDD⇒SSDの換装のパターンでは、これが最もラクで簡単だと思います。

同じ条件で換装を考えている方は、ぜひご覧ください。

この記事ではレッツノート(Let’s Note)を使ってご説明しますが、本質的な部分はどのノートPCでも変わりません。

必要なもの

この記事でご紹介するSSDへの換装作業に必要なものをまとめます。

  • レッツノート(ノートPC)
  • 新品のSSD
  • プラスドライバー

この記事では、僕が実際に作業したときの画像を使います。

その中で使っている具体的な機材は、次の通りです。

レッツノート(型番:CF-S10AY1DC)

PanasonicのノートPCレッツノートCF-S10

このレッツノートは大学の生協で買いました。

広い分類では「CF-S10」というシリーズになります。

SanDisk Ultra 3D SSD 250GB

SanDisk Ultra 3D SSD 250GBモデルの箱

僕が使ったのはサンディスク製のSSD(2018年モデル)です。

新品を約6,000円で購入しました。

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全体の手順まとめ

具体的な解説に入る前に、手順の全体像を示しておきます。

HDD⇒SSDへの作業は次のように進みます。

  1. インストールメディアの作成
  2. 古いHDDを取り出す
  3. 新しいSSDを入れる
  4. OSをクリーンインストールする

手順1.インストールメディアの作成

OSにクリーンインストールに必要となる「インストールメディア」は先に作っておくことをおすすめします。

PCを一台しか持っていない方は、必ず先にやっておく必要があります。

既にインストールメディアを作ってある方は、この手順1はスキップしてOKです。

インストールメディアとは、OSのデータが記録されたDVDやメモリのことです。

作り方は長くなるため、下記の記事に分けました。まずはこちらをご覧ください。

DVDやUSBメモリを使ってインストールメディアが完成したら、手順1は終了です。

手順2.PCからHDDを外す

ここから、古いHDDを取り出す作業に入ります。

僕はもともと持っていた静電気防止用の手袋をつけました。

手袋はなくても大丈夫だとは思いますが、その場合は金属に触って静電気を逃がすなどの対策をしてください。

静電気防止の手袋をつけた様子

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全ての機器を外す

まずは、電源ケーブルやUSBデバイスなどを全てPCから外して、丸裸の状態にします。

バッテリーパックを外す

次に、PCを裏返してバッテリーのパックを外します。

僕のモデル「CF-S10」では2つのロックを内側に動かせば外れました。

レッツノートの底面

HDD用スペースのカバーを外す

HDDが入っている部分にはカバーがついており、カバーはネジで固定されています。

小型のプラスドライバーを使ってネジを外します。

レッツノート底面のネジを外す様子

※他の方のブログを拝見する限り、レッツノート底面の仕様はモデルによってかなり違うようです。とりあえずカバーを固定していそうなネジを1本ずつ外してみてください。

HDDのシールを引っ張る

カバーを外すと、シールがついていると思います。これが「取っ手」の役割を果たしています。

まずはこれを1cmくらい引っ張り、HDDを引き出してください。

レッツノートのHDDについているシール

コネクタを外す

少しだけHDDを引き出したら、PCとHDDをつなげているコネクタを外します。

ほとんど力を加えなくてもスポッと簡単に外れると思います。

レッツノートのPCとHDDをつなげているコネクタを外した様子

HDDを完全に取り出す

HDDはコネクタ以外とはつながっていないため、これで取り出す準備が出来ました。

HDDを完全にズルッと抜き出してください。

レッツノートから取り出したHDD

これで手順2のHDDを取り出す作業は全て終了です。

手順3.新しいSSDを入れる

ここから、新しいSSDを入れる作業に入ります。

SSDをセットする

SSDを入れるときは、表裏の向きに注意しましょう。

僕が使ったSanDiskのSSDでは、端子の金属面が見える方が上でした。

レッツノートに新しいSSDを入れる様子

あとは全く逆の手順をたどるだけ

SSDを正しい方向でセットしたあとは、HDDを外すときと全く逆のことをすればOKです。

次のように作業して、もとの状態に戻してください。

  1. コネクタをつける
  2. カバーをつける
  3. ネジをしめる
  4. バッテリーパックをつける

以上で、手順3のSSDを入れる作業は終了です。

手順4.OSをクリーンインストールする

ここまでで、ハードウェア面の作業は全て終わりました。

ここからはOSをクリーンインストールして、PCを使える状態にしていきます。

インストールメディアを入れる

まずはPCにインストールメディアを入れます。

USBメモリなら挿せばいいだけですが、DVDだとドライブに入れる必要があります。

僕の持っているレッツノートは電源を入れないとドライブが開かないため、まずは電源を入れます。

この状態ではもちろんOSは起動しませんが、今はDVDをセットするだけでOKです。DVDをセットしたら一度電源を切ってください。

レッツノートのドライブにDVDをセットする様子

もう一度電源を入れる

電源を入れなおして下の写真のようなになれば、OSのクリーンインストールが正常に始まっています。

レッツノートにWindows10をクリーンインストールしている様子

【インストールメディアから起動できないとき】

インストールメディアと新しいSSDをセットして電源を入れても、上のようにクリーンインストールが始まらないケースがあります。

僕が実際に作業したときが、まさにそうでした。

僕のケースでは、以前BIOSの設定を変えたのが原因だったようです。BIOSの設定をデフォルトに戻して再起動したところ、正しくクリーンインストールが始まりました。

【レッツノートでBIOSの画面に入る方法】

レッツノートはPanasonic製なため、BIOSの画面に入るには電源を入れて「Delete」ボタンを連打します。

※他のメーカーだと「F2」ボタンでBIOSに入れることが多いです。

クリーンインストールの説明は省略

クリーンインストールが始まってしまえば、特に難しいポイントはないと思います。

途中でプロダクトキー(Product Key)を入力する場面があります。僕の場合、プロダクトキーはレッツノートの底面に書かれていました。

クリーンインストールが終わってレッツノートが正常に使えるようになったら、SSDへの換装作業は全て終了です。

おつかれさまでした。

おわりに

以上、レッツノートのHDDをSSDに換装する方法を解説しました。

レッツノートの型番によって構造は違うでしょう。

それでも本質的な部分や、全体の流れは参考になるのではないかと思います。

僕と同じようにノートPCをHDDからSSDに換装したい方のお役に立てば幸いです。

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空のDVDでインストールメディアを作る方法は下の記事にまとめました。あわせてご覧ください。