【PILOT コクーンレビュー】繭(cocoon)をイメージした丸みのあるフォルムと重みが特徴の万年筆

今回は、PILOT(パイロット)の万年筆「コクーン」のレビューです。

僕が持っているのは、チタンカラーの細字(F)タイプ。

 

万年筆には千円以下で買える製品もあります。

それらは入門機としては手軽に使える一方、総合的に上品さに欠けるというのが正直なところです。

コクーンは入門機に比べるとやや値段は高いものの、それを納得させる頭一つ抜けたルックスと書きごこちだと感じました。

コクーンの基本情報

まずはPILOT コクーンの基本情報から。

  • メーカー:PILOT(パイロット)
  • 値段:Amazonでは2500円~
  • ペン先:特殊合金
  • ペン先の太さ:細字(F)と中字(M)の2種類

 

実際に図ってみた寸法については、およそ次のとおりでした。

キャップをつけた状態:13.8cm

キャップをつけたコクーン

キャップを外した状態:12.6cm

キャップを外したコクーン

キャップを反対につけた状態:15.4cm

キャップを反対につけたコクーン

 

最大直径は13mm、クリップ込みの幅は15.5mmでした。

 

インクを多少使用した状態で重さは26.2gでした。

程よい重みがあって書きやすいです。書いていると、振り子のように重心が移動する感覚があります。

コクーンの重さ

付属品

PILOT コクーンの付属品は次の5つです。

  1. コクーン本体
  2. ケース
  3. 取扱説明書
  4. カートリッジ1本

 

カートリッジ(替芯)が1本ついているので、買ってすぐ使えます。

コクーンの付属品

 

コクーン本体に比べて付属するケースは簡素。

プラスチック感が強くて、ちょっと安っぽいかなと思いました。これなら最初からなくしてしまった方がいいと思います。

コクーンのケース

外観

コクーンの外観

僕が使っているコクーンのカラーは「チタン」。

金属製で触るとひんやりします。

僕はコクーンよりも低価格帯の万年筆も使っているのですが、コクーンの方が頭一つ抜けてしっかりした作りだと感じます。

例えば外観や触った感じもそうですし、キャップを閉じる時の音も上品です。

安いものだと「ガチッ」と音がするのですが、コクーンだと「カチッ…」と静かに閉まります。車のドアみたいなものですね。

 

本製品の名前であるコクーン(cocoon)は「繭(まゆ)」という意味です。

コクーンの形状はクリップを除けば完全に滑らかになっているのが分かると思います。確かに繭っぽいですよね。

見てのとおり形も上品ですし、このチタン色なら性別問わず使えるのでは、と思いました。

書きごこちについて

再び低価格の万年筆と比べると、コクーンの方が明らかに滑らかだなと感じます。同じ細字(Fine)で比べての感想です。

コクーンの方がペン先の抵抗が少なく、ヌルヌル動くイメージ。

個人的にはヌルヌルの方が「いかにも万年筆」という感じがして好みです。

 

また上にも書いたようにコクーンは比較的重いので、それが書きごこちにも影響しています。

試しに入門用の万年筆を計量してみたところ、

  • プラチナ万年筆プレピー:12.7g
  • プラチナ万年筆プレジール:17.4g
  • PILOTカクノ:12.3

という結果でした。

コクーンが26.2gだったので、この中では明らかに重いですね。

「筆記具は重い方が合っている」という方には、コクーンのこの重さがメリットになると思います。

「重いと書きづらくならないのか」と思う方もいるかもしれません。

実際のところは、重心が上手く移動する感じがあってむしろ書きやすいです。

おわり

以上、PILOTの万年筆「コクーン」のレビューでした。

コクーンについてまとめると、2500円以下で買える万年筆の中では、

  • 高級感で頭一つ抜ける
  • ヌルヌル感も大きい
  • 重め(およそ26g)

という特徴があります。

格安の万年筆には気軽に使えるというメリットがありますが、やはり値段をかければそれだけクオリティも上がるなと感じます。

初めての一本を選ぶ方だけでなく、1000円前後の万年筆からのグレードアップにもコクーンはおすすめできます。

 

下記の記事では、低価格帯のおすすめ万年筆をご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。