【LAMY サファリレビュー】おしゃれなデザインのドイツ製万年筆

今回は、LAMYの万年筆サファリのレビューです。

万年筆というと高級なイメージがありますが、サファリはおしゃれなデザインかつ低価格で初心者にもおすすめの1本です。

「LAMYのサファリ(万年筆)ってどうなの?」という方はぜひご覧ください。

LAMY サファリとは

LAMY(ラミー)はドイツの筆記具メーカーです。

今回ご紹介するサファリ(safari)は箱にMade in Germanyと書かれているので、製造もドイツ国内で行われています。ドイツ製のモノって珍しい気がしますね。

LAMYが作る筆記具にはいくつものシリーズがあるのですが、その中でもサファリは低価格帯に位置し初心者でも手が出しやすいです。

サファリというのはシリーズの名前で、

  1. 万年筆
  2. ボールペン
  3. ローラーボール(水性のボールペン)
  4. シャープペン

というふうに、様々なタイプがあります。今回レビューするのはサファリの中でも万年筆の製品です。

 

ところで余談ですが、このサファリは『新しい文章力の教室』という本の表紙のデザインにも使われています。

ペン先を見ると、デザインに使われたのはおそらくボールペンタイプかと思います。

本の表紙に描かれたサファリ

この本は文章術を扱った本としてよくおすすめされていて、僕も読んで大変参考になりました。

特徴まとめ

まずサファリを使って感じた特徴を挙げると次のとおりです。

  1. 安いのにおしゃれ
  2. 日本のメーカーの製品より文字が太い
  3. グリップが握りやすい
  4. ペン先に常にインクが染みる(個体差あり?)

安さとおしゃれを両立している

サファリはAmazonだとだいたい2500円くらいで買えます。「これから万年筆を初めて使ってみたい」という方でも手が出しやすい価格帯だと思います。

大手文具店にも実際に足を運んでチェックしてみたのですが、4000円くらいしたので僕はAmazonで買いました。流石に1500円の違いは大きすぎます。

ではサファリが安さだけを追求した製品かというと、そうでもありません。

素材は丈夫な樹脂を使っていて、見た目はおしゃれな感じに仕上がっています。一見すると万年筆には見えません。

カラーのバリエーションが多いので、好みに応じて選べば年齢や性別を問わず使えるのではないでしょうか。

 

中でも僕が選んだのは、バリエーションの中でも異色な「スケルトン」。

その名の通り透明な樹脂が使われていて、中の芯(カートリッジ)が透けて見えているのが分かると思います。

LAMYの万年筆サファリ

なぜ僕がスケルトンを選んだかというと、単純にカッコいいから。万年筆っぽさがなく、逆に遊び心満載で面白いと思いました。

万年筆に漠然と抱いていた「渋いイメージ」とは反対に、SFっぽい感じが気に入っています。

さらに、スケルトンだとインクの残量が分かるという実用的なメリットもあります。

 

端には「LAMY」のロゴが。カッコいいですね。

LAMYのロゴ

 

色に関係なく、金属製の大きなクリップがついているのも特徴です。

LAMYサファリのクリップ

クリップは持ち運びに便利という実用性もありますし、個人的にはデザインとしてもGOOD。

クリップは金属製なのでちょっとやそっとじゃ壊れそうにありません。

国内メーカーの万年筆より字が太い

LAMYサファリは文字が太めです。

文字の太さは万年筆選びの重要なポイントなので、この点はご注意ください。

これはLAMYに限ったことではありません。一般に、ペン先の表記が同じでも海外メーカーの万年筆は国内の万年筆よりも字が太くなる傾向にあります。

ドイツ語で使われる文字はほぼアルファベットなので、日本語に比べて明らかにシンプルです。日本語は複雑な漢字という文字があり、例えば「龍」なんかは線の密度が高いですよね。

※繰り返しになりますが、LAMYはドイツのブランドです。

おそらく言語の違いがこの傾向に反映されているものと思います。

 

こちらをご覧ください。

万年筆の文字の大きさを比較する

今回レビューしているLAMYのサファリと、国内の有名なメーカーPILOTのカクノを比較してみました。
(字が上手くない点についてはご容赦いただきたく思います)

「EF」や「F」はペン先の種類を表しています。

  • Fはファイン
  • EFはさらに細いエキストラファイン

本来EFの方が規格としては細いにも関わらず、サファリのEFはカクノのFよりもやや太く見えます

書き方の問題もあるかもしれません。それにしても、EFがFより太くなるというのは、国内と海外の差を表していると思います。

僕はカクノのFより細い万年筆がほしいのもあってサファリのEFを買ったのですが、逆に太かったので驚きました。

そういうわけで、

  • LAMYが海外(ドイツ)のブランドであること
  • そのため、ペン先が同じでも文字が太い傾向にあること

に注意してください。

おむすびグリップが握りやすい

サファリのグリップは握りやすい作りになっています。

ペン先から見たとき円形ではなく、ゆるやかなおむすび型になっているのが分かると思います。

サファリのグリップ形状

このおむすびによって握り方が矯正されている感覚があります。

どういうことかというと、例えば完全な円形だと自由な握り方が出来てしまいます。反対におむすび型になっていると握り方が自然と決まってくるということです。

 

万年筆はボールペンと違ってペン先の回転方向が重要です。

おむすびに従って自然と持つと、ペン先を特別意識しなくてもスラスラと書けました。

LAMYサファリを握る

万年筆を初めて使う方には地味に役立つ仕様です。値段だけでなく、この点でもサファリは初心者に向いていると思います。

ペン先にインクがつく?

使っていて気になった点が1つ。

個体差なのか分かりませんが、僕が持っている個体はペン先の表面側にインクが常に染み出してきます。拭いてもそのうちまた出来てきます。

インクがペン先に染み出す

これは普段使う分には何の問題もありません。単に見た目だけの問題です。

インクがドバドバ垂れてくるわけではなく、あくまでペン先に少し染み出しているだけです。また、ペン先は触る部分ではないので手が汚れることもありません。

僕が調べた限り、ペン先に常にインクがついていてもそれは異常ではないケースもあるようです。

なので僕は「そういうものなのかな」と思いつつ、変わらず使っています。

カートリッジとコンバータが使える

サファリはカートリッジとコンバータが使えます。

この2つは簡単に言うと、

  • カートリッジ:ボールペンの替芯のようなもの
  • コンバータ:インクを補充して繰り返し使える替芯

という役割の器具です。

サファリを買うと本体と一緒にカートリッジが1つ入っているので、そのまま使い始められます。

本体カバーを外してカートリッジをセットした様子がこちら↓

サファリにカートリッジをセットする

セットして少し待つとインクが通って、文字が書けるようになります。

カートリッジ内のインクがなくなったら、ボールペンの替芯と同じように新しいものを買ってセットします。

LAMY サファリのまとめ

以上、LAMYの万年筆サファリのレビューでした。

初心者でも手が出せる低価格と、万年筆とは思えないおしゃれなルックスが特徴的な一本です。

本体のデザインにこだわりたい方には特におすすめします。今回ご紹介したスケルトン以外にもカラーバリーエーションがあるので、ぜひチェックしてみてください。

 

下記の記事では、低価格帯のおすすめ万年筆をご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。