【スプリングジャパンに乗ってみた感想】中国資本でも何の問題もない

この記事では、スプリングジャパンの飛行機に乗ってみた感想を個人の視点でレポートしたいと思います。

僕はこれまでスプリングジャパンの以下の便を利用してきました。

  • 新千歳→成田
  • 成田→新千歳

エアアジアやピーチといった他のLCC(格安航空会社)の国内線にも何度も乗ったことがあります。

そのためここに書く内容は国内線の話だと思ってください。

スプリングジャパンは中国の「春秋航空」を資本とする日本の航空会社です。

中国資本と聞くと、ちょっと不安になる方もいるかもしれません。

この記事は次のような方の役に立つと思います。

  • スプリングジャパンに乗っても大丈夫なのか不安
  • LCC自体安すぎて不安
  • 個人の口コミが知りたい

 

要点だけ先に書くと次のとおりです。

  • 必要最小限のサービス内容と料金設定
  • エアアジアやピーチなど他のLCCとほとんど違いはない
  • 単なる移動手段だと考えよう

【参考リンク】スプリングジャパン公式

他のLCCと変わらない

これを言ってしまうとこの記事の存在意義がなくなる気がするのですが、ぶっちゃけて書くとどのLCCもほぼ同じです。

僕自身LCCを何度も使ってきましたが、細かい部分に目を当てない限り正直「色が違う」としか思いませんでした。

そのためこの記事に書くことのほとんどは、スプリングジャパンに限らずLCC全般に言えることだと考えて差し支えありません。

スプリングジャパンを利用する上で注目すべきポイントは、次の2つに集約されます。

  1. 料金が安い
  2. その分サービスも最小限

料金が圧倒的に安い

スプリングジャパンを初めとするLCCを利用する最大にして唯一のメリットは料金が安いことです。

特別なセール価格を除いても、5,000円~7,500円程度で乗れることも珍しくありません。

「ラッキースプリング」という特殊なグレードだと5,000円を切ることもあります。

これまでANAJALといった「フルサービスキャリア」しか乗ったことがない方にとっては、この料金は信じられないくらい安く感じるでしょう。

例えば僕の場合、2ヶ月くらい後のライブ鑑賞に向けて飛行機のチケットを予約することが多いです。

これくらい早くから取っていれば、いつも7,500円以下くらいに収まります。

すると往復でも合計15,000円くらいです。

その分サービスが最小限

なぜこんなに安くなるのかというと、サービスを必要最小限に絞っているからです。

フルサービスキャリアであるANAやJALと比べると、例えば次のような違いがあります。

  • 椅子がやや狭い
  • 荷物の重量制限が厳しめ
  • 機内でのドリンクなどが有料

他にもユーザーに見えないところで合理化&コストカットしています。

これらのデメリットにどう向き合うべきかについては、後半で書いていきたいと思います。

スプリングジャパンを使う手順

スプリングジャパンの国内線に乗る手順をざっくりと解説します。

新千歳空港のケースを下の記事に詳しく書いてあるため、新千歳で乗る予定の方はこちらもあわせてご覧ください。

1.飛行機を予約する

まずは飛行機を予約するところから。

飛行機の確保はカウンターではなく、インターネットからの予約の方が安くなります。

そしてもちろん、早いうちに予約したほうが料金は圧倒的に安くなります。

そのため、基本的に(1)インターネットから(2)早めに予約するものと考えましょう。

予約完了メールに「予約番号」と、それに対応する「QRコード」が書かれています。

当日使うことになるので、いつでも見られるようにしておくのがおすすめです。

スプリングジャパンの予約メール

2.当日のチェックイン

当日のチェックイン手続きは簡単です。

まずはチェックインカウンターで、持ち込み手荷物の重さを測ってもらいます。

機内持ち込み手荷物の大きさ制限は、23cm×36cm×56cmと割と小さめです。

僕はいつもリュックを持ち込むのですが、ただ重さを測られるだけで厳しく寸法をチェックされることはありませんでした。

これがそのリュックです↓

機内に持ち込んだリュックサック

もちろん、あらかじめ規則の範囲内に留めるよう注意はしましょう。

 

続いて自動チェックインカウンターに予約番号を打ちこむか、QRコードをかざします。

スプリングジャパンの自動チェックイン機

スマホでQRコードを拡大表示してスキャンするのが簡単で便利でした。

すると搭乗券が印刷されて出てきます。

もし預ける荷物があるなら、別途カウンターで預けましょう。

これでチェックインの手続きは完了です。特に面倒なことはありませんでした。

3.その後はどの航空会社でも同じ

次は保安検査場を抜けることになりますが、これ以降の手順はどの航空会社でも同じです。

なのでスプリングジャパンについて特に書くことはありません。

時間の問題について

たまにLCCへの批判として「ちょっとでも遅れると乗せてもらえない」というのを見かけます。

そういうケースを僕は実際に見たことがないのですが、仮にそういったことが起きたとしましょう。

僕が思うに、それは遅れる方が100%悪いとしか言いようがありません。

ちょっとでも遅れたら乗れないのは当たり前だと思うのは僕だけでしょうか。

チェックインカウンターにせよ保安検査場にせよ、混むときは混みます。

例えば、15分くらいで終わると思ったことが実際には30分かかった、ということは当然起こりうることです。

常に最悪の場合を想定して早めに行動するのは旅行する上での鉄則なので「思ったより込んでいて間に合わなかった」は自己責任だと思います。

乗った後のサービス

続いて、実際に飛行機に乗り込んだ後の感想について書いていきます。

座席の広さについて

スプリングジャパンはLCCなので座席は決して広くはありませんが、窮屈でもありません。

スプリングジャパンの座席に座る様子

上の写真は身長166cm、体重62kgの成人男性である僕が座ったときの様子です。

これはスマホのカメラで撮影した写真なので、実際の視点はもっと手前側になります。

座席のスペースは他のLCCとほぼ同じと考えて差し支えありません。

僕自身初めてLCCに乗る前は「人権が無視されたような狭さなのではないか」と思っていました。

しかし実際に乗ってみるとそんなことはありません。

確かに快適とは言えませんが、例えば成田→新千歳の1.5時間くらいのフライトであれば特に疲れることなく乗れました。

僕はもともと狭い空間でじっとしているのが苦手なタイプで、恥ずかしい話、教室の机で授業を受けるのも苦痛だったくらいです。

そんな僕でも今では慣れたので、座席のスペースは十分だと思います。

サービスは最小限かつ有料

料金が安いということもあって、機内でのサービスも必要最小限となっています。

分かりやすい例でいうと、飲み物は全て有料です。

ただ冷静に考えるとこれはデメリットでも何でもないと思います。

そもそも飲み物を機内で飲みたいのであれば、搭乗する前に買っておけばいいだけだからです。

保安検査場の外側で買った飲み物でも、ペットボトルなら匂いチェックをされるだけで普通に持ち込めます。

例えば僕であれば旅行中は常に水を持ち歩きたい人間なので、あらかじめペットボトルの水を買っておき、毎回機内に持ち込んでいます。

スタッフの対応はふつうに丁寧

「料金が安いのだからスタッフの対応もぶっきらぼうなのでは」という不安もあるかもしれません。

しかし接客についても全く問題ないと断言できます。

中国の春秋航空が出資しているとはいってもスプリングジャパン自体は日本の航空会社ですし、当然のごとく国内線のスタッフは全員日本人です。

これもLCC全般に言えることですが、男女問わずスタッフの接客態度が悪いと僕が思ったことは一度もありません。

機内に乗り込むときは1人ひとり丁寧に挨拶してくれます。

単なる移動手段だと考えよう

以上、僕がスプリングジャパンに乗った感想を書いてきました。

重要なのは何より、スプリングジャパンはLCCなので料金が低い分サービスも必要最小限ということです。

そのため、スプリングジャパン(というよりLCC全般)は次のような方に向いています。

  • 飛行機を単なる移動手段だと考える人
  • どんなサービスが「ある」のか、「ない」のかきちんと調べられる人

「移動手段と考える」という点は、まさに僕のような人間に当てはまります。

僕は飛行機は旅行のプロセスとしか思っておらず、体を移動させるだけの手段にはなるべくお金はかけたくありません。

費用はなるべく旅行先のイベントそのものに回したいわけです。

上に書いたように飲み物も自分で用意するので、正直言って機内では何一つしてもらう必要がありません。
(実際これまでLCCを何度も登場して、一度たりとも何もしてもらっていない)

もちろん時間にたっぷり余裕を持って行動するので、乗り遅れる心配も皆無。

何度も書いてきたように、スプリングジャパンはLCCですからサービスが必要最小限です。

なので、どんなサービスが提供されるのか、あるいはされないのかしっかりと調べる準備も必要になります。

旅行の計画を立てる上でそれが出来て契約内容に納得できるなら、スプリングジャパンでも何の問題もありません。

ここに書いたことはあくまで僕個人の感想と意見なため、1人の利用者の声として参考にしていただければと思います。