Steam版Fallout3のクラッシュ対策2つの導入方法

Steam版Fallout3のクラッシュ対策方法についてのメモ。(後で自分でも完全に再現できるように)

既にFallout Script Extenderの導入と日本語化が済んでいることを前提としています。やり方は下記↓

Fallout3のWindows10での起動と日本語化の手順【Steam版】

検証環境は以下のとおりです。

  • Windows 10 64bit Home 自作PC
  • 検証時期:2021年1月1日
  • Steam版 Fallout3 Game of the Year

初めに紹介するメモリを4GBに開放するパッチを使ってからは明らかにクラッシュ頻度が減りました。クラッシュ対策は基本的にこれでいいと思います。

2つ目のFallout Stutter Removerはおまけとして紹介します。こちらもカクつき・クラッシュ防止の効果がありますが、筆者の環境ではむしろカクつきが増えてしまいました。一度試してからは使っていません。

※ツール、MODの導入は自己責任でお願いします。

4GB Patch

2022年10月追記 v1.7.0.4をFallout Anniversary Patcherでダウングレードすると、メモリが4GB使えるようになります。よって、ダウングレードしたゲームデータに4GBパッチを当てる必要はありません。

個人的にクラッシュ対策に最も効果的だと感じるのが4GB Patchの適用です。
(4GB Patchという名前のツールがあるわけではないのですが、ここでは便宜上4GB Patchと呼ぶことにします)

Fallout3がデフォルトで使用できるメモリは2GBであり、これがネックとなりクラッシュすることが多いようです。

4GB Patchによってメモリの使用容量を増やし、クラッシュを回避します。

4GB Patchのインストール

4GB PatchはMOD管理ツールではなく、手動でインストールします。

ファイルのDL

まずはNexusModsの下記のページからファイルをDLして解凍しておきます。

【参考】Fallout3 WinXP-7-8-10 Multicore Threading 4GB LAA with 4GB FOSE Setup – NexusMods

4GBをDLする

 

中には下記の4つのファイルがあることを確認します。

解凍したファイル

元ファイルをバックアップする

後の作業でexe、iniファイルを変更することになるので、元のファイルをバックアップしておきます。

マニュアルに従ったやり方では、FO3のインストールフォルダに「originals」というフォルダを作ります。(フォルダ名は任意)

originalsフォルダを作成

FO3のインストールフォルダは通常では

C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Fallout 3 goty

になっています。

筆者はDドライブに保存場所を変更しているので、

D:\SteamLibrary\steamapps\common\Fallout 3 goty

でした。

 

インストールフォルダにある以下の3つのファイルを、このoriginalsフォルダにコピー&ペーストします。

  • Fallout_default.ini
  • Fallout3.exe
  • fose_loader.exe

元のファイル

これで元の状態のファイルをバックアップすることができました。これらのファイルは手順を間違ったときやアンインストールの時に使います。

新しいファイルをコピーする

先ほどDLして用意したファイルのうち、4gb_patch.exeとFallout_default.iniの2つをFO3のインストールフォルダにコピーします。

2つのファイルをコピーする

インストールフォルダにファイルをコピー

Fallout_default.iniの方は上書きになりますが、直前の作業で既にバックアップ済みです。

 

続いて、下記のフォルダで作業を行います。

C:\Users\ユーザー名\Documents\My Games\Fallout3

 

不要かもしれませんが、ここでFallout.iniのバックアップを取っておきます。

元のFallout.iniを複製し、名前をFallout.ini.Backupなどとしておきます。

iniファイルのバックアップを取る

 

先ほどDLしたフォルダ内にもFallout.iniという名前のファイルがあるので、これを先ほどの~My Games/Fallout3フォルダに上書きコピーします。

Fallou.iniをコピーする

これでFallout.iniが新しい内容に置き換わりました。

下記のページで解説したとおり、ターミナルの日本語化ではこのFallout.iniを編集します。

【関連】Fallout3のWindows10での起動と日本語化の手順【Steam版】

4GB Patchを導入しても、ターミナルの日本語化設定は維持されていました。いちいちFallout.iniを変更し直す必要はないようです。

パッチファイルを実行する

ここまでが終わったら、FO3のインストールフォルダにコピーした4gb_patch.exeを実行します。

パッチファイルを実行する

 

同フォルダ内にあるFallout3.exeを選択して「開く」をクリック。

Fallout3.exeを選択

 

下のように「Executable successfully patched!」と表示されれば成功です。

パッチ適用が成功

 

さらにもう一度4gb_patch.exeを実行し、今度はfose_loader.exeを選びます。

fose_loader.exeを選択

 

同じく下のウインドウが出れば成功です。

パッチ適用が成功

動作の確認

日本語化しているならfose_loader.exeから、英語のままならFallout.exeで起動してプレイできれば導入は成功しています。

4GB Patchのアンインストール

4GB Patchをアンインストールする方法は下記の2ステップ。

  1. originalsフォルダ内にバックアップした3つのファイルを元の場所に上書きで戻す
  2. ~My Games/Fallout3フォルダ内のFallout.iniを削除し、Fallout.ini.Backupのファイル名をFallout.iniに戻す

Fallout Stutter Romover

Fallout3 Stutter Remover (FOSR)は、ゲーム中のカクつき防止を主な目的とするMODです。カクつきに関連するクラッシュを防ぐ効果もあります。

クラッシュ対策は基本的には4GBパッチだけでいいと思いますが、改善されなければこちらも導入するといいでしょう。

FOSRはNexus Mod Manager(NMM)で管理できますが、NMMは既に開発が終了しているため、この記事では手動での導入方法を書きます。

 

まずはNexusModsの下記のページからファイルをDLします。

【参考】Fallout Stutter Remover – NexusMods

今回はNMMは使わないので「MANUAL DOWNLOAD」を選択。

ファイルをMANUALでDL

 

解凍したフォルダ/Data/fose/pluginsの中にあるものを全てコピーします。

ファイルをコピー

 

これら4つのファイル・フォルダを、FO3のインストールフォルダ/Data/Fose/Plugins内にペーストします。

FOSRのファイルをペースト

コピー元とコピー先が同じフォルダ構造になっているのが分かるでしょう。フォルダ名の小文字・大文字は区別されないので、違っても気にしなくて大丈夫です。

これだけでFOSRのインストールは完了です。

反対に、これら4つのファイル・フォルダを削除すればアンインストールできます。

おわりに

以上、Steam版Fallout3のクラッシュ対策を2つ紹介しました。

最初にも書いたとおり、僕の環境では1つ目の4GBパッチの適用だけでクラッシュの頻度は激減しました。

クラッシュが全くないわけではないものの、そこまでストレスを感じることなくプレイできています。このパッチによるものと思われるバグも起きていません。

同じWin10の環境でクラッシュが目立って起きるのであれば、まずは4GBパッチの適用をおすすめします。

ゲーム全体を日本語化し、クラッシュの頻度を少なくすればとりあえず最低限遊べる環境にはなると思います。

2つ目に紹介したFallout Stutter Removerもカクつき・フリーズ対策のMODです。

ただしこちらは僕の環境とは相性が悪かったようで、導入した方がカクつきがひどくなってしまいました。なくても困ってはいないので、今では使っていません。

もしも4GBパッチ適用後でもクラッシュが気になるようであれば、FOSRのみ、あるいは4GB+FOSRといった対策を試してみるのをおすすめします。

【関連】Fallout3のWindows10での起動と日本語化の手順【Steam版】