Fallout3のWindows10での起動と日本語化の手順【Steam版】

Fallout3(FO3)は2008年に発売された古いゲームながら今でも遊べる名作です。

しかし、新しいWindowsにデフォルトで対応していないこと、日本語化の手順が複雑であることから、気軽に遊ぶことができないのが現状です。

2020年12月、ネットで様々な情報を集めながらFO3をWindows10で日本語でプレイできました。

この記事では、その時の手順を(自分が忘れてもまた思い出せるように)まとめたいと思います。

折りたたんである記述は読み飛ばしても大丈夫です。

【0】検証環境

僕がFO3のプレイと日本語化に成功した環境は以下のとおりです。

  • 検証時期 2020年12月
  • 自作PC Windows 10 Home 64bit Ver1909
  • CPU Intel i7-4770
  • RAM DDR3 24GB
  • GPU GeForce GTX760
  • Steam版 Fallout 3 Game of the Year

ここからはSteam版Fallout3の購入とインストールが出来ていることを前提とします。

このPCはパーツから自作したもので、Windows 10はディスクに保存したイメージからクリーンインストールしたものです。その後のアップデートはもちろん適用しています。

僕のFO3はG2AというサイトでGLOBAL版のプロダクトキーを購入し、Steam上で有効にしたものです。Steamで普通に購入してはいません。ただ、どのようにFO3を入手したかについては、当記事の内容と全く関係ないと思われます。

【関連】G2AでSteamのアイテムキーを買ってみた【購入からアクティベートまで】

【1】Windows10で起動できるようにする

まず初めの問題は、Windows10ではFO3を普通に起動することすら出来ないことです。

普通に起動するとクラッシュする

インストール後に作成されたアイコンから起動すると、下のようなウインドウまでは出てきます。

最初に起動したときはビデオ用ハードウェアの検出と最適な設定が自動で行われました。

Fallout3の起動

Fallout3の起動2

しかし、この後に「PLAY」でプレイし始めようとするとゲームがクラッシュします。

そういうわけで、まずはFO3がWindows10で正しく起動するようにします。

xlive.dllを用意する

この問題は、xlive.dllという1つのファイルを用意するだけで解決します。

(あくまでネットで調べた上での個人的な理解です)

以前のWindowsでは「Games for Windows Live」(GfWL)というソフトウェアが標準で用意されており、その機能を利用してFallout3が起動できていたようです。

しかし現在のWindowsではGfWLは存在しないため、それを必要とするFO3も起動できません。

GfWLを構成するファイルの中でも今回重要になってくるのが「xlive.dll」です。

FO3のクラッシュはxlive.dllがないことによるもので、こういった問題は他のソフトウェアでも広く起こりえます。

そこでDLL-FILE.COMというサイトではxlive.dllを単体で配布しており、これを導入することで問題を解決できます。

【参考】DLL-FILE.COM – xlive.dll

 

まずはDLL-FILE.COMというサイトで配布されているxlive.dllの最新バージョンをDLします。

下記にアクセス。英語ですが、余裕があればざっと目を通しておくといいでしょう。

【参考】DLL-FILE.COM – xlive.dll

DLL-FILE.COM

 

下にスクロールして、最新版をDLします。

xlive.dllのDLリンク

 

DLしたファイルを解凍して、中にxlive.dllがあることを確認します。

xlive.dllファイル

 

同時に、FO3のインストールフォルダを開きます。

FO3のインストールフォルダ

FO3のインストールフォルダは、通常であれば「C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Fallout 3 goty」になっているでしょう。

僕の場合はDドライブにインストール先を移しているため、上のスクショでは「D:\SteamLibrary\steamapps\common\Fallout 3 goty」になっています。

これが「FO3のインストールフォルダ」です。以下でも繰り返しこの表現を使います。

 

これ以降の作業のために、このフォルダへのショートカットを作っておくのをおすすめします。

フォルダを右クリック→送る→デスクトップ(ショートカットを作成)で作れます。

ショートカットを作成

 

このフォルダに先ほどDLしたxlive.dllをコピーします。

xlive.dllをコピーする

この状態で一度FO3を起動してみましょう。

僕の場合、この作業によってWindows10でもFO3を起動できるようになりました。

もちろんこの段階では日本語化はされていないので英語のままです。

日本語化の作業に入る前に、まず英語でふつうにプレイできるかどうかを確かめておくのが重要です。そうでないと、これ以降にエラーが起きた時に何が原因なのか特定できなくなります。

【2】FOSEを導入する

ここまでで「Fallout3をWindows10で英語でプレイする」ということが可能になりました。

日本語化の作業に入る前に、Fallout Script Extender (FOSE)というツールを導入します。

これはMODや日本語化のために必要になる機能です。

 

まずはFOSEの配布サイトにアクセス。

【参考】Fallout Script Extender (FOSE)

 

「Download」横のリンクからFOSEをDLします。

FOSEをDLする

 

FOSEは「7z」という拡張子で圧縮されています。解凍できるソフトがなければ「7-Zip」を使ってみてください。

【参考】圧縮・解凍ソフト 7-Zip

7-Zipをインストールしていれば、「圧縮ファイルを右クリック→7-Zip→”fose_v~~~”に展開」で同名のフォルダに解凍できます。

ファイルの解凍

 

解凍できたら、フォルダの中にある.dllファイルとfose_loader.exeをコピーします。(Ctrl+C)

FOSEのファイル

 

これらのファイルを、先ほども開いたFO3のインストールフォルダに貼り付けます。(Ctrl+V)

FOSEのファイルをコピー

 

これ以降、FO3を起動するときはfose_loader.exeをダブルクリックすることで起動します。この実行ファイルについてもショートカットアイコンを作っておくといいでしょう。

FOSEのショートカットアイコン
(左が元のショートカット、右がfose_loader.exeのショートカット)

より具体的には、Fallout3.exeやFalloutLancher.exeからの起動はしないということになります。

fose_loader.exeから起動すると、Steamの諸機能が使えなくなるというデメリットがあります。

例えば、fose_loader.exeで起動したプレイ時間はSteam上でカウントされません。

このデメリットを解消する方法もあるらしいのですが、ちょっと調べた限りだと非常に面倒な印象をつけたので僕はやっていません。

気になる方は別途調べてやってみてください。

ここまでの作業ができたら、fose_loader.exeをダブルクリックしてFO3を起動し、ふつうにプレイできるかどうかを試してみてください

できたら成功です。もちろん日本語化はこれからしていくのでまだ英語です。

【3】日本語化ファイルを導入する

FOSEを導入したことで日本語化の準備ができました。

日本語化にはいくつかの段階があるのですが、まずはゲームの大部分を日本語化する作業から進めます。

日本語化ファイルの用意とコピー

まずは下記のサイトから日本語化のためのファイル「FO3日本語化まとめ(20141114).zip」をDLします。

【参考】Fallout 3 DLC日本語化プロジェクト uploader.jp

検証時には2ページ目にありました。

FO3日本語化ファイル

 

このアップロードサイトでは、DLリンクは広告の真上にあるので押し間違いに注意。

FO3日本語化ファイル

 

DLしたファイルを解凍して、「FO3_root」フォルダの中にある3つのファイルとフォルダを全てコピーします。(Ctrl+C)

FO3日本語化ファイル

 

これをFO3のインストールフォルダに貼り付けます。(Ctrl+V)

FO3日本語化ファイルをコピー

READMEによると、さらにFallout Mod Manager(FOMM)のインストールと設定が必要なはずなのですが、僕の環境ではその作業なしでなぜか日本語化が完了していました。

しかしこれは想定された挙動とは異なるので、以下の通り一応FOMMの導入もしておくのが無難でしょう。

僕もさらにFOMMの導入・設定を行い、その上でも正しく動作することを確認しました。

プレイヤー名を編集

コピーした「FOJP」フォルダ内に「VANILLA_PlayerName_en.txt」と「VANILLA_PlayerName_jp.txt」というファイルがあります。

プレイヤー名のファイル

 

この2つのファイルの内容には[プレイヤー名]という文字列がいくつか入っています。

これをゲーム内で設定した名前に置き換えて、上書き保存します。

プレイヤー名を編集

ただしこのプレイヤー名を編集する作業は、実際にゲームを始めてからでも大丈夫です。

また、ゲーム中のごく一部にしか影響しないと思われるので、スキップしてもいいかもしれません。(この作業をしなくてもプレイはふつうに出来ました)

FOMMを導入する

次に、日本語を有効にするためにFallout Mod Manager(FOMM)というソフトを導入します。

これは日本語化だけでなく各種MODを管理できるツールです。

【参考】Fallout Mod Manager – NEXUSMODS
(Fallout New Vegas用となっているが3でも使える)

このサイトで「Download:」の横にある「MANUAL」をクリック。

FOMMのダウンロード

 

NEXUSMODSではプレミアム会員になると速度制限なしにDLできるのですが、普通は会員ではないと思うので「SLOW DOWNLOAD」でDLしましょう。

SLOW DOWNLOAD

 

exeファイルがDLされるので、流れに沿ってFOMMをインストールします。

画面に従うだけなので詳細は割愛しますが、ショートカットを作る設定にしておくといいでしょう。

インストールできたら起動します。

FOMMのアイコン

 

起動するとFO3かFONVを選ぶウインドウが出るので、今回はFallout 3の方をチェックしてOKをクリック。

3かNew Vegasを選択

 

ここまでの作業が出来ていれば「JPPatch.esp」があるはずなので、これにチェックを入れます。これで日本語が有効になります。

JPPatch.espにチェック

日本語化には下記のソフトウェアも必要ですが、上手くいかなかった時にインストールするくらいでいいと思います。というのも、これらはすでに導入済みであることが多いです。

  • Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x86)
  • Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0

僕の環境でも既にインストールされていたようで、別途作業は不要でした。

日本語化されているか確かめる

ここまで来たらFO3が日本語化されているか確認しましょう。

前述の通り、起動はfose_loader.exeから行います。FOMM内の「Launch FOSE」からでも可。

デフォルトでは「その他の字幕」がOFFになっているので、プレイ開始前に「設定→描画→その他の字幕」をONにしておきましょう。

FO3 字幕の表示

 

すると、直接の会話以外でもキャラクターのセリフが日本語で表示されるようになります。(OP直後のシーンなど)

FO3 その他の字幕

ここまでの作業で、ゲーム内のほとんどが日本語になっているはずです。

【4】OP・EDムービーに日本語字幕を表示

OPとEDのムービーでは英語のナレーションが流れますが、ここまでの作業だと字幕がつかないので何を言っているか分かりません。

そこで、これらのムービーにも字幕をつけて作業を行います。
(このページで紹介する作業の中で一番やっかい)

字幕ファイルを用意する

まずは先ほども利用した日本語化プロジェクトのサイトから、「Fo3-and-FoNV-イントロED字幕+bikmodv0.3e.zip」というファイルをDLします。

【参考】Fallout 3 DLC日本語化プロジェクト uploader.jp

検証時は3ページ目にありました。

OPED字幕ファイル DL1

OPED字幕ファイル DL2

 

DLしたzipファイルを展開したフォルダ「Fo3-and-FoNV-イントロED字幕+bikmodv0.3e」を、以下では簡単に「DLしたフォルダ」と呼ぶことにします。

DLしたフォルダ/Fallout3フォルダ内に、.srt拡張子のファイルがあるのでこれらを全てコピーします。(Ctrl+C)

OPED字幕 srtファイル

 

これらをFO3のインストールフォルダ/Data/Videoフォルダ内に貼り付けます(Ctrl+V)

srtファイルの貼り付け

BikModを導入する

次に、BikModというツールの準備をします。

まずFO3のインストールフォルダ直下にある「binkw32.dll」というファイルのバックアップを取っておきましょう。具体的には、このファイルをコピーした後、同じフォルダに貼り付けます。

すると「binkw32 – コピー.dll」という全く同じ内容で名前だけ違うファイルが出来るので、あとで間違ってもこれから復元できます。

binkw32.dllのバックアップ

binkw32.dllのバックアップ2

 

バックアップ作成後、「binkw32.dll」のファイル名を「libbinkw32.dll」に変更します。(先頭にlibをつける)

libbinkw32にファイル名変更

 

次に、DLしたフォルダ/Bikmodv0.3eフォルダ内にある「binkw32.dll」をコピーし、FO3のインストールフォルダに貼り付けます。

binkw32.dllをコピー

 

最初にあったbinkw32.dllはバックアップを取ってlib~に名前を変更しているため、名前の重複はありません。

binkw32.dllをコピー2

 

続いて、DLしたフォルダ直下にある「binkw32.cfg」をコピーし、FO3のインストールフォルダに貼り付けます。

binkw32.cfgをコピー

 

直前にコピーしたbinkw32.dllとは拡張子だけが違います。

binkw32.cfgをコピー2

ここが非常に分かりづらいポイントで、繰り返すと、ここでコピーするのはDLしたフォルダの直下にあるbinkw32.cfgです。

DLしたフォルダ/Bikmodv0.3e内にも同じ名前のファイルがありますが、こちらをコピーすると上手くいきません。

ここまでの作業を終えると、FO3には次のファイルが存在することになります。

  1. binkw32.dll – コピー.dll(名前は任意)…最初からあるbinkw32.dllのバックアップ
  2. libbinkw32.dll…最初からあるbinkw32.dllの名前を変更したもの
  3. binkw32.dll…DLしたフォルダ/Bikmodv0.3e内にある同名ファイルをコピーしたもの
  4. binkw32.cfg…DLしたフォルダ直下にある同名ファイルをコピーしたもの

OP・EDの字幕を確認する

ここまで終わったら、fose_loader.exeからFO3を起動してみましょう。

新規ゲームを始めて流れるOPムービーに字幕がついているはずです。前半は曲の名前のみ、後半はナレーション全体に字幕がつきます。

OPED字幕 曲名 OPED字幕 ナレーション

 

もし下のように黄色い文字が出ているなら、上で注意したとおりコピーするcfgファイルを間違っている可能性があります。

OPED字幕 間違ったケース

BikModのアップデート情報が出るとき

OP・ED字幕をつけると、FO3起動時にBikModのアップデート情報が出ることがあります。

BikModのバージョンチェック

これは不要なので、以下の作業で無効にしておくといいでしょう。

コピー後のbinkw32.cfgの[general]の項目に「version_check」という項目があるので、この値を0にします。

BikMod用の編集

cfgファイルもメモ帳ソフトで編集できます。編集後は上書き保存しましょう。

これにより次回からはBikModのバージョンアップ情報が出なくなります。

【5】ターミナルを日本語化する

ここまでの作業をしても、ゲーム内のターミナル(pipboyではなくコンピュータのこと)の画面は日本語になっていません。

そこで、まずはデフォルトで以下のフォルダにあるFALLOUT.INIファイルを編集します。ユーザー名はWindowsに登録した名前です。

C:\Users\ユーザー名\Documents\My Games\Fallout3

FALLOUT.INIがあるフォルダ
(このフォルダ内のファイルは、ゲームをプレイするうちに増えていくことがあります)

 

FALLOUT.INIをメモ帳で開いて、キーボードでCtrl+Fを押して検索ウインドウを出します。

そこで「bInvalidateOlderFiles」という文字列を検索します。

bInvalidateOlderFilesで検索

 

元の値は0になっているはずなので、これを1に変更し、上書き保存します。

bInvalidateOlderFilesを編集

 

これでゲーム内のコンソールも日本語になるはずです。

コンソールの日本語化

おわりに

以上の作業を全て終えることで、次のことが出来るようになりました。

  1. Windows 10で正常にプレイできる
  2. ゲームの大部分を日本語化する
  3. OP・EDに字幕をつける
  4. コンソールを日本語化する

僕の環境では、ここに書いた作業で問題なく遊べています。

もちろんある程度クラッシュやフリーズはたまに起きますが、それは別途対処すべき問題であり、Win10での動作と日本語化には成功しました。

検証した環境はおおむね標準的だとは思いますが、やはり人によって何かしらケースバイケースの対応は必要になる可能性はあります。

あくまで一人のユーザーの検証結果として参考になれば幸いです。

最後に、Win10での起動や日本語化のために尽力してくださった多くの方々や、この記事を書くにあたって参考にした多くのWebページの製作者の皆さんに感謝したいと思います。