自作PCでUSB接続型のBluetoothレシーバーを使おうとしたところ、「BCM20702A0」に関するドライバーが見つからない問題が起きました。結果的に解決できたので、備忘録も兼ねて状況や対処法を記事にまとめます。
対処法の概要↓(詳細は記事本文にて)
- Windows10にて、
「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「オプションの更新プログラムを表示」→「ドライバー更新プログラム」を選択 - 「Broadcom Cooperation(以下略)」をダウンロード&インストール
これにより、USB Bluetoothレシーバーが使えるようになり、PCとワイヤレスイヤホンをペアリングする、という使い方ができるようになりました。同じ解決法が適用できる場合、おそらくこの概要だけで解決するはずです。
環境↓
- 作業日時 2024年2月22日
- USB Bluetoothレシーバー IO-DATA製 USB-BT40LE
- 自作デスクトップPC
- Windows 10 Pro 22H2
(USBメモリに作成したインストールメディアからインストール。自作PCの場合はUSBやDVD-ROMからこのようにインストールすることが多いはず) - CPU i5-12400
- マザーボード ドスパラ限定品 GYGABYTE B760M DS3H DDR4
問題 BCM20702A0のドライバーが見つからない
今回の問題は、ワイヤレスイヤホンとデスクトップPCをペアリングしようと思ったことから始まりました。
USBタイプのBluetoothレシーバー(*)をPCに挿したところ、デバイスマネージャー上では確認できるものの、ドライバーが見つからず使えない状態でした。
*Bluetooth機能を持たないPCにその機能を付与し、他のBluetooth機器との接続を可能にするデバイス
デバイスマネージャー内の「BCM20702A0」という項目がUSBレシーバーに対応しています。
(このBCM20702A0という文字列はおそらく規格か何かだと思うのですが、それが具体的に何なのかはよく分かっていません)
プロパティから「ドライバーの更新」を行っても、適切なドライバーがPC上にないと表示されるのみでした。
Windows Updateのオプションからドライバーをインストール
このドライバーを一体どこから見つければいいのか分からず、かなり手こずりました。
しかし結果として、Windows Updateのオプションから必要なプログラムをインストールすることで、問題を解決できました。
やり方は冒頭に書いたとおりで、下記のように「Broadcom … 」を探してインストールするだけです。
- Windows10にて、
「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「オプションの更新プログラムを表示」→「ドライバー更新プログラム」を選択 - 「Broadcom Cooperation(略)」をダウンロードしてインストール
レシーバーは挿した状態だったので、より再現性を求める場合は挿した状態で上記の操作を行ってみてください。
Windows Updateに「オプションの更新プログラムを表示」という項目が見つかります↓
僕の環境では、ドライバーの更新プログラムの中に「Broadcom Corporation – Bluetooth Controller …」が見つかりました↓
僕の場合はこれでBCM20702A0のドライバーが見つからない状態が解消し、PCでBluetoothの機能が使えるようになりました。デバイスマネージャーからBluetooth機能が利用できるのが確認できます。
あとは「設定」→「デバイス」を表示し、ここから接続したいイヤホンなどをペアリング出来ます。
個人的なケースと考察
以上が僕が経験した問題の環境と内容、そして解決法になります。ここからは個人的なケースとそれに対する考察を補足として書いておきます。あくまで補足ですので、基本的に読んでいただく必要はありません。
問題の根本的な原因が同じである場合、おそらく上記のようにして解決できることがほとんどではないかと思います。ただ一般論としてPCのドライバー問題はかなり環境によるところが大きく、原因も解決法も一概にこうであると言えるものでは決してありません。
ただこの問題はおそらく、OSをクリーンインストールした後にしばしば起こりうるのではと考えています。というのも、僕自身かつて使っていたノートPCで、クリーンインストールした直後に同じ問題が起きたことがあります。
メーカーの既製品の場合、Bluetooth関連も含めて必要なドライバーは工場出荷時点でインストールされているはずです。実際、僕のノートPCでも最初はBluetoothが使えていたにも関わらず、クリーンインストール後には使えなくなっていました。当時は解決法が分からず、そのまま諦めたのを今でも覚えています。
既製品のPCを自分でクリーンインストールし直したり、自作PCでOSのセットアップをすると、こういったドライバーが必ずしも自動では準備されるとは限りません。すると今回のような手動でのインストールが必要になります。結果としてWindows Updateという分かりやすい場所にあったわけですが、それでも実際には気づきにくい項目だと思いました。
(今思うとデバイスマネージャー上のプロパティから見つけられたのかも…)
こればっかりはもう環境によるとしか言えないのですが、僕がこれまで経験した限りだと、クリーンインストール後に今回のドライバーが勝手にインストールされたことはありませんでした。
ちなみに上記の解決法を試す前は、マザーボード用のドライバーを各種インストールしてみました。結果的にそれだけでは上手くいきませんでしたが、もし上記の方法でダメならこちらも試してみて損はないと思います。
この場合、まずは使っているマザーボードの品番で検索します。すると大体メーカーの製品ページからドライバーが手に入るので、必要そうなものを1つずつインストールしていくのがいいでしょう。メーカーの既製品PCの場合はマザーボードというよりはそのPCの品番(型番)で調べると、よほど古い製品でなければたぶん同じように何かしらのドライバーが見つかると思います。
僕の場合はGYGABYTE製のマザーボードを使った自作PCでしたので、GYGABYTEの公式サイトや、GYGABYTE CONTROL CENTERという専用のドライバー管理ソフトからドライバーが手に入りました。
僕はマザーボードのドライバーを一通りインストールしてから上記のWindows Updateを試したので、それももしかしたら関係があるかもしれません。
この作業はOSをクリーンインストールする度に必要になるはずなので、少なくともWindow10のうちは頭の片隅に入れておいて損はないと思います。