【オカムラ ビラージュ レビュー】高コスパの2万円オフィスチェア

今回は、オカムラのオフィスチェア「ビラージュ」(8VCM1A-FHR1)のレビューです。

紛らわしいことに、ビラージュと言ってもいくつかの種類があります。

今回レビューするのは、型番に「VCM1」という文字列が入ったものモデルです。

(1)メッシュバックと、(2)リクライニングの強度調節によって他のモデルと区別できます。

僕は肘なし・ブラックのモデルを20,000円弱で購入しました。肘なしを選んだのは、ギターを弾きたかったからです。

感想を結論から書くと、この椅子はデスク作業を主な目的として、予算が20,000円前後の方にはおすすめできます

丈夫なメッシュバック、厚みのある座面は20,000円の椅子にしては十分なクオリティでした。

最初はリクライニングがしにくく感じましたが、半年以上使った今では問題なくできています。

以下、使用感や機能、組み立てについて書いていきます。

次のような方はぜひご覧ください。

  • ビラージュの「VCM1」シリーズの評判が知りたい
  • 予算2万円前後でオフィスチェアを探している

ビラージュ組み立ての様子

組み立ては、成人男性1人で20分~30分かかりました。

ブログ掲載用の写真を撮りながら作業したので、本来はもっと短い時間で完成したと思います。

MEMO

これから開封と組み立ての様子を書いていきますが、僕は梱包材を丁寧に保存しながら開封していきました。

そうすることで、万が一初期不良があったときスムーズに送り返せると思ったからです。

箱と内容物

ビラージュは大きなダンボールに入って送られてきます。

ビラージュが入っている箱

 

内容物は大きく分けると次の6つです。

  • 座面
  • 背面
  • シリンダー
  • ボルトと工具
  • 取扱説明書

足のパーツは傷つかないように丁寧に梱包されていました。

ビラージュの足

 

梱包材を取り外した様子がこちら。

ビラージュの足を開封する

予想していたよりもキレイな金属製でした。キャスターは最初から付いています。

座面

座面が一番重たいです。出っ張っているパーツが傷つかないように覆われています。

ビラージュの座面

 

開封。お尻が当たる方を下にして置いておきます。

ビラージュの座面を開封する

背中

背中はメッシュ状ということもあって座面に比べてずっと軽いです。

ビラージュの背中

 

詳しくは後半で書きますが、思ったよりもしっかりした材質に感心しました。

ビラージュの背中を開封する

シリンダー

こちらがシリンダーと呼ばれるパーツです。足と座面を固定するのに使います。

ビラージュのシリンダー

ボルト、工具、取扱説明書

その他は、固定用の六角ボルト、六角レンチ、そして取説です。

ビラージュのボルトと工具と取扱説明書

六角レンチは付属しているので、もともと持っていなくても問題ありません。ワインの栓抜きのような形をしており、力を入れやすくなっています。

組み立ての工程

ここから、取扱説明書を見ながら組み立てていきます。

ビラージュの取扱説明書
(クリックで拡大)

今回のように肘がない場合、たった3つのステップで組み立てられます。

作業1.足にシリンダーを差し込む

まずはシリンダーの太い方を下にして、

シリンダーを足に差し込む

 

足の穴に差し込みます。

足に差し込まれたシリンダー

後で座面を乗せるので、特に強く押し込まなくても大丈夫です。

作業2.背中と座面を固定する

次に、背中と座面のパーツを固定していきます。

組み立ての中ではこれが一番面倒なポイントでした。

 

下の写真は固定し終わった様子ですが、このように机などの高さのある場所に座面を置くと作業しやすいです。

ビラージュの座面を机に置く

 

説明書にも書かれている通り、ボルトを締めるときは「3本を軽く留めたあと、それぞれ完全に締め込む」のが原則です。

六角ボルトで固定する

これで座面と背中の固定は完了。

座面と足をつなぐ

あとは座面を起こして足につなぐだけです。

ビラージュの座面と足をつなぐ

穴にはめて一度座ってみると、完全に固定されます。

ただ、置いただけで椅子を持ち上げると足が外れて落下してしまいました。

なので説明書にもあるとおり、座るなどしてしっかり固定してあげるのが重要です。

 

これで組み立ては完了です。

ビラージュが完成

もし肘付きのモデルであれば、ここからさらに肘を固定する作業が加わります。

ビラージュの機能と使用感

ここからは、ビラージュ(8VCM1A-FHR1)を9ヶ月使った上での感想を書いていきたいと思います。

座面の厚みは十分

2万円の椅子ということで椅子としてのクオリティはどうなんだろうと不安でしたが、実際は全体として期待以上でした。

一番印象的なのは座面の厚みです。

ビラージュの座面

前に使っていた安い椅子は座面がペラペラで硬すぎて、お尻がすぐに痛くなっていました。

ビラージュの座面は肉厚のクッションなので痛みとは無縁です。

9ヶ月間毎日使った今でも、ヘタリは全くありません。
(身長166cm、体重62kg、男性)

座面の広さちょうどいいサイズ感です。

頑丈なメッシュバック

メッシュの作りがしっかりしているのも評価ポイントです。

ビラージュのメッシュバック

メッシュというと「通気性に優れる代わりに破れやすいのでは」と不安でした。

しかしビラージュのメッシュは思ったより頑丈で、ちょっとやそっとでは破れることはないレベルです。手で軽く叩いてみるとかなりの弾力が感じられます。

座って背中を預けたときの気持ちよさも申し分ありません。

メッシュバックは若干カーブしていて、背中をいい感じに包み込んで支えてくれます。

よく見てみると、メッシュ記事を左右からサポートするパーツがあります。

メッシュバックのサポート

僕には技術的なことは分かりませんが、こういう工夫が座り心地のよさを生み出しているのでしょう。

高級感こそないものの、安っぽくもない

2万円ということもあって高級感はそこまでありません。

オカムラの上位モデルと比べるとシンプルなデザインです。

ただ安っぽさは全くなく、ここまで見てきたように作りもしっかりしています。

個人的には2万円でこのクオリティなら十分満足でした。

リクライニングについて

VCM1シリーズではリクライニングに関して、次の2つの調整が出来ます。

  • リクライニングの強度調整
  • リクライニングを固定

座面の下に回転式のハンドルがついています。

リクライニングの強度調整ハンドル

これを右に回すとリクライニングの反発が強くなり、左に回すと弱くなります。

つまり、左に回すとリクライニングしやすくなるわけです。

 

このリクライニング機能ですが、使い始めてすぐのころはとても使いづらく感じました。

リクライニングの強度を最弱にしても全く倒れず、リラックスできません。

しかし数ヶ月使っているうちに段々と上手くリクライニングができるようになってきました。

これがかなり不思議な点ですが、おそらく体重の預け方のコツを掴んだからだと思います。

重心の関係上、座面が高すぎると上手くリクライニングできません。無理やり倒してもリラックスできない体勢になってしまいます。

足が床にしっかり着くくらい座面を低くするのがコツです。

可能性は低いですが、もしかしたらパーツ自体の「慣らし」が必要だったのかもしれません。

側面の調整レバー

横についているレバーを座面側に押し込むと、リクライニングを固定できます。

ビラージュのサイドバー

レバーを上下に動かすと、座面の高さも調整できます。

これはどんな椅子にも大体ある機能なので、特に書くべきことはありません。

ビラージュのレビューまとめ

以上、オカムラのオフィスチェア「ビラージュ」(8VCM1A-FHR1)のレビューでした。

まとめると、ビラージュは予算2万円のイス選びにおいてかなり有力な選択肢ではないかと思います。

僕は実際に座ってみることはせず通販で買ったのですが、結果的に正解でした。

以前使っていた安物と比べるとクオリティは雲泥の差で、満足して使えています。

各パーツの質感については上に掲載した写真のとおりです。

「予算2万円」をメドにしている方であれば、オカムラのビラージュはぜひチェックしてみてください。