みんな大好きToLoveるダークネスの模写。これは我ながら上手くいった方。そもそも題材となるイラストが素晴らしいし、前から模写はしているので、まあまあの形にはなる。
前回の投稿からも、模写をしたり基礎練をしたり、色々やっています。絵に対するパッションはあります。しかし、その一方で、上手い下手以前の根本的な問題が浮かび上がってきました。今回はそれについて。
前回:イラスト練習記録(1)
今回の要点
・練習はしている。模写は模写で面白いが、オリジナル作品も描きたい
・しかし、自分が描いたオリジナル作品には「意味」が完全に欠落している
・しかも意味のある絵を自分で思いつけない→先がない
・二次創作には全く興味がない
・どうしよう
描く対象がない
まず大前提として、模写は模写でやっていてシンプルに面白いです。これは間違いありません。好きな漫画のイラストというのはそもそも上手に描かれているわけで、あとはそれを模写という形で写せば、良い感じのイラストになります。すると達成感もあって、それ自体が楽しい体験となります。堅苦しい練習の息抜きとしても便利です。
とはいえ僕は模写だけではなく自分のオリジナル作品も描きたいわけで、以前から習作を描いてはいました。最近も色々な理由から完成形にはならないものの、描こうとはしています。
前回から薄々感じてはいたのですが、僕にはイラストをやる上で致命的な問題があるように思います。それはざっくり言えば、描きたい対象がないということです。理由は、今の自分の作品には記号以上の意味が感じられないから。
ものすごく分かりやすい対比の例を挙げると、僕は二次創作が出来ません。そこは多くのイラストを趣味とする人々と違うところだと思います。例えば、初音ミクや東方が好きで、その二次創作としてイラストを描くことを楽しんでいる人を多く見つけることができます。しかし困ったことに、僕には「既存の作品のキャラクターを自分なりの形で描く」ということに興味がありません。色々と模写はしても、そのキャラクターを題材として、自分の作品を描こうとは思わないのです。よって僕は絵のパッション自体は今のところあるものの、二次創作という強力なモチベーションを利用することができません。
二次創作ができないので、自分のオリジナル作品を描く。まだ習作の段階だとしても、1枚目を描いた段階ですでに「これ何の意味があるんだ?」と自分で思ってしまいました。
例えば、これは2枚目の習作として描いた作品↓
足の形がおかしいとか、もっと顔を可愛く描きたいとか、凝った衣装にしたいといった無数の問題点はもちろんあります。しかしそれらを完全にかき消すレベルの根本的な問題が存在します。それは「意味がない」ということです。
彼女は一体誰なのか、ここはどこなのか、なぜ笑っているのか、誰を見ているのか。そういった設定や世界観が完全に欠落しているため、一見人物画であるように見えて、実はただのデフォルメ美少女キャラという記号なのです。もちろんこれはただの習作なんだから意味なんてなくてもいいじゃんといえばそう。でも自分ではそれが根本的な違和感に思えて、これはかなりまずいなと思いました。
最初に掲載したような漫画の模写なら、ちゃんとした意味があります。原作があって、キャラの名前があって、場所があって、といった具合に。だからこそ模写は楽しいのかもしれません。意味があるから。
二次創作であれば、自分でイラストという形を取る前から既に意味が存在しています。少なくともキャラクターのアイデンティティや世界観がもとからあるからです。隣の芝かもしれませんが、それを燃料にすれば創作活動の原動力になるんじゃないかなと思っています。
しかし僕が当初やろうと思っていたイラストには意味がない。ここが問題です。
そういう事を考えていたら、以前書いたカラマーゾフの読書メモを思い出しました。
【関連】人間は安心のためのストーリーなしに生きていけない(カラマーゾフの兄弟読書メモ①)
要は人間はストーリーや意味がないことに耐えられないということ。例えば、「自分の人生には何の意味もない」と思っちゃったら、生きること自体に耐えられなくなるみたいな。
今回の投稿で考えているのはそれのイラスト版。意味がないことに耐えられないなら、意味がないイラストを描く気も起きないのは当然と言えます。
絵のパッション自体はある
とはいえ、「絵を描きたい」「上手くなりたい」という気持ちは依然としてあります(逆にそういう気持ちを保てているのが自分でも不思議ではあるのですが)。実際、毎日かなりの熱中度で何かしらの絵を描いています。練習っぽいことも自分なりにしています。しかしその出口だけがないのが現状。
練習や模写があるだけで、どうしてもオリジナル作品に結びつきません。一応かなりの時間をかけてオリジナルも描いてはみているのですが画力不足なども相まって「これはだめだ」となってしまいます。
正直この根本的な問題の打開策は、まだ見つかっていません。少なくとも、二次創作ができないのは99.99999%確定。自分はその方向で考えても駄目だと思う。そもそも自分はイラストに向いていないのか…。
弱い仮説ですが、まず「カメラ目線の絵」をやめるべきかもしれません。「そもそもこれどういう状況?」「なんでピースしてるの?」と思っちゃうのが違和感の一部だと思います。なのでまだアイデアの段階ですが、鑑賞者とは全く関係なく、対象自身の都合みたいなものを中心として考えるべきなのかも。


