Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」。
これは音楽でいうspotifyみたいなサブスクで、月額980円を払えば200万冊(※)のkindle本が読み放題になります。
※月額料金、冊数は2020年10月時点 Amazonより
一見すると、本を読むのが好きな僕としてはなかなか魅力的なサービスに思えます。
読みたい本は大体入ってない
これまで2回ほど契約したことがあるのですが、結局すぐにいらないなと思って解約してしまいました。
なぜかというと、単純に読みたい本がkindle unlimitedにはないから。
Kindle Unlimitedのライブラリの中に「これは読んでもいいかな」という本は見つかるんです。
ただ、ある特定の本が読みたいとなったときに、それがKindle Unlimitedで読めることはまずありませんでした。
Kindle Unlimitedで読める本は時期によってだいぶ変わるのですが、入らない本は絶対に入りません。
AmazonのPrime会員が利用できるPrime Readingというのもありますが、こちらはさらに冊数が少ないので論外。
例えば最近でいうと、フィリップ・K・ディックというSF作家の小説を読んでいます。
映画『ブレード・ランナー』や『トータル・リコール』の原作を書いたアメリカの作家です。
以前文庫本で読んでいたのを手放してしまったので、今度はkindleでもう一度読もうと思い始めました。
ではそれがKindle Unlimitedにあるかというと、1つもないわけです。
すると結局単体でkindle本や紙の本を買うしかありません。世の中うまい話はそうないですよね。
あと、シリーズの中で第一巻だけがKindle Unlimitedで読めるパターンもあります。
例えばドストエフスキーの代表作の一つ『罪と罰』の光文社古典新訳文庫版の第一巻は読み放題で読めます。
(2020年10月時点)
以降の第二、第三巻は読み放題に入っていません。
ピンポイントで読むには不向き
別にKindle Unlimitedがダメってわけじゃなくて、単純に僕の読書スタイルには合っていないんだと思います。
僕は何でもいいから読めればいいわけではなくて、「今読みたい特定の本だけを読みたい」っていうタイプなんです。
(大体の人はそうだとは思いますが)
すると読み放題で不特定多数の中から選ぼうとしてもやっぱり無理が出てきます。本来必要ではない本を読むためにお金を払っている、みたいな。
あと、Kindle Unlimitedだと本を身銭を切って買っている気がしなくて、あまり頭に入ってきません。
まとめると、ピンポイントで読書したい人にはKindle Unlimitedは基本的に向かないんじゃないかなと思います。
上で挙げたような作品を読みたいのであれば、ふつうにKindle本や紙の本を個別で買うかしかありません。
なるべく安く読みたいならフリマアプリやAmazonのマーケットプレイスで紙の本の中古品を狙うのが一番だと思います。