証券口座の断捨離についての備忘録

使わなくなっていた証券口座をいくつか解約したときのメモ。とにかく面倒だったので記事に書き残すことにしました。

何年も前に（ポイントか何かのために）証券口座をいくつか開設したのですが、結局はそんなに必要なわけもなく、使わないままになっていました。

この手の口座は持っていても別に維持費が発生するわけではありません。持っていても損はないということで、これまでずっとそのまま放置していました。

ただ、たまに停止不可の重要なメールが来るのがうっとうしく感じたのと、使わない口座は断捨離のように解約した方がスッキリするだろうとふと思いました。この頃は部屋の中の物理的な断捨離も進めていたので、その延長線上にあったともいえます。

それでいざ口座を解約しようとしたのですが、ここでだいぶ面倒な手間が発生しました。

僕の目的は口座を解約すること。そのためには登録情報（住所とか）が最新のものである必要があります。また、口座開設以降に制定された法律によって、マイナンバーの登録も必須となっていました。

僕は口座開設以降に引っ越しをしているので住所が変わっており、その情報を更新してもいませんでした。また、開設のタイミング的にマイナンバーも登録していません。

そういうわけで、ただ口座を閉じたいだけなのに、（１）マイナンバーの登録と（２）住所の更新をしなければなりませんでした。もう使わない口座のためと考えるとなんとも不毛な作業だと思いましたが、法律なので仕方ありません。

口座を解約したい。そのためには登録情報の更新とマイナンバーの登録が必要。ここまでは分かりました。

僕が開設していた口座のほとんどでは、書類による提出が必要でした。Webで写真をアップロードして更新…とは行かないようです。これも法律で決まっているのでしょうね。このためにまたひと手間かかるのが面倒。

それに追い打ちをかけたのが、マイナンバーの登録方法です。マイナンバーカードがあればそれをコピーして提出すれば登録できます。

しかし僕はまだマイナンバーカードを作っていなかったので、その方法は使えません。代わりに、マイナンバーが記載された住民票の写しを役所でもらってきて、それのコピーを提出する必要がありました。口座を解約したいだけなのにこんなにも手間が…と理解したときはめまいがしました。

ちなみに、僕が住んでいる市の役所ではデフォルトでは住民票の写しにマイナンバーは記載されていません。申し込み時に自分からマイナンバーが必要な旨を伝えて初めて記載してもらえます。

住所の方は運転免許証のコピーを提出すればいいのでまだマシでした。

こうして初めて、口座解約の手続きを進めることが出来ます。登録情報更新の書類と一緒に送ってくれるところもありました。

ここまでをまとめると下記のようになります。

泣きっ面に蜂。弱り目に祟り目。何もかもが面倒くさい。

あと、口座に小銭が残っていると解約できないので出金が必要なこともありました。他にも細々とした面倒がありましたが、もう書く気にもなれません。

そんなこんなで、不要な口座の解約手続きを地道に進めていきました。この記事を書いている今はほとんど終わったので「ようやくか…」という気がしています。

今回の件で学んだのは、証券口座は持っていて費用はかからないものの、登録情報更新の手間は常に付いて回るということでした。

確かに、維持費はかからないので損することはありません。また、登録情報の更新が遅れても、使わない口座であれば別に困ることもありません。

しかしいざ解約しようとしたときには、まず登録情報更新が必要なのでひと手間かかります。この点を持って、一概に「持っていて損はない」とは言えないんじゃないかなと。

仮にいくつも口座を持っていたとして、引っ越しの度にすべての登録住所を変更するのは大変な手間です。しっかりと使っている口座なら必要な手間と見なせますが、そうでないなら本当に不毛な作業でしかありません。少なくとも今回僕はそう感じました。

なので「絶対に使うことはない」と思った口座は閉じてしまうに限ると僕は思います。

僕の場合、今は証券口座でいえば楽天証券のみを使っています。ここでETFや投資信託を購入・管理していて、金融商品を扱う口座は他にはいりません。仮に楽天証券が何らかの理由で使えなくなったら、そのときになって初めて他の口座を用意すればいいと思っています。投資をしなくても死にはしないので。

不要な口座解約の手続きがほとんど済んで、今はある程度スッキリした気持ちでこうして記事に書き残しています。

とにかく面倒な手間がかかったものの、そういうルールなので仕方ありません。むしろ解約のためだけにあれこれ書類を用意してくれた証券会社の職員の方になんだか申し訳ない気持ちがありました。

あと、この件以降、マイナンバーカードはそろそろ作った方がいいとも思いました。これ１つで済ませられる手続きは今後増えていくでしょう。