【G.T.Hawkins MOUNT599感想レビュー】サイズに対して小さい。ただ品質には十分満足。

G.T.HAWKINSのトレッキングシューズ『MOUNT599』を1シーズン使ってみたので感想レビューを記事としてまとめようと思います。

用途としては、以下の2点のためにこういったシューズが必要と判断しました。

  • 北海道の冬での使用
  • 冬以外の、雨の日に使用

北海道の冬は長い間雪が積もるため、防滑・防水機能を備えた靴がないとかなり過ごしづらいです。普通の靴では、雪で濡れて水がしみたり、すってんころりんと転んだりします。

冬用の靴と言っても色々と選択肢はありますが、今回は実用性を重視してトレッキングシューズを選びました。街中に溶け込むデザインの冬靴も検討はしましたが、総合的に見てトレッキングシューズのようなアウトドア特化の靴の方が快適に冬を過ごせると思いました。(結果としてストレスなく過ごせました)

ABCマートで購入し、価格は8,000円くらいだったと記憶しています。僕の理解が正しければ、Hawkinsブランドの製品はABCマートでしか流通していないと思います。

この記事で掲載している写真は、1、2度履いたあとに撮ったものであるため、この時点ではそこまで使用感はありません。

MOUNT599 良かったところ

前述のとおり、この靴には冬の北海道での使用でも耐える防滑・防水性を求めて購入しました。

秋の雨道も含めて1シーズン履いてみた結果として、求めていた品質は十分に得られたと評価できます。積雪の中を歩いて内側まで染みたりだとか、滑って転んだとかいうことはありませんでした。この点を持って、実用面ではシンプルに満足のいくシューズだったと思います。

一応防水スプレーを定期的に使ったり、履いた後は除湿剤を入れておいたりはしました。そういったメンテナンスがなくても使えるとは思いますが、大事に履いていきたいなら対策するに越したことはないと思います。

靴底はこのような感じになっていて、雪道や険しい山道でも十分歩けてしまう仕様だと思います。

性能については、北海道の真冬でもストレスなく使えたので大変満足という一言にまとめられるので、ことさら長く書く必要性は感じません。同じような使い方をする方にであれば機能面では十分おすすめできます。

MOUNT599 気になったところ

表記サイズに対して作りが明らかに小さい

この靴は、サイズに対して作りがとても小さいと感じました。

実を言うと、僕はこの靴を一度買い直しています。最初は店舗で26cm(EUR 41)を試着し、そのときはちょうどいいと思ったのですが、帰ってから履いてみるとどうも小さい。外で実際に履いてみても結局小さすぎると感じたので、それを手放し、1サイズ上のもの(26.5~27cm表記 EUR42)を買い直しました。それでもまだちょっと小さい気もするので、もしかしたら更にもう一つ上でもいいのかもしれません。

下記の写真は最初に買った26cmのものです。

僕は普段26~26.5cmを履くことが多いというこれまでの経験と、実際に試着もしたのだから大丈夫だと思ったのですが結局は失敗しました。これについては靴の仕様というよりも、僕の「試着力」とでもいうべき能力の欠如に原因があると思います。

じっくり試着したつもりではあったのですが、こういうことも時々起きるもので、靴のサイズ選びは本当に難しいと思います。今までの人生の中で、これほど靴のサイズ表記と実際のサイズ感が乖離していると感じたことはありませんでした。何事も経験か…。

サイズ選びは僕の判断ミスではあるのですが、この靴の作りが小さめだということを予め知っていれば、今回のようなミスをする可能性は下げられただろうとは今になって思います。

これは個人的な考察ですが、たぶんこの靴は日本だけでなく世界中に流通する想定で作られているのではないかと考えています。すると日本で流通しているサイズ感とは乖離してしまう可能性が高く、また、日本人の足(他の人種と比較して平たく横に広い)に合うように作られているわけでもないのかなと。

不要なテキストデザインが気になる

この靴のデザインに対しては概ね気に入っているのですが、1点だけ、不要なデザインがあるのがすごくもったいないと思いました。

まず、靴の先端付近に「ANTI H2O」のテキスト。

 

それから側面に「WATERPROOF」の文字。かかと付近に「MOUNT 599」と製品名も記載されています。

デザインの良し悪しは好みでしかないのですが、個人的にはテキストデザインがなければもっとカッコいい靴になったのにと思いました。

製品名はまだいいとしても、「ANTI H2O」と「WATERPROOF」は(実用面のメリットが分かるとしても)正直野暮に思います。しかも目立つオレンジを配色しているのも悪手かなと。

ちなみに、靴の内側はこういったテキストがない、ミニマルなデザインになっています。機能性を感じさせるメッシュ状の主張しすぎないデザインが個人的には気に入っています。全体がこういう感じだったらなと思うのですが。

個人的な意見として、この靴は全体としては洗練されたデザインだと思います。今回選んだブラックだと足元が締まる感じがして悪い意味でのアウトドア感を感じさせませんし、用いられている素材は堅牢かつ実用的な印象を受けます。その点では8,000円程度の靴にしてはかなり満足度は高いです。しかも前述の通り、北海道の真冬でさえ実用面では確かに不満のない性能でした。

にも関わらず、上記のようなテキストがあることでいきなり安っぽい感じがしてしまうのが本当にもったいない。これらがなければ、街中でも悪目立ちしない靴としてもっと活用の幅が広がり(誰も僕の足元なんて見てないでしょうけども!)、デザイン性と実用性の両方をリーズナブルな価格帯で実現した製品になっていたと思います。

ちなみに人と遊びに行くときはこういった靴ではなく、滑ろうがどうなろうが外見を重視して革靴を履いて行っています。

もしこの靴の後継モデルが出るなら、同じ実用性を維持しつつ、よりミニマルなデザインになったらと期待します(文字を消せばいいだけなので難しいことではない)。まあそんなにかっこいい靴がほしいならもっとお金を出してSALOMONとかを買えって話なのですが。

あと、この靴は低価格の防滑防水モデルとして、店頭で目につきやすくして、気軽に手に取ってもらうという意図で設計・企画されているのかなともなんとなく思います。

G.T.Hawkins MOUNT 599 感想まとめ

最後に感想をまとめると、まず実用面では当初求めていたクオリティだったので大変満足しています。8,000円程度という価格帯ながらも、防滑・防水性能は申し分なく、この靴を履いていれば北海道の冬でもストレスなく過ごせました。

ただしサイズ感はかなり小さめだと感じたので、試着は必須と思います。面倒ではありますが実際にABCマートで実物を確認し、普段よりも大きいサイズがちょうどいい可能性が高いという想定のもとで買うと、ミスが減らせると思います。

デザインは完全に好みなので正解も何もありませんが、個人的には不要なテキストがない方がミニマルで洗練されたデザインとなり、もっと気に入っていたろうと思います。