ネットにアップした写真を、セブンイレブンのコピー機で印刷できる「netprint」というサービスがあります。
【参考】netprint 公式
Lサイズ(127mm×89mm)のカラー写真が1枚40円で印刷可能。
非常に便利なサービスなのですが、実際に使ってみたところ、細かい仕様を知らずに何枚か失敗してしまいました。
そこでこの記事では、netprintを使う際に気をつけておくべき点と対処法について、個人的に掴んだコツを紹介したいと思います。
ただし僕自身は写真や印刷に関しては素人です。また、今回検証したのは2021年7月であり、netprintの仕様は今後変わる可能性もあります。これらの点にご留意ください。
縦横比を合わせる(127:89)
まず第一に、現像したい写真は127:89の比率にトリミングしておく必要があります。
なぜなら、この比率でない写真を印刷すると余った部分が自動的に削られてしまうからです。すると思った通りの印刷ができません。
netprintでは、写真は「Lサイズ」と呼ばれるサイズの用紙に印刷されます。これはいわゆる普通の写真サイズであり、大きさは127mm×89mmです。整数の比率もそのまま127:89です。
普通にスマホで撮った写真はこの比率になっていないと思います。1:1や、3:4、9:16などに設定されることが多い印象です。
対策
そういうわけで、あらかじめ何かしらのソフトを使って写真を127:89の比率に合わせます。
僕はWindows PCで「PhotoScape」というフリーソフトを使いました。
これは次から紹介する余白作成や明るさ調整もできる、非常に優れたソフトです。このブログ用の画像を用意するのにも、普段から愛用しています。
こちらのリンクからDLできます↓
詳しい操作方法は割愛しますが、矢印マークで示した「トリミング」から比率を指定してトリミングできます。
比率を指定してトリミングするのは基本的な画像編集なので、スマホ用のアプリでも探せばあると思います。
このように127:89の比率に編集したら、ひとまず比率の問題はクリアです。
上下左右に余白を作る
netprintには、自動的に上下左右が数mm分削られるという謎の仕様があります。(たとえ比率が127:89でも)
よって、そのまま印刷するとオリジナルよりも狭い範囲でズームされて印刷されるという問題が起きてしまいます。
にわかには信じがたいですが、2021年7月現在は本当にこういう仕様になっているのです。
対策
この仕様については、あらかじめ余白を作っておくことで対処できます。
先程紹介した「PhotoScape」なら「余白」の項目から、指定した幅で余白を作れます。
こちらが余白を作った写真↓(ブログ掲載用にサイズは小さくしています)
こちらがnetprintで印刷した写真↓
上下左右の境目に注目すると、ほぼオリジナルと同じようになっているのが分かると思います。当たり前のことに思えますが、余白を作らずに印刷するとこうはなりません。
余白の幅についてですが、一例として、
長辺3200pxの写真に対して、上下左右に60pxずつ余白を作る
としたところ、上記のようになりました。
(余白作成後は長辺3320pxになります)
完璧にオリジナルと一致とまではいきませんが、個人的には許容範囲の誤差と思っています。
明るさを暗めにする(好みや環境による差あり)
netprintで印刷した写真は、オリジナルの画像よりもかなり明るくなるように思いました。
例として、こちらがオリジナルの画像データ。
これをそのまま印刷してしまったのがこちら。(余白も作っていません)
明らかに白飛びしていて、特に右足なんかは完全に敷物と同化しています。
確かに、オリジナルの写真の画面での見え方と、印刷した写真の見え方が違うのはnetprintに限らず印刷に常について回る問題です。
にしてもこれは流石に明るすぎると思い、対策が必要だと判断しました。
対策
印刷した写真が明るすぎるなら、予め写真を暗くするのが簡単にできる対策です。
PhotoScapeなら「明るさ、カラー」の項目から画像を暗くできます。
こうすることで、編集なしの時よりもまともな明るさで印刷することができました。
ただし明るさ・色味については未だにいくらか違和感があるのは否めません。ここは写真印刷の難しいポイントだと思います。
1枚ずつ試す
ここまで書いてきたように、写真を素の状態で印刷すると思ったようにいかないため、比率調整・余白作成・明るさ調整などの編集が適宜必要になります。
さらに言うならば、こういった対策をしつつ、1枚ずつ試しに印刷してみるのがおすすめです。
どの対策にしても、実際に効果が出るか(それで上手く印刷できるか)はやってみないと分からないからです。
僕自身も、何枚かの失敗を繰り返してようやくここに書いたような対策が必要だと気づけました。
なのでこの記事を参考にしていただくとしても、対策を講じた後まずは1枚試しに印刷してみてください。それで上手くいけば残りも印刷してOK。何かがおかしければ調整し直して印刷し直し…とするのがいいでしょう。
【参考】netprint 公式