Prehistric Planet Packプレイ振り返り – 89cycでクリア【Oxygen Not Included】

Oxygen Not Included』の公式DLC『The Prehistoric Planet Pack』の固有実績を解除しました。この記事では、本DLC固有の実績解除、つまり隕石粉砕までの道のりを振り返りたいと思います。

以下、Oxygen Not IncludedをONI、The Prehistoric Planet PackをPPPと表記します。またゲームのネタバレを含みます。手探りでプレイしたい方はご覧にならない方がいいでしょう。

また、筆者はThe Great Escape(大脱出)、Home Sweet Home(楽しき我が家)をようやく達成したくらいのプレイヤーなので高度な知識やテクニックは持ち合わせておりません。

 

PPPではゲーム開始から200サイクル後に巨大隕石が降ってくるという面白いシチュエーションが用意されていて、それに対処するのが当面のゲーム内目標といえます。防衛を成功させることで実績『ブラスト防衛線』を解除できます。

 

防衛が間に合わないとハイライトされたエリアがどえらいことになる模様。実際どうなるのかはちょっと見てみたい。

今回は初見プレイで89サイクル目に隕石を粉砕し、個人的にはこれでゲームクリアとしました。今回のプレイを踏まえると、よほど遠回りや仕様の大きな誤解をしない限り、隕石直撃まではそれなりの余裕があると思います。

ただこのプレイはあくまで隕石粉砕を最終目標としており、数百サイクル単位でのコロニーの持続性や拡張性は考えていません。また3サイクルごとの補給品で便利なもの(ドレッコなど)が出たとしても、DLCの要素を使わなくてもよくなる場合は意図的にスルーすることとしました。

 

実績解除という目標から逆算すると、隕石粉砕に必要な『宙間ブラストショット』を100発用意すればいいということになります。隕石のHPが1000で、ブラストショット1発あたりのダメージが10なので。

アクセスできるのはアトモスーツ作製後になるものの、地表にブラスター本体は最初から建設されており、ロッカー内に宙間ブラストショットが4発あります(シードによる?)。つまり自分で作るのは96個でいいということ。

しかしまずは何よりコロニーを安定して稼働できる仕組みを最低限作らないといけません。

プレイ開始後の印象としては、PPPの初期条件は以下の点で難易度が低いと思いました。

・真水の池が多い(たぶんテラの初期バイオームよりも)
・緑藻が最初から豊富に手に入る→酸素でしばらくは困らない
・固有植物+施設で高カロリーを簡単に獲得
・隣接バイオームに大量の鉄鉱石

食料

まず食料について。最序盤はムックルート枠の腐敗しない食料があるので、しばらくはそれで食いつなげます。

同時進行でスウェットコーンを育てていけば持続的に食料を確保可能。これはDLC固有の植物で、『ミミカ』という植物(兼動物)による受粉がないと成長しません。


(クリア時点の農場。後述するレシピを使えば、これだけで10人分の食料を賄える。センサー付き電球で収穫速度を上げるのを忘れていた)

ミミカはミミレットを栽培すると5サイクル後に孵化する蝶のような存在。動物のようにドアを用いて移動エリアを制限できます。

受粉必須という条件は一見すると面倒にも見えるものの、実際難しいことは全くなく、要はコーンとミミカを同じ部屋にセットで育てればよいということ。

 

研究を進めてDLC固有施設『燻製器』を開放すると、実績解除まで食料は全く困りませんでした。

この燻製器というのがとにかく強力。
・1サイクルかけてゆっくり自動調理。取り出しのみ料理スキル持ちが必要
・電力不要
・カロリーを2倍にするレシピ
・燃料の泥炭は採掘や後述する動物から入手可能
・副産物のCO2は垂れ流しではなくパイプで出力(→電力0で宇宙廃棄も可能)

燻製器を使えば、コーンの果実からベジポッパー(士気+4)を生産可能。燻製するだけで突然カロリーが2倍に。強すぎる。

硬い肉やパクーの切り身まで安定供給できれば、あとは泥炭だけでそれぞれ士気+8のレシピも可。あまりにも強すぎる。

CO2は宇宙廃棄してもいいですが、後述する汚染土目当てで炭素スキマー付近に流してもいいかも。

動物

ラムは植物を食べて、各種施設の燃料や素材となる『泥炭』を継続的に生産してくれるありがたいハッチ的な存在。ただ、隕石粉砕だけを目標にするならちゃんと育てなくてもよかったかも。

 

ラムが食べるオヴァグロという植物。真水を必要とし、地面や壁に沿って成長して果実を生み出す変わった特徴があります。

これを厩舎に植えておけばラムが(地面を揺らして果実を落とすことで)勝手に食べてくれるのですが、天井(4マス上)に伸びた分からは食べてくれないことが分かりました。なので農業担当者の手間はかかるものの、人の手で収穫もしつつ給餌器からも与えた方が安定する印象。

つまり、水さえあればオヴァグロが育つ→ラムが育って卵+泥炭を産出、という機構が作れます。

この水は食中毒菌を含んでいても全く問題ないため、水洗トイレから出てくる汚染水を水に精製したものが使えました。では長期的に見て水はどこから持ってくるかというと、DLC要素の中にちゃんとソースが用意されています(後述)。

 

シンブルリードやドレッコに頼らずアトモスーツを作るために必要となるのが、『レックス』という動物。

満腹状態でのみ成長する鱗を端末で刈り取ると羽毛をドロップ→アトモスーツの材料になるという仕組み。

ただ、最初から野生で存在するレックスは鱗が100%になっているため、適当に拉致して刈り取れば1体につき羽毛4単位→スーツ2着分の素材を確保できます。なので、隕石を粉砕するだけならまともに飼育する必要はありませんでした。

レックスの食料に出来る『硬い肉』は、上記ラムの卵を水没屠殺すると簡単に入手可能。レックスが肉を食べると鱗成長&濃塩氷を産出。この氷は液化して脱塩すれば水のソースにもなります。長期的に見れば利用したい仕組み。

電力

最序盤の人力発電機を除き、実績解除までに利用した発電施設はこれまたDLC施設の『泥炭バーナー』のみ。これも非常に便利なシロモノ。

初期バイオームに大量に存在する泥炭を燃料とし、480Wの発電が可能。副産物は垂れ流しになるCO2と汚染水。

無菌の汚染水を出してくれるのがあまりにも偉すぎる。酸素生成に利用するもよし、真水に精製してオヴァグロ栽培に還元するもよし。

電力を大量に消費する施設といえば精錬装置ですが、実は今回のプレイでは一度も使いませんでした。鉄鉱石が腐る程手に入るので、必要な鉄は全て岩石粉砕機で作製。変換効率は落ちるものの、たった240Wで済み、冷却システムもいらないのが地味ながら便利。

ただ精錬装置が要らなかった一番の理由は、鋼鉄を一切作らなかった、作る必要がなかったから。隕石粉砕だけでなく通常のプレイもしていくならもちろん精錬装置は必須となります。

宙間ブラストショット量産~隕石撃破

このような感じでとりあえずコロニーの安定稼働までセットアップしたら、実績解除に向けて宙間ブラストショットをたくさん作ります。

 

ブラストショット製造機は専用スキルが必要なので適正持ちの複製人間をスカウトし、花火製造までスキル取得。
(400時間以上プレイしていて初めて取得した)

 

PPPの惑星では原油が手に入らない(?)ため、石油をブラストショットの素材にすることは不可能(マグマの手前まで掘って原油がないことに気づく)。その代わりに、DLC要素である『バイオディーゼル』が代替素材として使えます。

精錬金属は有り余る鉄から粉砕機でコツコツ作れば十分足りました。泥炭は初期バイオームから掘れる分+家畜化したラムが産出する分で十分。

つまりバイオディーゼルの作製が肝になります。

 

バイオディーゼルは新元素『植物油』と『漂白石』で作製。

漂白石は隣接バイオームから掘れる分で必要数は集まります。乳化装置の近くに、気化しないように水没させた保管庫の中に貯めておくのがいいでしょう。

 

植物油はDLC植物『シーコンブ』を栽培&収穫して入手できる『シーコンブの葉』と『水』から作製。

つまり、ブラストショットをたくさん作るには、シーコンブをたくさん植えればよいということになります。僕の生産ラインでは、シーコンブの葉の生産スピードがボトルネックになりました。

 

シーコンブは他バイオームから取ってくる必要があるのですが、距離や環境の点からアトモスーツがないと厳しいと思います。

適当な液体に浸して汚染土を堆肥として与えればいいのですが、汚染土はコロニーの中で生産される分だけだと足りません。シーコンブがあるバイオームに汚染土が大量にあるので、そこから取ってくれば隕石粉砕までは十分足ります。

収穫するたびに種子が確率で手に入るため、1つでもなるべく早く育てておくのがいいと思います。また、ゲーム開始から少しずつ生産される汚染土は土に精製せず、シーコンブ用に(気化しないように水没させて)保管しておくのがいいと思います。細かいことですが。

ちなみに水没している植物にはミミカの受粉による成長促進は効きませんでした。

 

シーコンブ(+水)→植物油(+漂白石)→バイオディーゼル(+泥炭+精錬金属)→ブラストショットという流れで100個近くコツコツ生産。

前述の通りシーコンブの生産が追いつかずボトルネックになったので、そこを待ちながら出来た順にブラストショットを発射し、隕石のHPをじわじわ削っていきました。

89サイクル目でようやくHPを削り切り、『ブラスト防衛線』の実績を解除!

 

 

89サイクル目のコロニーの様子。持続可能性はあまり考えずあくまで実績解除を目指したものであるため、色々突っ込みどころがあるのはご容赦ください。


地下深くに原油がないことを知らずに掘っており、かなりのタイムロス。シーコンブや汚染土は左右に掘っていったほうがもっと効率よく手に入ったと思う。

 


研究を最小限しかしていないということもあり、最初からあった真水の在庫にはまだ余裕が。見切れているが右上にもまだ手つかずの真水あり。

 

 

実績解除までプレイした感想としては、920円という値段がタダに思えるほど楽しい時間を過ごせました。ONIはゲーム本体もDLCも値段がとにかく割安だと感じます。今後もこのような新しいゲーム体験が出来るようなDLCが出れば買おうと思います。

DLC固有の施設や動植物には強力なものが多く、オリジナルに比べてコロニーの維持が楽になっていた印象です。記事内で画像付きで触れたものは特に有用で、一度経験してしまうとバニラが大変に感じてしまいそうなほどでした。

一方で、このDLC環境でThe Great EscapeやHome Sweet Homeの実績を目指すとなると、結局はバニラより少し難しいかもしれないとも思います。各種の新動植物をフル活用しようとすると、それぞれに合った環境を用意する必要があるっぽく、ちゃんとやろうとするとその辺りがけっこう複雑になりそうな感じ。(まだ触りきれていない要素の知識がないからそう思うのかもしれませんが)

個人的には隕石粉砕で満足したのでここでゲームクリアとし、次はまた何かしらの目標を立ててニューゲームを始めたいと思います。

DLCのおすすめ度合いとしては、ONIオリジナルにはない新要素で遊べるコンテンツとして個人的には強くおすすめできます。まずはオリジナルで遊び、そろそろ味変して新しいことを試してみたいという方であれば、挑戦してみて損はないと思います。値段も安いので。

Oxygen Not Included: The Prehistoric Planet Pack – Steam