エイムフリーク『KONTROL FREEK VORTEX』を実際に1ヶ月ほど使ってみた上でのレビューです。
PS4版APEX LEGENDSでエイム力向上のために購入してみました。使用コントローラーはPS4純正のDUAL SHOCK4。
結論から先に書くと、エイムフリークというものはあってもなくてもどちらでもいいというのが正直なところです。
1ヶ月使用した後、結局僕はフリーク無しでプレイするスタイルに落ち着きました。
VORTEXを使ったからと言っていきなりエイムが良くなるわけではなく、あくまで感度設定の一つの選択肢として考えるのが妥当かと思います。
KONTROL FREEK VORTEXを選んだ理由
エイムフリークと言っても色々な製品がありますが、VORTEXを選んだのは単純に使っている人を一番よく見かけたからです。
VORTEXはKONTROL FREEKの製品の中でも特にメジャーなモデルらしく、とりあえずこれを試してみるのが順当と思いました。
これまでのFPS経験では純正のコントローラーをそのまま使っており、フリークを使った経験はありません。
ところで、たまにレビューで『偽物が届いた』といった投稿を見かけます。
僕の場合、販売元が「KontrolFreek JP」の並行輸入品を買った結果、特に問題はありませんでした。
Amazonといっても色々な販売元から出品されているので、注文する際はしっかり販売元を見てから買うようにすると失敗がないと思います。
エイムフリーク VORTEX 外観と装着
実際に届いたVORTEXの外観を見ていきます。
こちらがパッケージです。
このプラスティックの小さな塊で2,200円もするのは高い気がしますが、そこはアイデア料ということで。
もともと日本向けに生産されている商品ではなく並行輸入品であるため、全て英語表記です。ただ特に読む必要もなくただ使うだけなので問題ありません。
VORTEXは左右で高さが異なり、FPSにおいて視点移動を行う右スティック側が高くなっています。
スティックを高くすることで微細なコントロールが(理論的には)可能になるというわけです。
もう一つの違いは表面の形状で、右側は凸型で、左側は凹型になっています。これも操作感に大きく影響する特徴の一つです。
裏面は3つの鉤爪が付いていて、これでスティックに固定します。
個人的な装着のコツとしては、
- まず2つのツメをスティックの縁に軽く引っ掛ける
- その状態でもう一つのツメをゆっくり降ろしていき、全体を覆い被せる
という手順で行うと無理なくスムーズにスティックに装着できます。
先に1つのツメを引っ掛けるパターンだと、この方法より上手くいきづらい感じがしました。
たまにレビューで「スティックがえぐれた」「すぐ外れる」みたいな声を目にします。
しかし僕は何度もつけ外しを繰り返していますが、スティックの縁が(多少の跡は残ったとしても)えぐれるようなことは全くありません。
また、プレイ中にフリークが外れてしまうことも1ヶ月の間で一切ありませんでした。
VORTEXの使用で上記のような問題が起こる場合それは、
- (あまりないと思いますが)偽物である
- たまたま不良品に当たってしまった
というケースなんじゃないかと思います。
こういった問題が本当にあるのか、あったとしてどれくらいの割合なのかは分かりませんが、少なくとも僕は問題なく使えています。
個体差に関して、僕のもとに届いたものは縁にすこしだけ余計なはみ出し(変形)がありました。
このはみ出しはプレイするときに違和感になるのですが、これは爪切りを使うことでキレイに取り除けました。
同じようなはみ出しが見られた方は無理に引っ張ったりしないで、お手持ちの爪切りを使ってみてください。
VORTEXの使用感について
では、ここからはVORTEXの肝心の使用感について書いていこうと思います。
もう一度結論を繰り返すと、VORTEXをはじめとするフリークはあってもなくてもどちらでもいいと思いました。
慣れは早かった
VORTEXを装着するとスティックの高さがかなり変わります。そのため、ずっとフリークなしでプレイしてきた身としては最初は相当な違和感を覚えました。
慣れるのに時間を要するかと思いましたが、ものの3日くらい使っていると、フリークなしのときとそれほど変わらない感覚でプレイできるようになったと思います。
フリークの影響で一時的にエイムが不安定になる期間は短く、思ったより早く慣れることができました。
微細なコントロールが(一応)可能になった
特に右側において、スティックが高くなるということは、本来しづらいはずの細かい視点移動がやりやすくなることを意味します。
例えば、フリーク無しで5°の微細な角度をつけるのに、フリーク有りだと10°という本来より大きい(操作しやすい)角度で実現できるということです。
(この数値は厳密なものではなく、あくまで例え)
この変化は確かにVORTEXを使い始めてすぐに感じました。
エイムフリークを使う前は実感としてイメージできていなかったのですが、なるほどこれはフリークのメリットの一つだと思います。
どちらかというと凸が好み
前述の通り、VORTEXは右が凸で、左が凹になっています。
左右の差はあれど、個人的にはどちらかというと凸型の方が好みに感じました。親指に自然とフィットします。
左側は凹型であることもあり、僕の場合はスティックの縁に触れるような操作になりました。これはこれでダメではないのですが、やはり右の方が自然です。
この感覚はもしVORTEX以外のフリークを試すときに参考にしようと思います。
スティックの高さがどうしても違和感
VORTEXを1ヶ月ほど使い込んだ結果、むしろフリークなしの状態の方がやりにくいと感じるほどになりました。これは自分でも驚きです。
APEX LEGENDSのプレイも問題なく出来、すごいことではないですがランクマッチでプラチナIIIまでなら余裕で行けるようになりました。
しかし、そんな中でもどうしても消えないフリークの違和感がありました。それが(特に右の)スティックの高さです。
写真のように、フリークを付けると右スティックの高さが2倍以上になります。
僕は身長166cmで手もそれほど大きくなく、フリークありだとどうしてもコントローラーの持ち方に不自然さを感じていました。
より具体的に書くと、右手を大きく開いて操作するのがかなり疲れます。
この一点で、僕はフリークを使わないことに決めました。
フリークを1ヶ月試す中で、「これからはフリーク有りか無しかハッキリ決めて、長期間慣らしていく必要がある」と感じていました。
感度設定もそうですが、個人的には同じ設定を長期間使うことで体に操作感を染み込ませていくのが重要だと考えています。
「自分はこの設定でやる」と決めて、それに慣れるのがエイム力向上の近道なんじゃないかと、色んな人の話を聞いていて思いました。
フリークの有無も感度設定も、短期間でコロコロ変えても意味がないと思います。
そういうわけで、フリーク有りの1ヶ月間は試行錯誤の期間と位置づけ、最終的にはフリーク無しでやっていくことに決めたというわけです。
ちなみにAPEXの感度は今は数字感度に落ち着き、視点5、エイム3でやっています。
フリーク有り無しどちらでもあり
僕はフリーク無しでいくことにしましたが、FPSが好きな方は一度試してみるのは大いにアリだと思います。
なぜなら感度設定と同じく操作環境の最適解は人によって違うからです。
YouTubeで色々な配信者の動画を見ていると、フリーク有りのひともいれば無しの人もいます。
ただしフリークを使ってみるなら、1日単位で着け外しするのではなく、ある程度まとまった期間(1ヶ月とか)で試してみるのがいいと思います。