今回はAmazonで購入した「OKWINT」というブランドのピンマイクのレビューです。
【商品リンク】OKWINT コンデンサーマイク ピンマイク
(中国ブランドの製品は入れ替わりが激しいため、リンク切れの可能性あり)
結果から書くと、音質がスマホのマイク以下でホワイトノイズも大きすぎたことから、返品することにしました。
個体差の可能性も十分考慮した上で、個人的にレビューしていきます。
OKWINT ピンマイクを購入した経緯
まずは今回OKWINTのピンマイクを購入した経緯から。個人的な購入動機はどうでもいいという方は読み飛ばしても大丈夫です。
YouTube用のPCゲーム実況動画を作りたくなったのがマイク購入のきっかけです。
実況するのはPCゲームということで、動画の録画はPC内で完結します。
一方、僕は自分の声も入れたかったため、何かしらの形でマイクを用意する必要がありました。
マイクにもいろいろな種類・形態がある中、僕がピンマイクを選んだのは主に、
- 小さくで場所を取らない
- 安価で試せるものもある
といった理由からでした。
当初はヘッドセットが有力かとも思いましたが、普段スピーカーから音を取っている身としてはヘッドホンの部分が不要で余計です。
ダイナミック、あるいはコンデンサマイクとマイクスタンド(アーム)、およびオーディオインターフェースを用意するのが最も高音質を期待できるものと思います。
もともとオーディオインターフェースは持っていたのですが、他にマイクとスタンドを用意して大きなモノが増えるのがイヤでした。
スマホやワイヤレスイヤホンでの録音も試しましたが、人に聞かせることを前提として納得のいく音質は得られませんでした。
そこで僕にとってピッタリだと思ったのが「ピンマイク」という形です。
小さいので場所も取りませんし、(クオリティはさておき)比較的安価で手に入るものもあります。
YouTuberの中にはゲーム実況ではないですが、ピンマイクで音を撮っているケースも見かけました。
Amazonでは中国らしきブランドから多数のピンマイクが安価に販売されています。
その中で今回OKWINTを選んだのは、2020年7月時点でベストセラーになっていたからです。
正直な感想としては、ブランドと商品に対する信頼性は全くありませんでした。
Amazon内のレビューにしても、サクラレビューらしき投稿も散見されます。
(純粋に日本人が書いたレビューの方が多そうでしたが)
ただ中国ブランドと言っても、使える製品は問題なく使えるケースももちろんあります。
例えば下記の撮影用ライトなど↓
何はともあれ、OKWINTのピンマイクの値段は1200円程度です。
そのため「試してみてダメだったらそのときは仕方ない」くらいの気持ちで注文することに。
以上が、謎のブランドOKWINTのピンマイクを購入するに至った経緯です。
OKWINT ピンマイクの付属品と使用環境
まずは製品と使い方について紹介し、それを踏まえて環境と音質について書いていきます。
こちらがパッケージです。
ジップロックのような袋に入っていました。
封はされない仕組みなため、今となっては「もしかしたら一度返品されたものが回されたのかも」とも思えてしまいます。
付属品は5つ。
- ピンマイク本体(風防付き)
- 3.5mm 4極→3極アダプタ
- 替えの風防×2
- 説明書
- ポーチ
このピンマイクのプラグは4極になっていて、アダプタで3極に変換できます。
僕が試した環境では、
- スマホ、タブレットに接続→4極
- PC本体のマイク端子に接続→3極
という使い方で音声を録音できました。
デバイスとプラグの「極」が正しく対応していないと、録音ができません。
また、デバイス側で録音のために使うアプリ・ソフトでもマイクの設定をする必要があります。
(具体的な方法はアプリによって異なる)
今回はPCでマイク録音がしたかったため、上記のとおりアダプタで3極に変換してから、PCのマイク入力端子に接続しました。
PCは自作のWindows 10です。
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OKWINT ピンマイクの音質について
肝心の音質については、結論としては納得のいく録音はできませんでした。
もちろん安価な製品なため過度な期待をしてはいけません。
しかし、スマホの内蔵マイクにも劣る音質でしか録音できかったため、最低限のクオリティを満たしているとは思えませんでした。
これから詳しく書いていきますが、個体差や環境による差も考えられるため、1ユーザーの報告として読んでいただければと思います。
PCを含め、以下の手持ちの3つのデバイスで録音をしてみました。
- PC(Windows 10)
- スマホ(Huawei Mate 10 Pro)
- タブレット(Apple iPad Pro 10.5)
上記のとおりプラグを対応させれば、録音自体は可能です。
まず気になったのが無視できない「サー」というノイズです。
(ケーブルに触れたときに起きるタッチノイズとは異なる)
このノイズは特にPCで録音した際に入りました。
その大きさが尋常ではなく、結果として録音した音声はYouTubeで公開できるクオリティではありません。
スマホのレコーダーやデフォルトのカメラアプリで録音した音質の方が明らかにノイズレスです。
第二に、録音した声の「こもり」についても許容できないレベルでした。
僕はゲーム実況とは別に、スマホのマイクを使ってYouTube動画を作成したこともあります。
(その動画はこのブログとは無関係なのでここでは非公開)
そちらではとても良いとは言えないまでも、一応それなりに使える音質で録音できていました。
よって、僕の話し方という要因を除いて、ピンマイクによる音のこもりが起きたといえます。
Amazonでは「スマホよりも良い音質で録音できた」というレビューも散見されますが、僕の場合はそうはならず残念でした。
以上を総合すると、1200円という値段を考慮しても、製品として成立していないと判断しました。
僕はピンマイクをいくつも使った経験があるわけではありませんが、これが「有料で販売できる」クオリティとはどうしても思えません。
可能な限り試行錯誤を繰り返してもどうしようもなかったため、Amazonで返品を申し込みました。
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個体差による可能性
ここまでOKWINT製ピンマイクの性能について散々なレビューを書いてきました。
しかし、この低クオリティが個体差によるものだという可能性も十分あります。
レビューを見た限り、この製品に満足したサクラではないユーザーはおそらく実在しているようです。
メーカーの異なるPCやスマホ、タブレットで試してどれも満足のいく結果が得られなかったため、環境の差はそれほど関係ないと思われます。
再注文するなどして別な個体を試す気は全くありませんが、もしかしたら別の個体では満足できるのかもしれません。
OKWINT ピンマイク レビューまとめ
以上、OKWINT製ピンマイクについての個人的なレビューでした。
まとめると僕のもとに届いた個体と、僕の環境においては納得のいくクオリティでの録音はできませんでした。
ただ公平を期するためにために書いておくと、
- そもそも非常に安価な製品である
- 個体差が大いに考えられる
- もしかしたら環境による差もあるかもしれない
といった要因を考えると、製品自体を一概に否定はできません。
個人的にはおすすめはできないものの、ダメ元で試すならアリかとも思います。
【商品リンク】OKWINT コンデンサーマイク ピンマイク
個人的な話になりますが、ゲーム実況をしたいという気持ちは変わらないため、マイク環境の導入は続けるつもりです。
やはり音質に多少でもこだわるのであれば、
ダイナミック(あるいはコンデンサ)マイク+オーディオインターフェース
という環境は必須なのではという思いを新たにしました。
オーディオインターフェースはすでにあるため、XLR接続するマイクを導入する予定です。
そちらでどれほどのクオリティや使用感になるかについてもブログ内で追記します。