今回は、ダイナミックマイク「CLASSIC PRO CM5」のレビューです。
このマイクは主に楽器録音用に設計されていますが、僕はゲーム実況のために購入しました。
本来の使い方とは異なりますが、1つのケースとして参考になればと思います。
製品ページはこちら↓
CLASSIC PRO CM5の購入動機
まずは今回CLASSIC PROのダイナミックマイクCM5を購入した経緯から。個人的なことなので、読み飛ばしてもOKです。
安物のピンマイクで失敗
PCゲームの実況動画を作りたくなり、声の録音機材を揃えることになりました。
初めはAmazonで売られていた1,200円程度のピンマイクを試したのですが、これが失敗。
不良品だったのか分かりませんが、まともな音質が得られずに返品しました。
そのレビューがこちら↓
このピンマイクはPCのマイク入力端子に直接挿すタイプです。
オーディオインターフェースを介さない接続方法だったのも、満足のいく音質が得られなかった一因かもしれません。
ダイナミックマイクの導入を検討
上の経験から、やはりオーディオインターフェースを使った環境構築が必須かと思うようになりました。
マイク選び以前に、僕はエレキギターをやっている関係上、オーディオインターフェースは既に持っていました。
僕が使っているのはSteinberg UR22Cという製品です↓
インターフェースに接続するマイクには、
- コンデンサマイク
- ダイナミックマイク
の2種類があります。
一般にコンデンサマイクの方が感度が高く、シンプルに音質だけを考えればこちらがベター。
ただし、以下の理由から今回はダイナミックマイクを選択することにしました。
- コンデンサマイクは高い
- キーボードやマウスの音は拾いたくない
- ダイナミックマイクで実況している人を見かけた
今回はゲーム実況環境構築のためにマイクを探していたのですが、ゲーム実況そのものに飽きる可能性も感じていました。
あまり高い機材を買ってムダになるのは避けたいところです。
コンデンサマイクは全体的に高価で1万円くらいは出さないといけません。
一方でダイナミックマイクは安価なものも多く、今回購入するに至ったCM5は税込1,200円です。
2つ目の理由として、コンデンサマイクだと音を拾いすぎる可能性もありました。
PCゲームの実況をする場合、マウスやキーボードの操作音はかなり発生します。
実況動画に必要なのはプレイヤーの声とゲーム音声だけで、操作音が入ると視聴者からはノイズに感じられます。
そこで、あえて感度が低い(良くも悪くもピンポイントで音を拾う)ダイナミックマイクを使うのが適当と判断しました。
最後の理由として、ダイナミックマイクでかなり高音質なゲーム実況動画を作っている方を見かけたというのもあります。
動画概要欄やYouTubeのチャンネル概要欄に使用機材一覧が載せてあり、そちらを参考にしました。
CLASSIC PRO CM5をチョイス
以上のように考えた上で、ゲーム実況のためにダイナミックマイクを使ってみることにしました。
最終的に選んだ機種は、今回レビューする「CLASSIC PRO CM5」という製品。
CLASSIC PROとは、音響機器通販サイト「サウンドハウス」のオリジナルブランドです。
僕自身、ギター方面でCLASSIC PROの製品はいくつか使ってきました。
あまりの安さに不安になることも多いですが、クオリティは全く問題ありません。
ブランドさえ気にしなければ非常にリーズナブルな製品が揃っています。
上に書いたとおり、ゲーム実況をずっと続けていけるかは微妙な気持ちでした。
ハマるかもしれませんし、案外ハマらずに終わるかもしれません。
そういう場合は、ある程度クオリティは気にしつつ、仮に使わなくなったとしてもダメージの小さい安価な製品を選んでおくのが無難と思います。
CM5は1,200円と安価(最初に試したピンマイクと同じ)で、レビューもかなり好評でした。
スタンドも同時に購入
コンデンサにせよダイナミックにせよ、マイクを使うには何かしらのスタンドが必要です。
アームタイプのスタンドは便利ですが、モノ自体が大きくて値段も高め。
あまりかさばるものを買いたくはなかったので、今回は手元に置けるコンパクトな製品を一緒に買いました。
選んだのは、同じくCLASSIC PROの「MST Petit」という卓上マイクスタンドです。
このスタンドもあとで合わせて紹介します。
製品ページはこちら↓
CLASSIC PRO CM5の内容物
ここからは、今回レビューするCLASSIC PRO CM5について詳しく紹介していきます。
まずこちらがパッケージ全体。
厚紙の梱包を外した先がケースになっています。
開くとこんな感じ。
1,200円でこんなにしっかりしたケースが付いているのは驚きです。
中に入っているのは次の3つ。
- マイク本体
- ホルダー
- 変換ネジ
こちらがマイク本体です。
細部に至るまで作りはしっかりしています。塗装はしっかりされており、パーツのガタツキやズレもありません。
ホルダーにセットするとこんな感じ。
コネクタには「XLRケーブル」を接続します。
※「キャノンケーブル」「マイクケーブル」とも
今回あわせて購入したスタンドがこちら。
付属する金属製のアダプターを付ければスタンドに接続できます。
マイクをスタンドに挿し込み、XLRケーブルでオーディオインターフェースに接続すればセット完了。
これで声の録音環境が整いました。
音質についての感想
次に、マイクとして肝心の音質について。
値段以上の音質
僕は数多くのマイクを使ってきたわけではないのですが、1,200円でこの音質なら十分満足です。
このマイクの前に試した同じ価格のピンマイクと比べると音質には天と地ほどの差がありました。
(今回はオーディオインターフェースなど別な機材も使ってはいますが)
ゲーム実況の声の録音には十分すぎるクオリティ。
むしろ息づかいがリアルに聞こえすぎて、後で聞き返すと少し気持ち悪いくらいです。
高価格帯のダイナミックマイクと比べると流石に劣るのかもしれませんが、僕のように安く気軽に使いたい層にはピッタリなのではないでしょうか。
設定の面では、声が楽器の音に比べてとても小さいせいか、オーディオインターフェースの入力GAINはかなり上げなければなりませんでした。
破裂音にも強い
僕が今回用意したのはマイクとスタンドだけで、ポップガードは使っていません。
マイクと口の距離とはかなり近いのですが、「ぱぴぷぺぽ」の音でボワッとノイズが乗ることはありませんでした。
「ポップガードは必要なら買う」くらいの気持ちだったのですが、不要だと分かったのでこのまま使います。
発声の難しさも痛感
そういうわけで、キレイに録音するという点では大満足です。
マイクのレビューとは直接関係ないのですが、環境が整うと次は発声の難しさに直面することとなりました。
当たり前ですが、いくらマイクがキレイの音を拾っても、もともとの音声が良くないとクオリティの高い録音はできません。
例えば僕の場合、自分の話し声がボソボソ過ぎて、そこがネックになっています。
よって、マイク選びやセッティング以前に、自分自身の発声方法も見直していく必要があるでしょう。
CLASSIC PRO CM5 レビューまとめ
以上、CLASSIC PRO CM5をゲーム実況用に使ってみた上でのレビューでした。
良いところをまとめると、
- 1,200円と破格
- アマチュアが気軽に使うには十分な音質
- しっかりしたケースも付属
という感じです。
何に使うかにもよりますが、アマチュアが使うのであれば実用性は十分ではないかと思います。
一方で、ブランドへのこだわりがあったり、プロユースとなると別な製品の方がいいのかもしれません。
現段階ではゲーム実況用動画はアップできていないので、文字だけのレビューになってしまいました。
また楽器録音用には使っていないため、1つの使用例として参考になればと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今回紹介した製品↓
ダイナミックマイク:CLASSIC PRO CM5
卓上マイクスタンド:CLASSIC PRO MST Petit