この記事では、Android端末(スマホ・タブレット)でApple AirPodsを使う方法を解説します。
また、Androidとペアリングして出来ることと、出来ないことについても整理します。
次のような状況の方はぜひご覧ください。
- AirPodsを既に購入しているAndroidユーザー
- Androidユーザーで、AirPodsを買おうか迷っている方
- Apple AirPods with Charging Case(2019年モデル)
- Huawei Mate 10 Pro(Androidスマホ)
Androidでのペアリング方法
AirPodsはBluetoothワイヤレスイヤホンなので、使う前に端末とペアリングする必要があります。
ペアリングとは簡単に言うと、スマホとワイヤレスイヤホンの初顔合わせです。
お互いを認識することで、次回以降は簡単に接続できるようになります。
なのでペアリングの作業は最初の一回だけでOKです。手順は以下の通り。
手順1.Bluetoothの設定画面を開く
まずは、Android端末でBluetoothの設定画面を開きます。
機種によって設定画面の開き方は違うのですが、必ずあるはずです。
例えば、今回検証機として使ったMate 10 Proでは、
「設定」→「デバイス接続」→「Bluetooth」で次の画面が開けました。これがBluetoothについて設定する画面です。
もしもBluetooth機能がOFFになっていたら、ONにしておきましょう。
またこれとは別に、機内モードがONになっていたら電波が使えないので、OFFにしておいてください。
手順2.AirPodsをスキャン(検索)する
Bluetoothの画面を開くと、おそらく自動的にBluetooth機器をスキャンする状態になっているはずです。
例えば上の画面では、「検索中」と表示されていて、Bluetooth機器の応答を待っています。
もしスキャン状態になっていなければ、「スキャン」や「検索」といった言葉が書いてあるボタンを探して押してみてください。
これで、Android側の最初の準備は完了です。
手順3.AirPodsをペアリングモードにする
続いて、AirPods側の操作に移ります。
Android側の準備ができている状態で、AirPodsをペアリングモードにします。
やり方は、
- AirPodsを充電ケースに入れて、フタを開けておく
(閉じていたらダメ) - そのまま背面のボタンを押しっぱなしにする
これでOK。
フタが閉まっているとペアリングモードにならないので注意してください。
また、背面のボタンはペアリングが完了するまでずっと押しっぱなしにしてください。ここも注意。
すると、Android上の検索結果にAirPodsが表示されるはずです。
手順4.Android側でAirPodsを選ぶ
この状態で、Android上に表示されたAirPodsをタップします。
すると数秒のうちにペアリングが完了します。
下の画面では、もうペアリングが終了して、音が出る状態になっています。
「ペアリングされたデバイス」の中にAirPodsが出てきました。
繰り返し注意なのですが、背面のボタンを途中で離してしまうとペアリングがエラーになります。
上のように接続済みになるまで押し続けてください。
以上で、AirPodsとAndroidのペアリング作業が終了です。
ちょっと面倒ですがこの操作は最初の一回だけでOKです。一度ペアリングしておけば、次からはAirPodsをケースから出すだけで自動的にAndroidと接続されます。
Androidで出来ること&出来ないこと
AirPodsはApple製品とペアリングすることを前提に作られているので、Androidだと一部機能に制限がかかります。
ぶっちゃけて言うと、Androidで使うならAirPodsは普通のワイヤレスイヤホンです。
出来ることと出来ないことをまとめると、次のとおり。
- ダブルタップ操作
(再生/一時停止、次の曲、前の曲)
- 端末でのバッテリー残量表示
- 自動耳検出
部分的には下記のレビュー記事にも同じことを書いているのですが、ここではさらに詳しくまとめます。
出来ること
AirPodsはイヤホン本体をダブルタップして操作できるよう作られています。この機能そのものはAndroidでも使えます。
タップやボタンクリックで操作できること自体はワイヤレスイヤホンでは珍しくはありませんので、それだけ見れば要は普通のワイヤレスイヤホンということです。
Androidでダブルタップを通して出来ることは次の3つです。
- 曲の再生・一時停止
- 次のトラック
- 前のトラック
ダブルタップ設定の注意点
AirPods左右に別々なダブルタップ操作を割り当てておけます。
例えば、僕の場合は右を「再生・一時停止」にしておいて、左を「次のトラック」に設定しています。個人的にはこの組み合わせが一番使いやすいです。
ただし大きな注意点として、ダブルタップ時の操作はApple製品でしか変更できません。これは「出来ないこと」ですが、関連事項としてここで書いておきます。
僕の場合はスマホはAndroidですがタブレットとしてiPadを持っていたので、iPadでダブルタップの設定をしてAndroidで使う、という方法が可能でした。
なので、Apple製品を1つも持っていない生粋のAndroidユーザーの場合、ここがデメリットになります。
Appleとしては当然iPhoneを買ってほしいので、AirPodsがこれ以上Androidで使いやすくなることはないのではと僕は考えています。
ちなみに僕の検証機のデフォルトの設定は左右とも「次のトラック」でした。流石にこのままだと使いづらいです。
(リセット後に確認)
【関連】【AirPodsをリセットする方法】背面ボタンを15秒くらい長押しする
ダブルタップはAirPods本体のハードウェアの機能なので、Androidでも反応しにくいということはありません。
上手くいかないという方は下記の記事が参考になると思います。
出来ないこと
続いて、Apple製品では出来るけどAndroidでは出来ないことについて。
バッテリー残量表示
AirPodsをペアリング済みのApple製品に近づけてフタを開くと、それだけでバッテリーの残量が表示されます。
こちらがそのときの画面↓
具体的な数値で表示されますし、充電中なら数字の変化も分かって便利です。
しかし、Androidではこのバッテリー残量表示機能が使えません。これがデメリットの1つです。
2016年モデルのAirPodsでは、サードパーティ製(非Apple)のアプリを使ってバッテリー残量表示が出来るそうです。
(僕は2016年製は持っていないので未検証)
しかし2019年モデルはサードパーティーのアプリを使っても残量表示出来ません。(2019年4月現在)
検証したアプリは次の3つ。
- Air Battery
- AirBuds Popup Free
- Podroid
AirPodsの充電は爆速なので、残量をそこまでシビアに監視する必要はないかなと思います。
また、AirPods充電器のLEDを見ればある程度のバッテリー残量は分かります。
ここでもやはりAppleは自社の製品を買ってほしいので、Androidでも便利に使えるサードパーティー製のアプリには対策をし続けるでしょう。
自動耳検出は使えない
Apple製品特有の機能として、「自動耳検出」があります。
これはAirPodsが耳に装着されているかを検知して、自動的に動作を切り替えてくれる機能です。
具体的には、
- AirPodsをケースから出して耳につけると、ペアリングした端末の出力が自動的にAirPodsになる
- 音楽をかけている最中に耳から外すと一時停止し、またつけると再生する
が可能です。
僕はiPadでこの機能を使ってみたのですが、なかなか便利でした。
使用をやめる時も一時停止を押すことなく、ただ耳から外すだけで済むからです。
一方Androidだとこの自動耳検出機能がありません。
音楽を聞いていて一回止めたいなと思ったら、ダブルタップするか端末で操作します。これもAndroidでペアリングした時の相対的なデメリットになります。
Androidでも買う価値あり
以上、AndroidでAirPodsを使う方法と、出来ること・出来ないことについて解説しました。
iPhoneに比べて機能は少なくなるものの、AndroidユーザーでもAirPodsは買いだと思います。
まずインナーイヤー型(※)のワイヤレスイヤホンというと、AirPodsを含め選択肢はほとんどありません。
※耳を密閉しないタイプ
なのでインナーイヤー型が良いという方は自然とAirPodsに行く着くと思います。
ダブルタップでの再生・停止などはAndroidでも同じく出来ますし、Androidだからといって遅延などはありません。
Androidユーザーの方もぜひAirPodsをチェックしてみてください。