今回は、iPhoneやiPad、iPodといったiOSデバイスでAirPods(エアーポッズ)を使う方法を解説します。
AirPodsはApple製品との接続を前提に作られているので、簡単に設定できます。
AirPodsをこれから使う方だけでなく、買う前に使い方をチェックしておきたい方もぜひご覧ください。
この記事では解説する内容は、次の2つです。
- ペアリング
- 各種動作設定
検証機は次のとおりです。
- Apple iPad Pro 10.5(iOS12.2)(2017年モデル)
- Apple AirPods with Charging Case(2019年モデル)
ペアリングの方法
AirPodsを使うには、まずペアリングをする必要があります。
ペアリングとは何かざっくり言うと、「デバイスとAirPodsの初顔合わせ」です。
ペアリングをしないと、お互いに相手のことを知らないので接続できません。
ペアリングは最初の一回だけで、一度やってしまえばその後はスムーズに使えます。
以下では、iOSデバイスの例としてiPadを使って手順を解説します。
手順1.お互いを近づける
ペアリングの仕方は簡単で、まずは次のようにします。
- iPadのロックを解除する
- AirPodsのフタを開けた状態で近づける
すると、iPad上に「お使いのAirPodsではありません」と表示されます。
これはiPadとAirPodsがまだペアリングされておらず、言わば、まだ他人どうしであることを示しています。
手順2.画面の指示に従って進める
ぶっちゃけると、あとは画面のボタンをポチポチ押していくだけです。
上の手順で表示された「お使いのAirPodsではありません」で、「接続」をタップ。
下の画面になったら、iPadがAirPodsの応答を待っている状態です。指示の通り、AirPodsの充電ケースの背面にあるボタンを押しっぱなしにします。
背面のボタンは分かりにくいですが、この辺にあります↓
iPadの画面に変化があるまで、このボタンを押しっぱなしにしてください。
下のように表示されれば、もうペアリングは完了です。簡単ですね。
この画面が表示される前に、Siriの設定を求められるかもしれません。
AirPodsに関係なくSiriの設定が済んでいないとそうなります。簡単ですぐ終わりますので、どうせなら設定しておくのがおすすめです。
以上、初回のペアリングの手順でした。
AirPodsの動作設定
AirPodsの動作設定は、お好みで変更できます。
設定はAirPodsをケースから出した状態で行ってください。
iPad上では、まず「設定」→「Bluetooth」→「AirPods」と操作します。
AirPodsの右側に「i」マークがあるので、そこをタップしてください。
もしもAirPodsの設定で名前を変更していたら、ここにはその名前で表示されているはずです。
(名前変更については後述)
すると、下のような画面になります。
「このデバイスの登録を解除」しか出ない場合、AirPodsがケースの中に入っていませんか?
耳につけなくてもいいので、ケースから出してください。
この画面から、AirPodsの動作設定ができます。
以下、1つずつ解説していきます。
接続解除
「接続解除」とは何か一言で言うと、「AirPodsを一時的に使わなくする」設定です。
AirPodsをペアリングした状態で耳につけると、AirPodsとiPadが「接続」された状態になります。
接続とペアリングは似ているようで違います。
- ペアリング:初顔合わせ。ただの挨拶。
- 接続:互いに認知し合っていて、実際に音を出せる状態。
という感覚でOKです。
接続された状態では、iPad上の全ての音がAirPodsから聞こえてきます。
設定で「接続解除」を選ぶと、一旦AirPodsは使われなくなります。
ただぶっちゃけると、この設定項目を使う機会はあんまりないと思います。
AirPodsを使い終わってケースに戻したら、自動的に接続解除になるからです。
このデバイスの登録を解除
「このデバイスの登録を解除」を選ぶと、ペアリングを無効にできます。
つまり、iPadとAirPodsを他人どうしに戻すということです。
やり方は画面の支持に従うだけなので迷うことは絶対にありません。ここでは省略します。
例えばAirPodsはAndroidやPCでも使えます。Bluetoothワイヤレスイヤホンですので。
ここで誤解があるかもしれないのですが、他のデバイスで使うとしてもペアリングを解除する必要はありません。
AirPodsの接続は、上書きが原則です。
つまり、iPadと接続している状態で他のデバイスと接続すると、後に接続したほうが優先されるように作られています。
そういうわけで、登録解除の機能もあまり使う機会はないと思います。
名前
「名前」の項目では、その名の通りAirPodsの名前を変えられます。
これはどういうことかと言うと、そのAirPodsをつないだときにデバイス上で表示される名前を変えられるということです。
例えばAirPodsを2台持っているとして、
- 1つを「AirPods old」
- もう1つを「AirPods new」
のように区別できます。
この名前が表示されるのはApple製品だけではありません。
Androidと接続したときも、この名前で表示されます。
例えば、「AirPods rename」と改名してAndroidで認識したところ、下のように表示されました。ちゃんと反映されていますね。
ダブルタップ
AirPodsはイヤホン本体をポンポンとダブルタップして操作できます。
そして、その時の挙動をあらかじめ左右で好きなように設定しておけるという便利な機能があります。
例えば、下は左側のAirPodsを設定している画面です。
選べる選択肢は、
- Siri
- 再生/一時停止
- 次のトラック
- 前のトラック
- オフ
の5つ。
「オフ」は、ダブルタップしても何もしないという設定です。
もちろん左右で同じ挙動を設定するのもOKです。
Androidの場合は機能が制限されて、Siriは設定できません。OK Googleは流石に不可能。
ちなみに、私は最初ダブルタップが上手くいかなくて困りました。同じような方はこちらをご覧ください。
自動耳検出
自動耳検出は、AirPodsを耳につけると出力が自動的にAirPodsに切り替わる機能です。
音楽を流しているときに耳から外すと一時停止、またつけると再生される、という機能もあります。
自動耳検出は設定画面からON・OFFが出来ます。
大変便利な機能ですので、基本的にはデフォルトのONでいいと思います。
自動耳検出は片耳だけでも機能するので、「片耳を外しても、もう一方で音楽を再生し続けたい」という型はOFFにした方がいいでしょう。
ちなみにこの機能はApple製品とペアリングした時しか使えず、Androidでは使えません。
マイク
AirPodsには左右ともマイク機能が付いています。
音を拾うイヤホンについての設定が「マイク」の項目で出来ます。
- 自動で左右に切り替える
- 左に固定
- 右に固定
この3つから選べます。
これも特別な理由がない限りデフォルトの「自動的にAirPodsを切り替え」でいいでしょう。
おわりに
以上、iOSデバイスでAirPodsを使う方法を解説しました。
これで、
- ペアリング
- 動作設定
が出来て、普段使いがスムーズに始められると思います。
AirPodsを購入してこれから使う方の参考になれば幸いです。
また、AirPodsをこれから買おうか迷っている方にもイメージを掴んでもらえたのではないでしょうか。
上に書いてきたように、AirPodsはApple製品とならストレスフリーで使えるので買いだと思います。ぜひチェックしてみてください。
今回使用した2019年版AirPodsは下記の記事でレビューしています。
AirPodsはiOSデバイス、Mac、Android端末だけでなくWindows PCでも使えます。
この場合はBluetoothアダプタが必要で、そのやり方は下記の記事で解説しています。試してみたい方はぜひご覧ください。