DSリメイク版DQ6を遊んだ感想【SFC版との違いはあれど名作】

DSでリメイクされた『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をプレイした感想です。

原作となるSFC版はやったことがなく、完全に初見でのプレイでした。

DQ6は他のナンバリングタイトルと比べてリメイクされた回数が少なく影の薄い印象です。ですがクラシックなRPGとして期待以上に楽しめました。

人によって好き嫌いはあるかと思いますが、個人的にはもっと評価されていい作品だと思います。

やや複雑なストーリー

DQ6を他作品と比べたとき、舞台設定の複雑さは大きな特徴です。ここが本作の評価を分けるものと思いました。

ネタバレしない範囲でざっくりいうと、DQ6の舞台は「上の世界」と「下の世界」に分かれています。
(他にもあるのですが、あくまでざっくりとした分類です)

これはDQ7でいうところの現在と過去によく似ていますが、DQ6の上下の世界は似て非なるものです。

 

物語はこれら2つの世界を行ったり来たりして進んでいくのですが、その展開はドラクエシリーズの中でもかなり複雑に感じました。

というのも、前述の上下2つの世界は互いに影響しあっていて、片方で変化が起きるともう片方でも何かが変わる、といったことが起きます。

ストーリーはこういった設定をベースとしているため、正直理解が曖昧なまま終わった部分はなくはありませんでした。

ただ物語の詳細まで追わなくてもクリアには支障ありません。

このような複雑なストーリーをどう見るかですが、(理解が不十分と言う割には)個人的には面白いものだったと思います。

複雑で分かりにくいのは確かですが、こんなストーリーをよく考えたなと感心しました。雰囲気としてはFF10を彷彿とさせるものがあります。

この舞台設定だからこそあり得た演出が多く、中には感情に強く訴えるものもありました。特にエンディングは涙なしには見られません。

 

プレイ時間は裏ボスの低ターン数撃破までやり込んで45時間くらいでした。

前作DQ5のDSリメイク版は20時間くらいだったので、一気にボリュームアップしています。

ただこれはDQ6の裏ボスが5に比べて非常に強力で、その撃破のためにやり込みが必要だったのも大きな要因の一つです。

途中で集中力を切らすことなくプレイできたため、個人的にはクラシックな国産RPGとしては丁度いい長さだったと思います。

仲間モンスターの廃止

リメイク版では、SFCにあった「仲間が起き上がるシステム」がなくなりました。

前作DQ5のように戦闘で倒したモンスターを仲間にすることはできません。

仲間になるモンスターは何体かいるのですが、これらは戦闘ではなく会話やイベントを通じて仲間になります。

モンスターの起き上がりがなくなったのが原作とリメイク版の最も大きな違いだと思います。

DQ5は人生のうちで3回くらいクリアしているので仲間モンスターシステムには親しみがあります。また、これはプレイに多様性を与える非常に面白いシステムだと思って個人的にも評価していました。

お気に入りのモンスターをパーティーに組み込んだり、レアモンスターを仲間にできたときの喜びはDQ5を名作たらしめる大きな要因です。

 

リメイクするにあたって、この「起き上がりシステム」をなくしたのは残念。

しかしこれほど大きなゲームシステムを意味もなく廃止はしないと思うので、開発上の何らかの事情があったのでしょうか。

予想としては、後述する職業システムとの兼ね合いでモンスターはそこまで多くは不要、という判断になってしまったのではないかと思います。あるいはリメイクする上での再度のバランス調整が面倒臭すぎたか。

個人的にはSFC版準拠の、モンスター起き上がり+職業という本来のシステムで遊んでみたかったです。

やりこみ要素

DQ6には裏ボスを低ターン数で倒すというやりこみ要素があります。前述のとおり45時間かけてこのやり込み要素までクリアしました。

もしストーリーを普通にクリアするだけだったら30~35時間くらいで終わっていたと思います。

前作DQ5にも同じようなやりこみ要素がありました。しかし5の裏ボスは正直メインストーリーのラスボスよりちょっと強いくらいです。

一方、DQ6の裏ボス撃破はかなり難易度が高く、DQ5の比ではありません。

まず普通に倒すだけでも相当大変で、表のラスボスを撃破できるくらいの戦力だとまともに戦えないレベルでした。

さらに真のクリアを目指すなら低ターン数以内に倒さなければならないため、さらにハードルが上がります。

そのためにレベルを上げ、装備を揃え、戦略を練り、その果てに達成できたときの感慨はひとしおでした。

難易度は高いとはいえ理不尽という程ではなく、パーティーを着実に強化していけば現実的に達成できるくらいの難易度です。

低ターン数撃破後に見られる演出は非常に面白いため、やり込む価値は大いにあると思います。

DQ6 まとめ

総評としては、DQ6は随分前に発売された作品であるものの、今でも十分楽しむことができました。

クラシックな国産RPGの古き良き面白さが詰まった名作です。また、今なら携帯機で気軽にプレイできるのも便利。

唯一モンスターの起き上がりシステムがなくなったのが残念ですが、それを補って余りある内容でした。

シリーズの中では語られることが少ない印象ですが、ドラクエが好きな方なら一度は絶対にやるべきだと思います。