先日、バトロワ系FPS『APEX LEGENDS』のランクリーグ(野良)でプラチナIVに到達しました。
APEXで遊び始めてからの期間はおよそ1ヶ月半。シーズンは11のスプリット1だったので、マップはSTORM POINTです。使用レジェンドは基本的にブラッドハウンドでした。
思い返せばゲームを始めた当初は全く打ち合いに勝てず、イライラが限界に達してアンインストールしようかと思ったときもありました。
【関連】APEX初心者、マジで勝てない(PC版2週間プレイ後の感想)
それでも謎の依存性に導かれてコツコツプレイし続けた結果、どうにかこうにか今はプラチナです。
(最初はPCでやっていたのですが、途中からPS4 PROに移行しました)
僕はまだ初級者の域を出ませんが、この記事ではあえてその初級者の目線から、プラチナIV到達までに意識したことを書こうと思います。
特にゴールドIV床ペロだった頃の過去の自分へ向けた内容になります。熟練のFPSプレイヤーの助言に比べると遠回りだったり浅い内容になるかもしれませんが、部分的にでも同じような状況の方の参考になれば幸いです。
後日談:ソロダイヤ達成しました
シーズン12のスプリット1にて遂にソロダイヤも達成しました。よければ合わせてご覧ください。
難化したシーズン13のスプリット2でもソロダイヤ行けました。
【最重要】固まって動くこと
どうすれば上のランクに行けるのか考えた中で、いちばん大事なことはチームが足並みを揃えて固まって動くことだと痛感しました。本当にこれ。
ランクどうこう以前に、APEXというゲームで勝つのにこれほど重要なことはないと思います。
「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、ブロンズ、シルバーはおろかゴールドですら時としてこの最重要項目が実現できていないのが現状です。
例えばですが、
- ピンも刺さずに一人で敵3人に突っ込んでいって死ぬ
- 交戦中、味方のカバーが出来ないほど後方でスナイパーでチクチクしてる
みたいな行動は分かりやすい悪例だと思います。
試合に負けたときは「今回のマッチ、何がダメだったのかな?」と毎回振り返っていたのですが、味方どうしが近くにいなかったからというただそれだけの理由であることが半分はありました。
反対に味方の連携が取れていて純粋に実力で負けたなら納得は行きますし、経験を次にも活かせます。でも、こんな(一見)簡単なことが原因で即-24食らって退場となるとやっていられなくなります。
相手が3人で固まっているところに一人で立ち向かっても敵うはずがありません(よっぽどの上級者ならあるのかもしれませんけど)。APEXってそういう無双ゲームじゃないんです。
そういうわけで、まずは自分自身が身勝手な行動を取るのは絶対NG。
(その線引もそれぞれのプレイヤーの価値観によりますが)
こうして言葉にすると簡単ですが、特に野良でやるとチームが固まって行動するというのは至難の業です。
もちろん味方にそういう意識の持ち主2人が来てくれると試合は一気にやりやすくなり、ポイントも盛りやすいです。実際、チャンピオンを取れた試合の後はほぼ例外なく「今の味方2人は動きめっちゃよかったな~」と感じました。
でも実際にゴールド帯でプレイしている人は分かると思いますが、自分勝手な行動を取ってチームを不利に追い込む味方に当たることもしばしばあるのが現実です。(味方を悪く言うような表現で申し訳ないですけど)
対策としては、常にピンでのコミュニケーションを欠かさず取る(取ろうと努力する)のが重要だと思います。物資の共有、移動の提案、敵の位置、ありがとう、了解など、出来る限りのやり取りをする。
もちろん、ピンで何とか連携を図ろうとしても、連携が上手くいかず24P失うことはあります。
でも、自分のコミュニケーションに応えてくれる仲間が一人でもいれば状況はまだマシになり、ひいてはポイントを盛ることにもつながってきます。
味方ガチャではなく自分の実力
ゴールド帯のどこかで長く停滞するのであれば、それは味方ではなく自分自身の実力が原因だと思います。
なぜなら理由は単純で、弱いプレイヤーは敵チームにも普通に紛れているからです。
確かに特定の試合にだけ注目すれば(自分の行動に非がなかったと仮定できたとして)味方ガチャに外れてボロ負けってこともあります。でも、数十試合という長い目で見れば(野良でやっている限り)味方ガチャはみんな平等です。
ゴールド帯を駆け上がるために必要なのはやはり自分自身の実力なんです。
まず大前提として…
- 自分勝手な行動をせず、固まって行動する
- ピンで意思の疎通や情報の共有を全力で図る
- ジャンプマスターの時はなるべく敵部隊と被せない(特に極度の武器ガチャは絶対NG)
- 足音で他の2人が気づけない敵の存在に気づく
- 味方のカバーが出来る位置にポジションを取る
といった行動や心がけは絶対に必要です。
そしてその上で、
- インファイト(近距離戦闘)時、10でも多くのダメージを与える
- そして1ノック以上を取る
といった、エイム力(というか接敵時の総合的な戦闘力)がようやく要求されるように思います。
僕自身最初は勘違いしていたのですが、エイムさえ良ければいいってわけではないんです。
ゲームのシステム上、一人でやれることは限られているため、エイム力で勝つ前にやるべきことはいっぱいあります。
退くときは退く
チーム単位での動きで重要なのは、退くべき時はしっかり退くこと。
FPS界隈に残る「退くことを覚えろカス」という名言が教えてくれるとおり、時には戦闘から離脱する判断も必要です。
野良だと意思疎通がしにくいため上手くいくとは限らないのですが、これが出来るだけでも最終的なポイントの盛りやすさに明確な違いが出てきます。
例えば、
- 敵2部隊にうっかり挟まれ、こちらは地形的にも不利なポジションにいる
という状況になってしまったとしましょう。
APEXはゴリ押し出来るゲームではないので、こんな戦況で戦っても勝ち目なんてありません。
「あ、このまま戦っても無理だ」と思ったら、逃げる方向に移動ピンを刺したら味方もその意図を汲み取って動きを合わせてくれることがあります。
逃げに使えるウルトを発動するのも分かりやすい合図です。
そうしたらその不利な状況を切り抜け、体制を立て直せるかもしれません。戦うのはまともな状況下においてだけでいい。
上手い人が味方に来ると、やばい状況では手遅れになる前に退くピンを刺してくれることが多いです(彼らはエイム力だけでなく戦況の把握能力も高い)。上手い人でも退くんですから、僕みたいな初級者もそれに倣うべきでしょう。
時にはクレイジーな味方は見捨てる
また味方を悪く言うような内容で申し訳ないですけど、味方を見捨てて残された2人でその後を生き残ることも時には必要だと思います。
味方がピンも刺さず一人で突っ込んでノックされ、「これもう俺たち2人でこの後何とかするしかないよね…」という雰囲気になった場合、そのまま退却した方が無難です。すぐさま無理やり起こしに行こうとしたり、ビーコンを拾いに行こうとするのは不毛であることがほとんどです。
そういう味方は仮にリスポーンさせたとしてもまたクレイジーな行動しかしないので同じことの繰り返しです。
(上手い下手以前に、一人で突っ込むプレイスタイルが問題)
無理に2人で助けに行こうとしても人数不利で99%負けます。そんなことをして-24食らっても、後に生かせるような経験にはなりません。
もちろん残された2人でチャンピオンを取ることはよっぽど運が良くない限り出来ないでしょう。でも、まともなコミュニケーションが取れる味方となら、最終安置を目指してチームで動く練習にもなるので生産性はあります。実際そういう機会は何度かありました。
キルポイントもあまり取れないでしょうが、最後の方まで生き残ってマイナスを減らせれば、少なくともクレイジーな味方のせいで即-24食らうよりはずっとストレスにもなりません。
感度設定の吟味はそこまで重要ではない
少なくともプラチナIVまで行くのにめちゃくちゃ時間をかけて感度設定を煮詰める必要はないと思います。
もちろん少しでも弾が当たる設定にするに越したことはありません。ポイントを盛るのに効率的なのはキル・アシスト数を稼ぐことですし。
ですが、そもそもこのゲームはデフォルトの設定でも普通にプレイできるように設定されています。
そして何より、感度がちょっと合う合わない以前に重要なポイントがあまりにも多いので、まずそこがクリア出来ているか見直すのが先決と思います。
僕自身は「カスタムの視点操作」をONにし、YouTubeで紹介されていた設定を少しカスタムした程度でプレイしていました。
少なくともプラチナIVまでであれば、誰かの設定をちょっと試してみて「これ良いな」と思ったやつを使うくらいのラフな感度設定でいいと思います。
むしろ短期間であれやこれやと感度を変えまくるのは、結局それまでの経験値を無駄にする行為でもあるのでおすすめできません。
時には-24連発も覚悟する
ゴールド帯で何も出来ずに敗北すると参加ポイント24を失い、これがいつまでも頻発するとゴールドIV床ペロ状態になります。
精神的な話になるのですが、-24を連続で食らい続けることにも腹をくくって覚悟する必要があるでしょう。
ここまで書いてきたような取り組みを全力で意識し、接敵で1ノックを取れるようになっても、いつも上手くいくとは限りません。やっぱり-24で即退場なんてことは日常茶飯事です。
僕の場合、まずはゴールドIVで沼にハマり床ペロ状態になりました。そしてその後はゴールドIIで再び停滞期を経験しました。
どちらの場合も-24が連発したことが原因なのですが、振り返ると、そこでくじけてしまわない心構えも必要だと今は思います。
「クソエイムが発動するかもしれない」「味方ガチャで外れなのかもしれない」「今回も-24で終わるかもしれない」と覚悟し、そのマッチに良くも悪くも期待しない。その上で全力を尽くす。そういう冷静さが大事だと思います。
その他細かいこと
これ以外にも意識すべき細かいポイントについても書いておくこととします。これらについては特に賛否両論あるかと思いますが、個人的には軽視すべきでないことだと思います。
スナイパーチクチク合戦は無意味
遠距離からスナイパーライフルでいつまでもチクチクチクチクやり合っている味方や敵を見かけるのですが、あれはやめた方がいいと思います。
なぜなら、
- どうせ詰められずキルポイントにつながらない
- 最も決定的な戦局であるインファイトの練習にはならない
- 他の部隊に場所がバレる
- シールドを無駄に消耗する
※インファイト…近距離での戦闘。APEXにおいては最終的にはインファイトで部隊の勝敗が決する
といったデメリットだらけだからです。
アーマーが育つのはメリットですが、ほとんどの場合上記のデメリットを上回るとは僕は思いません。あと、ハンマー狙いで無意味なスナイパー合戦をするのはランクではチームメイトの迷惑になるのでやめた方がいいと思います。
上手い人の動画でもスナイパーチクチク合戦なんかしているのを一回も見たことがありません。
少なくとも僕はプラチナに上がるまでスナイパーライフルは一度も持ちませんでした。(今後も持たないでしょう)
不毛なチクチク合戦には一切参加せず、味方が始めてしまってどうしようもないときは移動ピンを刺したり、第3部隊の警戒をしていました。
プラウラーや蜘蛛と関わらない
シーズン11で追加されたマップSTORM POINTでは、プラウラーと蜘蛛のモンスターが出現します。
個人的には、まじめにランクを上げたいなら、どうしても必要な時以外これらのモンスターとは関わるべきではないと思います。
なぜなら、それはこちらの部隊の位置という極めて重要な情報を相手に明け渡す行為に他ならないからです。本当にやめた方がいいです。
物資が手に入るのは確かにメリットですが、位置がバレるという危険を犯すほどのリターンはないと思います。これがきっかけで-24食らったら本当にアホくさい。
同じ理由で、STORM POINTにある立ち入り禁止区域にも極力近づかない方がいいです。開けた盆地のような地形で、プラウラーが生息し、真ん中にリスポーンビーコンがある場所です。
ここにいても本当にロクなことがあったためしがありません。
立ち入り禁止区域に限らず、プラウラーと戯れていたばかりに他の部隊に奇襲されアホみたいな全滅の仕方をしたことが何度もありました。
何の必要性もないのに立ち入り禁止区域のど真ん中に突っ込んでいく味方がいると「ああダメだ…」となります。
ここを通過するときは移動先のゲートにピンを刺すことで「ここにはあんまりいたくないから早めにあっち行っちゃおう」という意図をなるべく味方に伝えていました。上手い人や頼りになる味方は基本的にこの意図を汲み取ってくれます。
次のリングには早めに入っておく
次のリング(安全地帯)の場所や残り時間は常に意識すること。
早く入ることが必ずしも最適解ではありませんが、安全に次の安置に入れるよう考えながら移動・戦闘することは必要です。
当たり前のようでいて、これも野良ではしばしば実現できないことです。接敵ほど差し迫った危険性がない分、野良での意思疎通も難しく感じます。
ゴールドに限らずですが、「もっと早く次のリングに入っておけばこんなしょうもない死に方せずに済んだのに…」という経験を何度もしました。
上手い人にエイムで負けるならまだしも、こんなことで全滅したら本当にもったいないです。
よくあるのが、
- 敵とやりあっていたらリングぎりぎりになってしまい、(特に終盤の)リングで死ぬ
というパターン。
不可抗力な面もかなりあるのですが、こういう死に方をしないための移動ピンでの意思疎通においても努力が必要です。
足音を聞くのは必須
これも大前提として書きたいことではあるのですが、イヤホンやヘッドホン(ヘッドセット)で敵の足音を聞くのはAPEXをやる上で必須です。
足音を聞かずにプレイするのは暗闇の中を歩き回るようなものです。
僕はAPEXを始めてからVCの用途もかねて『Logicool G-PHS-003』というヘッドセットを買いました。
このヘッドセットは1万円くらいしたのですが、正直なところ足音を聞くだけなら1万円もかける必要はありません。
APEXは足音が大きく聞こえるゲームなので、慣れれば普通のイヤホンやヘッドホンでもちゃんと聞こえます。
テレビのスピーカーなどで音を聞いている方はそれだけで不利なので、オーディオ環境の見直しを強くおすすめします。
ゴールドのうちに戦闘力を鍛えておく
プラチナに上る前に、ゴールド帯で十分通用する戦闘力をしっかりと鍛えておくことをおすすめします。
なぜなら、エイム力や戦闘時の立ち回りが出来ていないままプラチナに上がると、手も足も出ない状態に陥るからです。
実際、僕がプラチナに上がって一番感じたのは「打ち合いに全然勝てない」ということでした。ほんとに勝てない。
これは僕が戦闘力よりもランクというシステムの盛り方に特化してゴールドを抜けたから起きた現象だと思います。要は形だけプラチナに上がっただけで、肝心の戦闘力はついてきていませんでした。
プラチナだと-36RPから始まるので、プラスにするにはキルポイントの獲得が必須であり、これまでのようにコソコソ逃げ回っていてはRPが盛れません。結局はしっかり戦闘して勝たないといけないのです。
床ペロでも-24RP連発しながらでもいいから試行錯誤を繰り返して、ゴールドのうちに敵を倒せる確かな実力を鍛えておく。それが一見遠回りのように見えて実は近道なんじゃないかと思います。
ジャンプマスターの練習もしておく
プラチナに上がると-36RPを賭けたジャンプの責任は一層重くなります。最初のジャンプも戦闘と同じで、やっぱりいつかは自分でしっかりとできるようになっておかないといけません。
そういうわけで、まだ責任の軽いゴールド帯のうちから積極的に練習しておくのをおすすめします。
名前つきの区域に他パーティーと被らずに降りるのが最適解。初動で死ぬ心配もなく、ある程度しっかりと装備を整えてゲームを始められます。
最悪なのはカジュアルのノリで何パーティーも被っている激戦区に降りて武器ガチャになること。
詳しいテクニックはここでは割愛しますが、とにかくゴールドのうちからジャンプマスターの練習もしておきましょう。
おわりに
以上、ゴールドIV床ペロからプラチナIV到達までに個人的に考えたことを書いてみました。
口を酸っぱくして言いますが、大事なのは固まって動くこと。本当にこれです。
今どうして負けたのか?→部隊がバラバラだったから。思い返すとこんなことばっかりでした。
もちろん自分ひとりの心がけではどうにもならない部隊の動きもありますし、最終的にはインファイトで勝たないといけません。
でもいつも忘れてはいけないのは、チームが足並みを揃えてまともな接敵状況のもとで戦うこと。
そのために野良なら(まるで会話のように)ピンで意思疎通することが極めて重要だと思います。
プレイヤーの価値観はそれぞれなので相容れない点もあるかもしれませんが、部分的にでも参考になれば幸いです。プラチナのランクマッチでお会いできる日を楽しみにしています。