今回は、Amazonのレビュー数が尋常ではない「AKIKI」というブランドのBluetoothワイヤレスイヤホンのレビューです。
値段はおよそ7000円弱。
Amazonでこれだけ売れているなら良いモノのはず…と思って買ってみたところ、期待以上の出来でした。
音質もそうなのですが、操作面・機能面など細かい部分も作り込まれています。
AKIKIのイヤホンが気になっている方はぜひご覧ください。
こちらの製品はAmazonで取り扱いがなくなりました。
AKIKIとは?
電子機器を買う上でブランドは気になりますよね。
しかしこの「AKIKI」というブランド(メーカー)の情報がネット上にも全く見当たりません。
製品が中国製だということや、クオリティの割に値段が安いことなどを考えると、まず間違いなく中国のブランドだと思います。
「TWS-P10」という製品名
Amazonの製品ページにはなぜか製品名が書いていないのですが、箱には「TWS-P10」と書いてあります。これが製品名(型番)でしょう。
なので以下、このイヤホンのことはTWS-P10と呼びます。
箱はなんだかAnkerの製品を彷彿させるデザインになっていますね。
メリット
まずTWS-P10を使って感じたメリットから。
メリットは大きく分けて次の5つ。
- 音質面は文句なし。ノイズもない
- 接続も簡単・安定
- トゥルーワイヤレスなので快適
- 値段の割に内容物が多い
- モバイルバッテリーとして使える
音質は十分。オーディオマニアでなければ文句はないはず
イヤホンとして肝心な音質については、相当こだわらない限り満足できると思います。
変に味付けされてもいませんし、同価格帯の有線イヤホンと比べても遜色ありません。
オーディオマニアを名乗るくらいの人でなければ文句のつけようがないレベルだと思います。
僕は当時の値段で5万円くらいの有線イヤホン(Westone W40)も使っていますが、TWS-P10も十分実用に耐えます。
さらにワイヤレスイヤホンの音質を語る上で外せないのがノイズの問題。
僕の経験でいうと、AirPodsのコピー品を買ったことがあるのですが、これはノイズが多すぎて音質面では論外でした。
ワイヤレスでこういう苦い経験があるので今回もノイズが心配だったのですが、結果としてノイズは全くありませんでした。もちろん同じ機器(スマホ)とペアリングしての話です。
なので、初期不良さえなければノイズについては心配しなくて大丈夫です。
スマートペアリングが便利
TWS-P10を使ってみて一番便利に感じたのは「スマートペアリング」という機能です。
これは何かというと、ボタン操作を一切しなくても新規にペアリング出来る機能です。
例えば普通のワイヤレスイヤホンの場合、何らかのペアリング操作をした状態で、スマホなどでBluetooth検索をしてペアリングする…という感じです。
具体的なペアリング操作は製品によるんですが、例えば上に挙げたAirPodsもどきはかなり面倒でした。
TWS-P10のペアリングはどうするかというと、ケースから出してそのままスマホでBluetooth検索するだけです。
つまり、ケースから出した時点で自動的にペアリングの相手を探してくれるということですね。煩わしくなくて快適です。
もちろん、一度ペアリングしたデバイスとは2回目以降ケースから出す度に自動的に接続します。
接続の安定性についてもこれまで使ってきて不便に思ったことはありません。
ごく稀に一瞬音が途切れたりはあるのですが、Apple純正のAirPodsと同じくらいの少ない頻度です。
トゥルーワイヤレスなので快適
TWS-P10はトゥルーワイヤレス、つまり、両方のイヤホンが物理的に完全に分離しているタイプです。
逆にトゥルーワイヤレスでないワイヤレスイヤホンは、左右がケーブルで繋がっているタイプです。
トゥルーワイヤレスだとケーブルから完全に開放されるので、やっぱり便利で快適です。
イヤホンを付けながら何をしても邪魔になりませんからね。
充実の内容物
7000円という値段の割に内容品が充実しているのも評価ポイント。
具体的に何が入っているかというと、
- イヤホン本体×2
- 充電ケース
- 取扱説明書
- USBケーブル(30cm弱)
- イヤーピース(最初から付いているものも含めて6セット)
- ナイロン製ポーチ
この6つです。
ぶっちゃけイヤホンと充電ケースだけでも満足なんですが、さらに小物がつくのが嬉しいところです。
個人的に驚いたのが、説明書の日本語がきちんとしているところです。
イヤホンに限らず中国ブランドの製品(特に安いもの)は取説の日本語が不自由なことが多いですよね。
TWS-P10の日本語訳はたぶん翻訳家にお願いしています。読む方としてはありがたいです。
充電ケースはモバイルバッテリーとしても使える
TWS-P10の充電ケースはイヤホンを充電するだけでなく、スマホなどを充電するモバイルバッテリーとしても使えます。
ケース自体を充電する用の端子(Micro-B)と、モバイルバッテリーとして他のデバイスを充電するための端子(USB-A)が備わっています。
ただしモバイルバッテリーとして使えるのは最大容量3500mAhのうち1400mAhだけです。
スマホ1台をまるごと充電するほどの容量はないので過信は禁物ですが、軽い外出くらいなら別にモバイルバッテリーを持ち歩かなくても安心ですね。
デメリット
逆に、使っていて気になった点もご紹介。
誤タッチがよく起こる
TWS-P10はイヤホン側面をタッチして色々な操作できます。
それは便利なのですが、間違ってタッチしてしまうことがあります。これが一番気になったところですね。
操作を全て説明すると長くなるので1つに絞りますが、タッチ1回で曲のポーズ・再開が出来ます。
タッチ1回で操作できるということはつまり、間違ってちょっと触ってしまっても反応してしまうということです。
私はAirPodsも使っているのですが、こちらはある程度強めにダブルタップすると操作する仕様なのでそういうことはありませんでした。
TWS-P10はその点で劣るかなと思います。タッチ1回ではなくて2回以上で操作する仕組みだったらこういうことはなかったかも。
サイズが大きいので異物感も大きい
ワイヤレスだから仕方ないのですが、イヤホンのサイズがけっこう大きいです。
そしてカナル型なので、装着するときは耳の穴にねじ込む必要があります。
すると、異物感はそこそこ感じてしまうというのが正直なところです。
これはTWS-P10に限らずカナル型ワイヤレスの宿命みたいなもので、仕方ない部分ではあります。
カナル型VSインナーイヤー型を考えるときに、異物感は特に大きなデメリットになる部分に思います。AirPodsのようなインナーイヤー型のイヤホンだとここまで異物感はありませんからね。
Amazonのレビューが多い理由
最初にも書いた通り、TWS-P10はAmazonでのレビューがやたら多いです。
この記事を書いている今の時点では、もう少しで4000件を超えるくらいです。
実はこれにはカラクリがありまして、Amazonにこの商品のレビューを書くとプレゼントがもらえるのです。
たぶんAmazonではレビュー数が多い商品を上位表示する仕組みになっていて、それを狙っているんでしょう。
レビュー自体は何を書いてもいいので、ステマのようでステマではありません。
【追記】スマホ用スタンドがもらえた
レビューを書いてから1週間以内に、プレゼントが届きました。
届いたのは、割と安っぽいスマホ用スタンド。
個人的には微妙…。ANKER製のがっしりしたスタンドを既に持っているので、こちらは使い道がなさそうです。まぁ、あくまでおまけというレベルですね。
ブランドにこだわらないなら大いにアリ
以上、AKIKIのBluetoothイヤホン「TWS-P10」のメリット・デメリットについて見てきました。
イヤホンとしての性能と価格を考えると、コスパは異常です。これは間違いありません。
このレベルのコスパは人件費を圧倒的に安くおさえられる中華ブランドならではの強みですね。
なので、別にブランドにはこだわらずにあくまでコスパを重視する方にはTWS-P10はおすすめです。7000円でこの音質・接続の安定性(これ割と重要)・付属品があれば十分じゃないでしょうか。
初めてカナル型ワイヤレスイヤホンを買ってみる…という方はぜひ選択肢の1つに含めてみてください。トゥルーワイヤレスなのでワイヤレスのメリットはしっかり感じられるはずです。
こちらの製品はAmazonで取り扱いがなくなりました。
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