この記事では、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(以下、ジョジョ)から名言をピックアップします。
ジョジョはPart1、Part2…のように分かれています。それぞれのPartの名言を全て網羅すると長くなるので、ここでPartごとにいくつか名言を取り上げていきます。
Partごとに関連記事を用意していますので、気になった方はそちらを個別にご覧いただければと思います。
セリフや場面の解説をすると、どうしてもネタバレを含んでしまいます。未読の方はご注意ください。
漫画を読んでからの方が「そんなのあったね」という感じで共感しつつ、楽しむきっかけになればと思います。
ジョジョの奇妙な冒険Part1 ファントムブラッド
おれは人間をやめるぞ!
おれは人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!
(文庫版第1巻 p.243)
ジョジョ第一部にラスボスとして登場するディオ・ブランドー(DIO)のセリフ。
窮地に陥ったDIOは、石仮面の力で自ら吸血鬼になろうとします。つまりここでいう「人間をやめる」というのは、吸血鬼になるという意味です。
ジョジョの父にあたるジョースター卿の血を浴びたディオは遂に吸血鬼と化し、ジョジョの戦いが本格的に幕を開けることになります。
ウリイイイイイイ
UREEYYY(ウリリイイイイイイ)
(文庫版第1巻 p.266)
これは吸血鬼と化したDIOが警察官をいともたやすく殺害した際の叫び声。
ウリイイイイはジョジョ作品に登場する(主にDIOの)独特なセリフです。
作中で何度か目にすることがありますが、最初に出てきたのは第一部のこのシーン。
場面によって表記が違っていて、初登場時は「UREEYYY」でしたが「WRYYYY」のこともあります。
パンの枚数
「きさまいったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」
「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
(文庫版第2巻 p.207)
これはツェペリとディオが初めて相対した時の会話。
ツェペリはジョジョに波紋の能力を教えた人物で、第一部での主要人物の1人です。
最初の戦いで大きな傷を負ったDIOは、人間の血をたらふく吸い取ってその傷を癒やしていました。DIOの残虐性が克明に描かれた印象的なシーンです。
ジョジョの奇妙な冒険Part2 戦闘潮流
ドイツの医学薬学は世界一
だが我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!
できんことはないイイイーーーッ!!(文庫版第4巻 p.164)
ジョジョ第二部に登場するナチスドイツの軍人シュトロハイムのセリフ。
ナチスドイツに捕らえられたスピードワゴンは、自白剤で重要な情報を話してしまいます。
つまり、「医学薬学は世界一」というのは自白剤の効果の高さのことです。
ちなみに第二部ではこれの派生系があと2回登場します。これも同じくシュトロハイムのセリフ。
「ナチスの科学は世界一チイイイイ!!」
(文庫版第6巻 p.112)「我がナチスの科学力はァァァァァァァアアア
世界一ィィィイイイイ」
(文庫版第6巻 p.130)
ドイツへ帰ったら結婚するんス
そ…それがですね
来週ですね
ドイツへ帰ったら結婚するんス ボクたち―――(文庫版第5巻 p.53)
第二部に登場するナチスドイツの青年マルクのセリフ。
マルクはジョジョ一行を柱の男たちのもとに車で送り届けるシーンで運転手として登場した脇役です。
この後マルクは柱の男たちに無残にも殺されてしまい、上のセリフがある種のフラグになっています。
ジョジョの奇妙な冒険Part3 スターダストクルセイダース
きさま!見ているなッ!
ジョセフ・ジョースター!
きさま!
見ているなッ!(文庫版第9巻 p.151)
第三部に再び登場するDIOのセリフ。
ジョセフ・ジョースターのスタンド「ハーミット・パープル」には、遠くの景色を映し出す「念写」の能力があります。
ジョジョ一行はエジプトに潜むDIOの姿をTVに映し出すことに成功。しかし、DIOは自分がジョジョたちに”見られている”ことに気づきます。
結果TVは爆発し、念写はそこで途切れてしまうのでした。
ドゥーユゥーアンダスタンンンンドゥ!
ドゥー
ユゥー
アンダスタンンンンドゥ!(文庫版第9巻 p.196)
ジョジョ一行を始末するためにDIOが送ってきた刺客ラバーソウルのセリフ。
ラバーソウルのスタンド「イエローテンパランス」は相手の攻撃を吸収する鎧として機能します。
それゆえジョジョ(空条承太郎)の攻撃は届かず、苦戦を強いられる自体に。
上のセリフはジョジョを圧倒するラバーソウルが放ったものです。
ありのまま今起こったことを話すぜ!
あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!
『おれは奴の前で階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた』な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…(文庫版第16巻 p.290~291)
第三部に登場するポルナレフのセリフ。
DIOと相対したポルナレフは階段を登って彼に近づこうとします。
しかし、階段を登っているにも関わらず、気づいたら逆に階段を降りているという理解不能な現象が発生。
それがDIOのスタンドによるものだと推測しながらも、ポルナレフはその正体がつかめず混乱するしかありませんでした。
その後ジョジョたちと合流したときに当時の状況を説明したのが、上記のセリフです。
ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない
なるほど完璧な作戦っスねー
なるほど完璧な作戦っスね―――ッ
不可能だという点に目をつぶればよぉ~~~(文庫版19巻 p.9)
これは第四部の主人公である東方仗助(ひがしかたじょうすけ)のセリフ。
街でスタンド使いが増えているのは、虹村形兆(にじむらけいちょう)の仕業だと発覚。仗助は彼と対決するすることになります。
虹村は小さな軍隊の姿をしたスタンド「バッド・カンパニー」で仗助を包囲します。
上のセリフは、バッド・カンパニーの一斉射撃でトドメを指す宣言をした虹村に対して仗助が放ったものです。
だが断る
だが断る
文庫版第26巻 p.76
第四部に登場する漫画家、岸辺露伴(きしべろはん)のセリフ。
トンネル内に不思議な部屋を発見した露伴はそこを調査することに。
しかしそれは罠で、噴上裕也(ふんがみゆうや)が操るスタンド「ハイウェイ・スター」に捕まってしまいます。
仗助を呼べば命だけは助けてやるという噴上。
露伴は一度「本当に助けてくれるのか…」とささやきながらも、直後「だが断る」の一言でバッサリ拒否。
ジョジョ作品で一番有名なセリフはこれじゃないかなと思います。
ジョジョの奇妙な冒険Part5 黄金の風
アリーヴェデルチ!
アリアリアリアリアリアリアリアリ
(中略)
アリーヴェデルチ!(さよならだ)(文庫版第33巻 p.283~284)
これは第5部に味方として登場する主要人物ブチャラティのセリフ。
ギャングのボスが送り込んだ刺客ペッシーにとどめのラッシュを食らわせるときに彼が叫んだものです。
アリーヴェデルチ「さよなら」を意味するはイタリア語。
ジョジョ作品ではこれまでラッシュ時の叫びとして、「オラオラオラオラオラ」や「無駄無駄無駄無駄」が登場しました。
この「アリアリアリアリ」はその派生系だと言えます。
ボラーレ・ヴィーア
ボラボラボラボラボラボラボラボラ
(中略)
ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)(文庫版第35巻 p.305)
味方として登場する人物ナランチャのセリフ。
スタンド「クラッシュ」を操る敵スクアーロとの戦闘の最終局面でのことです。
遂にスクアーロを追い詰め、ナランチャは飛行機型のスタンド「エアロスミス」で一斉射撃を浴びせます。そのときのセリフです。
1つ前に挙げた「アリアリアリアリ」と同じ構造で、こちらは「飛んで行きな」を意味する「ボラーレ・ヴィーア」バージョン。
おわり
以上、『ジョジョの奇妙な冒険』から名言をご紹介しました。
ここに紹介した名言はホンの一部であり、ジョジョにはまだまだ数多くの名言があります。
関連記事ではPartに分けて名言を多めにピックアップ&解説しているので、そちらもご覧いただければと思います。
現時点では第5部までしか記載していませんが、これから随時追加予定です。